2014年08月27日

カメラ付ケータイが未来技術遺産に

歴史的に意義があり、それを次世代に継承していくべき技術であると認定されたものや社会に大きな影響を与えたものであると認定されたものを登録していく制度が重要科学技術史資料(未来技術遺産)と言われるもの。身近なものから専門的なものまで、電子機器からビールの醸造工程やタイヤといったものまで、ありとあらゆるものが登録されています。


そんな中、今年度の未来技術遺産が国立科学博物館発表され、49件の中の一つにJ-PHONE(現ソフトバンクモバイル)が2000年に発売したシャープ製のケータイJ-SH04が選ばれました。
J-SH04は日本で初めて11万画素CMOSカメラの付いたケータイ、いわゆるカメラ付ケータイの先駆けとなった機種です。それまでは付属のカメラを取り付けることによってカメラ機能が楽しめる機種やテレビ電話機能の付いた機種はあったものの、カメラ機能が内蔵されたものはこの機種が登場するまでありませんでした。この機種が登場したことで、いわゆる写メール(通称写メ)と言われる写真付メールが送られるようにもなり、日本のケータイの歴史が大きく変わったとされています

携帯電話がこの未来技術遺産に登録されるのは3例目(1例目はいわゆるショルダーホンと言われたショルダーホン<100型>、2例目はTZ-802BでいずれもNTTドコモから発売された三菱電機製のケータイで、同時登録(登録番号は同じ))となりました。今後もケータイに関しては、ガラパゴズケータイとも揶揄されたものの、様々な特徴が加えられているので、将来的にいくつか登場するかもしれません。


なお、今回登録された中には、富士フィルムの「フジカラー 写ルンです」(世界初のレンズ付フィルム)やシャープのPA-7000(初めて漢字表示対応可能になった電子システム手帳)などがありました
前者は一時代を築いたものですね。私も使ってました。デジカメがあれだけ普及してもかつてほどの勢いはないものの、まだまだ根強い人気を持っているのだそうで。


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Posted by alexey_calvanov at 23:46│Comments(0)TrackBack(0) ケータイ系 

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