2008年03月18日

カトレヤミュージック終了へ

3/15に1965年から40年以上に渡って名古屋のラジオのお昼の顔として放送されていた「カトレヤミュージック」が、3/30の放送で終了することになったそうです。
正式なタイトル名は「0時半です 松坂屋です カトレヤミュージックです」。通称は、冒頭にあるように「カトレヤミュージック」とか「カトレヤ」と呼ばれていました。
私も含め、ラジオをあまり聞いていない世代でも、この番組の存在はよく知られていると思われ、実際名古屋では有名な番組の一つだと思います。
というのも、この番組が俗に言う4Mデパートの一つ松坂屋の一社提供なのと、12時半という時間帯(お昼休みに聞いている人が多いため)、毎日やっている放送体制、またかつては松坂屋の一角を借りて生放送をしていた(現在は放送局のスタジオ、通称カトレヤスタジオでの生放送)ということで、誰もが知っている可能性の高い番組だったりするわけです。

この番組は松坂屋のスポンサーながら、松坂屋の商品や宣伝にとらわれることなく、最近のトレンドや季節の話題などを取り上げる生活情報バラエティ番組という側面が非常に強いものになっています。
ただ、元々は音楽番組で、ミュージックと名を冠している訳ですから、その頃の名残で、毎週土曜日はリクエストデーになっていたりします。

ちなみに、滅多なことでは潰れない番組としても有名で、正月の箱根駅伝が中継されていた際でも、放送を繰り上げてするくらいだったわけで。これには松坂屋が番組を放送しているCBCラジオの大株主だからというのが有力だそうです。


そんな「カトレヤミュージック」、『メディアの多様化する中で、ラジオ番組としての一定の役割を果たした』という松坂屋サイドの発表がありましたが、もっと別の側面もあるのではないのかなと思っています。

まずは、ラジオの広告媒体としての有効度
最近はインターネットやケータイが普及したことで、そちらに広告をシフトしたほうが余りお金をかけず有効的なのではと判断したのかなと。
もちろんそれ以前にテレビという媒体や、名古屋の人間にはとても有効的な新聞の折り込み広告(名古屋の人は広告チラシを非常に見るのが特徴で、地元の中日新聞の広告投入量は、特に週末に関してはことさら異常なくらい)のほうが効率がよかったりするのもあったかと思います(もっとも、折り込み広告は、ベースになる新聞の発行数の減少もあるので、難しいところもありますが)。
もう一つは、松坂屋を取り巻く環境
去年、大丸との合弁会社「J.フロント リテイリング」が設立したことで、大丸資本が大きく流れ込んだのもきっかけになったのではないかと思います。
恐らく松坂屋自身が松坂屋の中で決められない環境下に置かれたことや、経営のスリム化を図る中で起こったものなのではないかと。そうなると(引き続きスポンサーにつくとはいえ)やむを得ないのかなと思います。


時代の流れとはいえ、寂しい限りです。



Posted by alexey_calvanov at 23:55│Comments(0)TrackBack(0) etc 

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