2017年02月05日

シュワちゃんの皮肉、トランプ大統領の本音

アメリカ大統領になったドナルド・トランプ氏が司会を務めていた「アプレンティス(見習い)」という番組。これは、会社の本採用を目指す公募で選ばれた人達が、会社の与える課題をこなしていくというもの。個人またはチームで課題はこなしていき、最後に勝者と脱落者を司会が選ぶというふうになっています。その時にトランプ氏から発せられた「お前はクビだ!」という一言が全米で流行語のように扱われていました。
そんな番組は、現在元カリフォルニア州知事を務めたアーノルド・シュワルツネッガー氏が務めているのですけど、視聴率の悪いことをトランプ大統領が2/2に行われた朝食会の演説で「大失敗だ」とまで言って酷評したのです。

その直後、シュワルツネッガー氏は、トランプ大統領へ向けてツイッターから動画を配信し、「視聴率稼ぎのプロであるあなたが、テレビの仕事(「アプレンティス」)を引き継いで。代わりに私があなたの仕事(大統領職)を引き受けましょう」と述べ、「そうすれば、人々がゆっくり寝られるようになる」とまで皮肉ってみせたのです。
このことに対するレスポンスは発表されていないものの、歯に衣着せぬ発言をしているトランプ大統領なら、こう言うかもしれません。「やれるもんならやってみろ!」と。


この「やれるもんならやってみろ!」というのは、シュワルツネッガー氏に職務能力が無いという意味ではなく、彼の出自への皮肉を込めての意味です。
ご存じの人もいるのかもしれませんが、シュワルツネッガー氏はオーストリア生まれのアメリカ移民なのです。彼はボディービルダーとしてアメリカに移住し、その後俳優となって活躍2000年代から共和党員として活動し、カリフォルニア州知事を2期務めたのです。当然ながら大統領に推す声もありましたが、彼は大統領にはなれなかったのです。


これは、アメリカ大統領になる資格が大きく絡んでいます。
アメリカ大統領の被選挙権は35歳以上かつ国内在住14年以上、さらに生まれながらにアメリカ国籍を有する者とされているからです。この『生まれながらにアメリカ国籍を有する者』とは、海外で生まれても両親がアメリカ国籍を有している、逆に両親がアメリカ国籍を有していなくともアメリカ国籍を有する条件を満たしている人であれば、『生まれながらにアメリカ国籍を有する者』になれるのです。
つまり、海外で生まれ、両親もドイツ人(オーストリア出身)なシュワルツネッガー氏はアメリカ国籍を取得していても(実際、シュワルツネッガー氏はアメリカとオーストリアの二重国籍を有している)、上記の条件を満たしていないので、アメリカ大統領になれなかったのです。ちなみに、彼の子供はアメリカ国籍を有していると思われます(元奥さんはジョン・F・ケネディ元大統領の姪)

もし、このことをトランプ大統領が知っていたら、必ずそう言う、それとも私が思いつく以上の罵詈雑言を並べ立てているのかもしれません。


ちなみに、シュワルツネッガー氏は共和党員でありながら、中道寄りの政策を採る人として知られており、同性愛者への人権保障を支持していました(ただし、同性婚は反対の立ち位置)。そして、2016年の大統領選挙では、民主党のクリントン候補を支援していたことでも知られていました。そのことをトランプ大統領は恨みに思っていたのかもしれないですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:52│Comments(0)TrackBack(0) 真面目なモノ 

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