NHKの連続テレビ小説、通称朝ドラ。
この時間帯が実に48年ぶりに変更になる可能性が出てきているとのことらしい。
元々は1958年から始まった夕方の時間帯の帯ドラマがベースになっており、放送開始は1961年。以降時間の変遷はあったものの、NHKを代表する朝の番組として知られているのは恐らくほとんどの人がご存じではないかと。
かつては平均視聴率(以下断りのない場合は視聴率)40%以上が珍しくなく、50%を叩きだすこともありました。視聴者の多様化が目立ち始めた90年代以降でも視聴率は20~30%台を維持していました(ちなみに、最高視聴率は1983年放送の「おしん」。その後世界中のテレビで放送され、世界にもファンが多いのは有名な話)。
しかし、2000年代以降は視聴者の多様化がさらに進み、裏番組がワイドショーを8時台頭にぶつけてきている傾向から、目に見えて視聴率が低下し、近年は1ケタ台(平均視聴率では何とか2ケタ)も珍しくなくなってきました。
よく「偉大なるマンネリズム」という言葉がありますが、この朝ドラは手を変え品を変えても根本部分はあまり変わらないその偉大なるマンネリズムの王道的作品なのはあまり知られていないのではないかと思います。
ただ視聴率の落ちてきた2000年代以降は、その土台もガラリと変えてしまったかのようなコンセプトの変わった作品が出てきました(結果的には奇をてらいすぎて、話の内容がお粗末なものになってしまったきらいがありました)。そのため、本当にただのマンネリ番組に落ちてしまっていると思います。
というのも、熱心な朝ドラ好きのうちのおかんが、かつては時間の早い衛星放送でもいいから見ようとしていたのが、ここ数年の朝ドラには見向きもしない。それどころか変えるそぶりも見せないので、よっぽどつまんないんだなぁと思えてならないからです。
個人的な意見になりますが、朝ドラの時間が変わると、生活リズムがかなり狂うのでやめてほしいなぁと思ったり(苦笑)。「おはよう日本」の地方ニュース枠が変わったのでさえ、慣れるのに時間がかかってたのもあるので、朝ドラの時間が変わると、かなり厄介です。
もっと極端なことを言うと、ドラマ枠は廃止してもいいんじゃないかとも。
それであれば、生活情報をもっと充実させてほしいとさえ思います。8時からにするか8時15分からにするかは置いておいて、(そういう編成も嫌いではないが)1時間ごとのサイマル放送っぽくになっちゃってる「おはよう日本」を刺激できるのは生活情報とかコンパクトに情報が仕入れられる番組だと思うんですよ、たぶん。
ただ、あくまで本放送(言い換えるなら総合テレビ)での視聴率が悪いのであって、衛星放送や再放送枠での視聴率など総合的見地から見てどうなのかというのがわからないので、朝ドラの時間変更だけがどうこうというふうになはらないかもしれないです(「ちゅらさん」・「ちりとてちん」などは視聴率が悪くても、スピンオフ作品が作られるくらいのヒット作・DVDが大当たりになっているので)。
とりあえずは朝ドラの時間を変えて、それでもだめなら枠廃止を検討すべき段階になったのではないかなと思っています。それか朝ドラをやめて、もっと多くの人が見ている可能性のある、現在再放送枠を本放送にして、通称昼ドラにするかでしょうね・・・。