2013年07月18日

砂糖の中にあったのに、甘くならなかった

正直キューバという国がわからなくなってきました。


先日、パナマ運河を通過中のキューバ発北朝鮮行きの北朝鮮船籍から、ミグ21(旧ソ連の戦闘機)や地対空ミサイルシステムなどの部品が出てきたとのこと。その出てきたところがすごく、満載の砂糖の袋の底、まるで隠すかのようにコンテナの中に入っていたのだそうな。
実際に、NHKの番組「NEWS WEB」でその映像を見たのですが、砂糖の中にあったコンテナ、ちょっと凹んでたな。あまりの重みでなったのか、耐久性に難があったのか、元々そういうふうになっていたのかわからんのですけど、重要ならそんなもろそうなものに入れなくても・・・


で、今回見つかったものは、キューバ政府(外務省)に言わせると、「旧世紀の兵器」だそうで、「国家主権を守る(注:社会主義国であるキューバにとって、国家主権を守るために戦う相手はアメリカになる)ために、防衛能力を保つ必要がある」ということで、北朝鮮にわざわざ持って行って修繕をしてもらうんだということだそうで、やましいこと(つまり北朝鮮への武器供与をすること)はないと主張しています。
それにしても、砂糖満載の船に隠すかのように入れてたりとか、船長が自殺しようとしていたとか腑に落ちないなぁ・・・。それに国連から北朝鮮への武器禁輸措置があるからなおさらです。


ところで、キューバという国は、言論統制等はあっても、社会主義の中ではそれなりによかった国とされています。ソ連の崩壊で窮してはいるものの、北朝鮮のように締めつけもない、むしろラテンの人達(楽天的な正確な人達)の国ということもあってか、(格差が広がっているとは言われながらも)大きな不満は漏れてきません。それに、どちらかというと中南米諸国とも友好的、日本との間柄も(アメリカべったりとも揶揄される中でも、意外なことに)悪くはない。それゆえに、今回の一件はキューバにとって大きなマイナスポイントになるのではないのかなと思っています。

今後の回答次第では、北朝鮮はもちろん(これは当然の成り行きだから結構なこと)、とばっちりを受ける形でキューバの締め付けもさらに厳しくなると思います。これ以上国としての形態が保てなくなる前に、なぜこういった経緯になったのかをきちんと説明すべきだと思います。それがキューバの人達のためになると信じております。


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Posted by alexey_calvanov at 23:13│Comments(0)TrackBack(0) 真面目なモノ 

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