2010年10月25日

♪DOWNTOWN・♪やさしさに包まれたなら / 坂本真綾

今回紹介するのは、坂本真綾さん15枚目のシングル曲になる♪DOWNTOWN・♪やさしさに包まれたならです。自身2枚目になる両A面の曲になります。




曲名を聞いてピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、今回収録されている曲全てがカバー曲で、往年の歌謡曲の名曲を収録したものになります。


1曲目(両A面の1曲目)の♪DOWNTOWNは、1975年にシュガー・ベイブが歌っていたもので、メンバーの中には後のJ-POPを支えたそうそうたるメンツが揃っていました(特に有名なのは山下達郎さんや大貫妙子さん)
しかも当時、あまりに前衛的すぎて受け入れられなかったといういわくつきのデビュー曲になっています。

それゆえか今聞くと、以前にも書きましたが、とても完成された歌謡曲になっているわけです。
この曲を服部隆之さんがアレンジしたことで、よりポップでノリノリな今時のJ-POPに仕上がっています。作風にも合っていますしね。

歌詞も最低限でシンプルなのに、景色が思い浮かぶことが容易なのは、その歌詞の中に様々な意味を含ませているのではないかと思えてなりません。今のJ-POPなどではなかなかここまでいい曲は出てこないかもしれません。


2曲目(両A面の2曲目)の♪やさしさに包まれたならは、1974年に荒井由実(現:松任谷由実)さんが作詞作曲し歌った曲。
最初は不二屋のお菓子のCMソングで使用され、1989年の「魔女の宅急便」でリバイバルしたのは至極有名な話。その後も様々な企業のCMソングに使われて、様々な人にカバーもされています。

今回はインストゥルメンタルで名を馳せているDEPAPEPEがアレンジ。少しポップで朗らかなバラード調の曲になっています。
DEPAPEPEの優しいギターサウンドが、彼女の透き通った声に非常にマッチしていますね。
元々はこれまた名曲かつJ-POPの元祖ともいえる歌謡曲とと思われるので、やはり曲運びと歌詞の運びがシンクロしていて上手い。またシンプルゆえに歌うのが難しい曲ですけど、上手いこと歌いこなせていると思います


最後の♪悲しくてやりきれないは、1968年にザ・フォーク・クルセダーズが歌った曲。作曲はザ・フォーク・クルセダーズのメンバーで、2009年亡くなった加藤和彦さん。スペシャルサンクスに記載されている通り、現在はフジパシフィック音楽出版が管理している曲でもあります。

この曲は、2枚目のシングルとして出そうとした♪イムジン河が急遽発売できなくなったことで生まれ、♪イムジン河の曲を逆回転させたことから閃いて、3時間缶詰めになった中で制作されたいわくつきの曲。ちなみに、急遽発売できなくなった理由は、歌詞の中に朝鮮半島の南北分断を示唆する部分があり、当時統一国家を主張した北朝鮮・韓国双方から猛烈な抗議をしたため発売できなくなったからといわれています(その後80年代後半まで放送するのもはばかられた経緯がある。現在でも好意的に見られていない節があるとされる)。

この曲は、歌詞の通りの悲しいバラード調になっており、ピアノのメロディーがよりアンニュイさを誘い出しています
それでも彼女のハイトーンボイスでありながら歌詞やメロディーに負けていない力強さを感じられ、フォークの名曲がJ-POPへと見事に昇華されています


往年の名曲をカバーアーティストでもありますが聞けるチャンスでもあるので、是非とも往年の名曲のよさや歌詞運び・曲運びの素晴らしさを感じ取ってもらいたいものです。逆に曲をよく知る人は、何かしらの気持ちが芽生えるのではないのかと思っています



Posted by alexey_calvanov at 23:00│Comments(0)TrackBack(0) アニメ・コミック 

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