2011年07月21日

そうか、この地域連合は知らないのか・・・

先日、四国四県が「四国萌隊」という萌えキャラを製作し、町おこしを行っているのだそうな。
これは四国四県の徳島・香川・愛媛・高知が女性キャラに擬人化したものなんですが、この四国萌隊に「場違い」・「何でお前が入ってるんだよ」と揶揄されるキャラ(県)が一体(一県)入っている。それが岡山県


確かに、四国四県をモチーフにした萌えキャラなのに、岡山県が入るのは不自然だと思うのは至極当然の話とあるサイトの説明では、岡山が中国地方の雄(リーダー)だからというふうに解釈しているそうですが、それなら広島県の方が人口も多いし・・・となるはずなのもおかしくない話なわけです。


じゃあ、何で岡山県が入っているのか。それは四国の中にある香川県が大きく関わっているからです。要は香川県が引きいれたというわけ。

まず、この話をする際、広域圏という話をしなければなりません
広域圏というのは、複数の地域が互いに関係を持っている場合(この場合は地域的な関係)に定められるもので、特にテレビやラジオの電波絡みで出てくることが多いです。
最も有名な関東圏(いわゆる1都6県)と関西圏(いわゆる2府4県)と東海三県。そして、山陰地方(鳥取・島根)と今回「おかしい」と言っていた岡山・香川の5つの地域が対象になっています。

元々、山陰地方と岡山・香川というのは、当初は電波の割り当ても別々に与えられていました
ところが、山陰地方の場合は人口が他県と比べ極端に少ないことで商業的に成り立たない点とBSSテレビ(山陰放送)が本社(鳥取県)のない地域にエリアを持った点を解消するため、郵政省(当時。現在の総務省)が2県1波で運営することができるようになりました。後にFM局が開局する際も、この原則が貫かれました。
そして、地理的(瀬戸内海を挟む地域という意味)に最も近かった岡山県と香川県も、互いのテレビ局の電波がスピルオーバー(対象地域以上に電波が漏れて広がること)状態で見られたこと、既に山陰地方が相互乗り入れを行っていたこと、将来的にチャンネルの空きが無くなる懸念があったことから、1979年に実施されました。そのため、岡山・香川が広域化されたことで商圏が広がったことから、後にTXN系列が参入し、岡山・香川は広島と違い、東京の5大ネットワークが見られるようになったわけです。ちなみに、ラジオ(AM)も1997年まで行われていました。


このような経緯があって、岡山県も萌えキャラ化されたのだと思います
なぜ岡山県が萌えキャラ化されのは、その地域の実情を見れば、案外すぐにわかったりするものなのです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55│Comments(0)TrackBack(0) etc 

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