2016年04月24日

いえいえ、役所が崩壊したことは問題ですよ、中国の皆様

国民性の違いでは解決できないなと痛感。


先日の熊本地震では、役所が倒壊するなどし、復旧への妨げになっているケースがあり問題になっていますけれども、それに対し、中国のネット上では逆に称賛する動きがあるのです。
これは、中国のツイッターにあたる微博(ウェイボー)と同じくLINEにあたる微信(ウェイシン)で起こっているもので、日本の新聞などの記事が翻訳されて転載されているそうなのですけれども、庁舎の耐震性に問題があるとわかっていても学校の校舎の耐震性改善を優先させたり、被災者が子供の命を優先しているという答えを紹介したことで、それを読んだユーザーが「学校が壊れず役所が壊れるのは、社会が成熟している証拠」と称賛。さらに「(自国の)役所の建物が最も豪華なのとは大違い」と国の指導者批判とも取れる書き込みもありました。


そこまで書かれる理由は、ただ一つ。2008年に起こった四川大地震です。
あの時、街の中にあった学校の校舎が倒壊し、多くの子供が亡くなったため、校舎の手抜き工事が大きな社会問題になり、国に補償を求める動きも活発化しましたが、抑え込まれた経緯があります。


確かに、役人憎しで役所が潰れたことに対し、ざまぁ感が増したのではないかと思うのでしょうけど、役所が潰れるということは、その後の復旧に大きな影響を与えるのは否めないわけです。
まず、罹災(りさい)証明書が発行できないため、被害に遭った建物があっても、それに対する補償が算定できず、結果的に住民の生活復旧が遅れてしまうのです。そして、生活保護を受けていた人にとっては、その支給も滞ることになり、生活に支障が出ることになるでしょう。あまつさえ、その後の様々な復旧に対して迅速に動けないばかりか、役所に蓄積されたデータを引っ張り出すこともできなくなり、結果的には町のリスタートに大きな影響を与えることになるのです。


人の命も大切ですが、やはり生き残った人達の安全を保障することはもっと大切なのだということを中国の人達にはわかってほしいものです。それこそより成熟した社会に繋がるのです。そして、憎むべきなのは、堅牢に作られた役所なのではなく、そこに資金を回そうとしなかった役人に対し行うべきなのです。堅牢な建物は、その後の復旧に重要で、そこを拠点に救援物資などの搬入・搬出や生き残った人達へのサポートに使えるのですから。


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Posted by alexey_calvanov at 22:00│Comments(0)TrackBack(0) 真面目なモノ 

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