2008年11月30日

コンビニの位置付け

先日、コンビニが混んでいること(「昼休みは長いようで短いのだ」のこと)を勤め先で話していると、とある人がこんなことを言ったわけです


コンビニなんてただモノを売ってりゃいいんだよ。



その人は、近所のスーパーでは、レジのおねーさんには気さくに話しているという、なんだかよくわからない人なんですが、それは置いておいて。

何かコンビニはモノだけ売ってりゃいいなんて即答で言われて愕然としましたね。何と考えの古い人がいるんだと。たとえ人の意見はそれぞれとはいえ、あまりにも前時代的な、さしずめバブル期や開発重視で環境のことを考えなかった高度成長(丁度昭和ブームともてはやしている昭和30年代)の頃の発想に思えるくらい一方的な意見に、私自身、あ然としてしまいました


その人はあまりコンビニの存在が気に食わないから出てくる言葉だとは思ったんですが、今のコンビニ(もちろんそれ以外の小売・サービス業でさえも)がそんなモノ売りストア感覚でやっていたら、街の人間からそっぽを向かれて潰れていくのは明白です。
特にコンビニの場合は、そういったことに敏感になっているわけで、最近の過当競争もあってか、いかにして地域に溶け込もうとしているか必死になっているわけです

例えば、地域の人達とのコミュニケーションという意味で、先日の時にも挙げましたが、コンビニに来る人達と話していくことで、コンビニ店舗の改善を図っていこうとしていく動きもありますし、高齢化の進んだ地域では、商店街にあった小売店(パパママストア)やスーパーの代わりになって彼らのコミュニケーションを橋渡ししていく役をも担っています。さらに地域の防犯(駆け込み寺的なところ)を受け持つ場合もあります
それは過疎化の進んだコンビニだけではなく、都心のド真ん中にあるようなコンビニでさえもそういう光景を見かけるようになりました。

また、地域によっては、街のボランティア(主に清掃活動)やイベント(主に祭りの出店)に積極的に参加し、店としてのPR も兼ねて地域との一体化に一役買っている面もあります

ただモノを売っていくだけでなく、街(地域)の中に溶け込んで、売り上げを伸ばす工夫をしている以外に、地域の要としての役割を果たさんとする社会的貢献も果たしていかないといけない、逆に言えば、街(地域)にとってもコンビニはなくてはならないものになっているのです。


ホントにコンビニはモノを売っているだけでいいのかと、これらの活動を見て思えてなりません


もう一度言います。
コンビニがただモノを売るだけの店であったらば、地域から淘汰されていくことを。地域にあぐらをかけば売れる時代は終わったし、そういう考えを持つことも非常に地域のことを考えない考えであることを。



Posted by alexey_calvanov at 22:09│Comments(0)TrackBack(0) 真面目なモノ 

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