2011年01月03日

ファンならずとも読んでほしい

コミケの帰りに、アキバに寄ったのですけど、その時買ってきたのがこの本。


球場ラヴァーズ 1巻 (ヤングキングコミックス)それが、石田敦子さんが描いている球場ラヴァーズ
ヤングキングという隔週刊で発売されているマンガ雑誌で連載されています。
一見少女マンガ風ですけど、中身はバリバリのヒューマンドラマです。



内容そのものは広島東洋カープ(以下広島)愛にまみれた作品なんですけど、ただ広島好きだけでなく、野球ファンにも読んでほしいくらい野球の話題に精通した人でも読める作品になっています。
さらにそれらのエピソードに絡めて、主人公や周囲の人物のエピソードにも上手いこと絡み、彼女達の心情の変化にも大きな影響を与えています

というのも、この作品結構重い作品で、主人公の女子高生はクラスからいじめを受けていて、そのいじめている人達が主人公を援助交際までさせるくらいにまで追い詰められ、その相手男性から諭されるものの、広島の赤いキャップとチケットのみしかヒントがない中探し出す・・・というバックボーンがあるわけでして。
そして野球観戦仲間になる基町(もとまち)・下仁谷(かにや)から『ご教授』を受けるごとに、彼女自身いじめにも立ち向かえるようになるふうになっていき、強くなっていくシーンも描かれています
ちなみに、『ご教授』している基町にも、惹かれていく広島仲間の後輩が彼女の後輩と婚約することになって、心が折れそうなところに、広瀬選手の応援歌で立ち直ったり、同じく下仁谷にも、不倫相手の男と別れるきっかけが、一生懸命頑張る前田選手をバカにされたことだったりと何かとスポーツに関する人間模様が絡んできます
よく言われている「ビジター席から垣間見える人間ドラマ」というのが、言い得て妙だなと思わせるくらいしっくりきます


こういう傑作が埋もれているだなんて惜しい。是非とも野球ファンは読んでほしい一冊です。
・・・とは言うものの、かくいう私、アキバのアニメイトでもとらのあなでも見つからず、ヨドバシ内にある有隣堂でやっと手に入れたくらい(汗)。ネットならまだあるかも。

Posted by alexey_calvanov at 22:44│Comments(0)TrackBack(0) アニメ・コミック 

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