2009年03月22日

セブンスドラゴン

今回紹介するのはセガ発売のDSのRPG「セブンスドラゴン」です。
プロデューサーに「ファンタシースター」の制作に参加し、後に「エターナルアルカディア」をプロデュースした小玉理恵子さん(というより、往年のセガファンなら「フェニックスりえ」といったほうが通りがいいか(笑))、プロデュースは「世界樹の迷宮」を制作した新納一哉さん、サウンドに数多くのゲームミュージックを制作してきた古代祐三さんを迎えたある意味豪華です。
そのためか、発売してからしばらくすると品切れが続出しており、現在新品での入手は難しい状況です(すぐ解消されると思いますが)。
ただ、去年ゲームショウで発表された体験版は、少し敷居の高い作品というふうな感じが否めなかったので、そのあたりが解消されていったのかが心配なところでもありました。


実際やってみると、序盤はそれほど難しいところもなくあれよあれよと進んでいくのですが、ある時を境にがらりと世界の状況が変わって、一気に難易度が上がったように感じますね。しかも何の気なしに先に進むと、えげつない攻撃が・・・(苦笑)。やりやがったな、フェニックスりえ(爆)。

「世界樹の迷宮」の新納さんが加わっているので、序盤は(体験版がそうであったように)やや敷居を高くしているかなと思ったんですが、思ったよりそうでもないなと。そういう点では初心者お断りな仕様になっていないので、そういう人達でも遊べるのではないのかなと思います。
まぁ、ある時を境にした後から「ほんとうのたたかいはこれからだ」(byカザン大統領)ですから(苦笑)。
逆に言えば、そこからが本当にこの作品が面白く感じるところで、クエストの依頼が充実して、自由度が増してきます。このクエスト依頼を解くことで、レベルが自然に上がっていき、各国家元首が依頼する討伐クエストがやりやすくなるかなと。


敵の強さは、基本的にはやや高め。こればかりは序盤でも舐めてかかると痛い目にあいます特にヒーラーがいないパーティーは苦戦必至です。この手のゲームに慣れていない人はヒーラーは入れておくといいでしょう。
また、アイテムはしこたま持っていたほうがいいかもしれません。回復系・異常回復系は特に。
序盤は(パーティー次第で)それほど意識しなくてもいいですが、こなすクエスト次第ではマナ(いわゆるテクニックを使える値)が足らなくなってきます。


あとこの作品、様々なオマージュが重ねられていますね
基本的な画面構成はドラクエ風。テクニックで魔法やら技やらが使えるのは「ファンタシースター 千年紀の終わりに」などの作品を意識したものだなと感じます。
セリフや調べた時の反応も元ネタが非常にわかりやすいし(笑)。そして各キャラがチョコマカ動き回るのも愛らしいなと。またそいつらの愛嬌のあること(笑)。個人的にはエメルとハノイがいい味出してます(爆)。

そうそう、個人的に気になるのはミロスでの双子の一連の出来事
このイベントに関してはきちんと進めておいたいいですよ。今の教育に対するアンチテーゼみたいなものを感じます(元々ミロスの存在自体がそれのアンチテーゼをかなりひしひしと感じますね)。
アンチテーゼといえば、人のいる家でタンスや宝箱を調べると怒られる場合があります。これはドラクエとかに対する「平気で窃盗行為」へのアンチテーゼでしょうね(苦笑)。


ただ、納得いかない(昔の作品に合わせたかのような作り故か)のが色々ありまして

・ゲームバランスがやや厳し目(特に中盤以降)。
・アイテム数の持てる数が少ない。かつ預かり所の概念がない。
・敵アイテムのドロップが低い。後のクエストで取っておきたくても、先述の預かり所の概念がないので、泣く泣く売ることに。
・敵の戦闘ではお金が稼げない(アイテムを売って生計を立てることに)。
・ヒントがやや少なめ。またステータス画面等でクエストの確認ができない(時折メモが必要に)。
・クイックセーブができない(総じて携帯ゲーム機でありながら時間が取られがちに)。


それでも、丁寧に作られてますし、名もなきキャラにもきちんと細やかなサブストーリーがつけてあるあたり、制作者の愛情を感じますね


今なかなか手に入らないですが、やってみて損はないかと。


セブンスドラゴン
5040円
「世界樹の迷宮」を制作した新納一哉制作のRPG。
フロワロという人間の生気w失わせる花に覆われ、ドラゴンか闊歩する世界を救うために立ち上がったハントマンの物語。
キャラクリエイションや成長スキルの自由配分など自分好みのキャラに育成できる自由度、またシナリオ進行を自由にできる自由度など、ユーザーの感性で進められる部分が多く設定されている。
少しユーザーを突き放している部分はあるものの、「世界樹の迷宮」ほどではないかなと。セガらしい部分(嫌なところにトラップが仕掛けてあるとか序盤から敵が強い設定など)はあまりないので、初心者でも取っ掛かりを間違えなければいけるかなと。


しかし、ヒーラーの名前をルツ(ちなみに、ナイトの名前はアリサ)にしたんですが、よく死ぬよく死ぬ(苦笑)。
こんなんだったら、名前ヒューイにしてやればよかった(ギャハ)。<それって役(以下略)。



Posted by alexey_calvanov at 22:13│Comments(2)TrackBack(0) ゲーム系 

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この記事へのコメント
カイズムさん>ある程度の忍耐力があれば、結構面白いと思いますよ(昔のセガ作品ほどの忍耐力はいらないですが、昨今の難易度のやさしめの作品に慣れていると手痛い目にあうかも)。

クイックセーブができないので、家でじっくりやるタイプの作品という携帯ゲーム機にあるまじき作品なんですけど(汗)、やっていくうちに深い味わいが楽しめるスルメみたいなゲームですね。

チビキャラ描いたモタさん、いい味出してますよ(爆)。
久しぶりに射貫かれました(核爆)。
Posted by アレックス at 2009年03月24日 00:49
なんか評価良さそうすね
キャラデザが萌えチックで結構気にはしてたんですが、プレイ時間の確保が難しいんでスルーしたんすよね…
落ち着いたら買ってみようかと思います
Posted by カイズム at 2009年03月23日 22:42

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