2002年に最高裁で結審した中古裁判訴訟の中心会社の一つで、ゲームショップ「カメレオンクラブ」を経営していた株式会社上昇が経営破たんを発表したそうです。
一時期は株式公開までも視野に入れているほど経営は上向きだったようですが、ここ数年は赤字に陥る状況が続き、遂に債務超過に・・・。
中古訴訟での中心会社が経営破たんで消えていく(ことになるかもしれない)というふうになることは、一つの時代が終わったんだなと感じさせられます。
以前も書いたかと思いますが、中古販売は小売店に有利にしかならない状況になっていると思います。無論、消費者の立場に立てば、安く買えるということには変わりがないですが、それだけ製作している会社側は製作費用を回収できなくなり、当たり障りのない続編等にシフトしやすくなってしまい、最終的には業界の停滞・萎縮・縮小に進みかねないと思っています。
この上昇の経営破たんで言えることは、中古販売にまい進していても、いずれ我が身の首を絞めてしまうということでしょうか。中古第一主義になっても潰れてしまう会社は潰れてしまうわけです。
ひとつは、中古だけではない色々な販売形態も一緒に行うべきです。
例えば試験サービスで終わったレンタル制度も、価格帯が安く(今のDVDレンタルやCDレンタルクラスの価格に)なっていればもう少し利用者が増えていたでしょうし、これをきっかけに新品や中古の販売を誘導できるかもしれません。
また、ただ単に本体やソフトを売るのではなく、ついで買いを促すようにすれば少しずつでも収益が上げられるはずです。
例えば、本体ならコントローラーやメモリーカード、AVケーブル類(近年は高画質のテレビが増えているので、D端子やHDMI対応のケーブルを売り込んでもよいかも)、液晶保護シールや専用ポーチ等の持ち運び系グッズを。
ソフトなら大容量のメモリーが必要ならメモリーカード、RPG・アクション系なら攻略本や特集の組まれている雑誌を売り込む・・・等々すればいいわけです。
だからといって、何も美的センスが必要なくらい陳列をきれいにしなくてもいいんです。かゆいところに手が届く陳列にするだけでも変わってくると思います。
中古を売れば利益が出る時代は終わっています。いかに欲しいものが手に入るかが重要だと思いますよ。