2013年09月18日

アカン、セガが買い取ってまう

6/27に親会社のインデックスが事実上の倒産をし、今後のブランドがどうなるかわからなくなっていたアトラス。その後、民事再生手続きの過程でスポンサー探しが行われ、今日セガがスポンサードすると公表され、11/1付で新たに設立された子会社セガドリームに事業譲渡されることで合意に至ったとのことだそうです。

対象になったのは、インデックス内のデジタルゲーム事業・コンテンツ&ソリューション事業・アミューズメントマシン事業で、アトラスというブランドネームが継承されるのかどうかまではまだ不明です。ただ、過去のネームバリューを考慮すれば、アトラスの名前を残しておいた方が得策ではないのかなと思っています。


で、アトラスブランドがセガに引き取られたことに対し、順当といえば順当だったのですが、コナミと並んで買われたら、ブランドが空中分解するのではないかと(主にネット上で)言われていたようです。
確かに資金面では、ドリームキャスト時代の危機を脱したセガは、かつてのライバルハードメーカーへのマルチ展開で安定した実績を持っています。そして充実した開発環境を持っている会社なので、アトラスとしてもやりやすい環境下に置かれたと思えるでしょう。

しかし、過去にセガは子会社を作っては潰すという経緯を持った会社でもあります。
メガドライブの時代でいけば、セガ・ファルコムというセガと日本ファルコムの合弁会社を1991年に設立したものの1995年に潰しています。そして先述のドリームキャストの時代には、かつてセガ社内にあった開発部門を子会社化したことでも話題になりました。当時のAM2研(第2ソフトウェア研究開発部)がSEGA-AM2として、同じくAM8研(第8ソフトウェア研究開発部)がソニックチームとしてなど合計8つの開発部門が子会社化されましたが、ドリームキャストの撤退およびソフト供給のマルチ化に伴い、ほとんどの子会社がセガに戻る形で消滅しています。
以上の経緯を考えれば、アトラスブランドがセガの中に呑み込まれ、知らないうちに自然消滅・・・なんてことになるのではないかと心配な面もあります。


ただ、セガに買われたというのが既定路線だったのかなと思う節もありまして。
確かアトラスの流通は独自流通だったのがコナミ流通に切り替わった(私がゲーム屋に勤めていた頃はコナミ流通に切り替わるかどうかの頃だったような・・・)んです。そして2012年からはそれがセガ流通に切り替わり、今に至っているのです。ということは、インデックスが事実上倒産した時点で、セガが引き取りましょうか・・・という話が出ていてもおかしくないわけで、そうなるとセガの買収が既定路線だったとも言えるわけです。


いずれにしても、今後いい作品を作り続けることがアトラス生き残りの至上命題になってくるのは当然の話。既存の新シリーズもさることながら、潤沢な資金力を生かした新しい作品の製作にも意欲を見せてほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:28│Comments(0)TrackBack(0) ゲーム系 

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