2019年08月04日

320円で買える快適

先日東京に行ってきた帰り、乗り換え時間などの検索をしていると、ホームライナーが案内で出てきたホームライナーなんて「青春18きっぷ」でも乗れるのかといぶかしながらも、使えるのなら使ってやろうとも思ったので、一路始発になる沼津駅へと向かうのだった。


SHV39_5423こちら、沼津駅。
ホームライナーはJR東海以外にもJR東日本でも運用されている、通勤快速的な列車とも言えるもので、こちらのように専用の券売機で販売されている他、切符券売機でも「ライナー券」を押せば購入可能です。
ちなみに定員制なので、売り切れ次第終了。ただし原則当日にしか購入できないので、早いもの勝ちという点では、特急券やムーンライトながらのような前売りで並ぶことも無くフェアとも。



SHV39_5427券売機で買えるライナー券は、普通の切符と同じようにも。モザイク部分に席の指定が書いてあるので、それを見て座席を探し、前の座席のカバーに切符を挿し込んでおくという流れ。そこで車掌が確認して回ります。
慌てて乗ってしまっても、車掌から切符を買うことができます。ただし、ライナー券は必須なので、満席でも買わないといけません(一応券売機では販売終了になってるんだけどね)。
なお、席料は320円(税込)。今回のように沼津駅から乗ってもそれ以外の駅で乗っても320円は変わらないので、今回のように始発駅から乗るのが一番オトクなわけですね。これがホームライナーの弱点の一つでもあります。



SHV39_5426で、そうこうしていたら列車がやって来ました。
この列車は、静岡県内では珍しい部類になるクロスシート車静岡県内ではロングシート車が幅を利かせているだけに、この列車に乗れるだけでも、18きっパーにはありがたいんですよね。
さらにトイレ付今でこそ静岡県内の列車にはトイレが付きましたけど、まだまだ普及率は低い。その中で確実にトイレがあるのは、この列車だけなんですよ。その点でもありあたやありがたや。



ところで、ホームライナーとは何ぞやと思う方もいらっしゃるので、改めて。

先程書いたように、JR東海とJR東日本で走っている通勤快速的な列車なんですが、正直あまり使い勝手のいい列車じゃないんですよね。
名古屋地区の場合、中央線の名古屋駅から多治見駅・瑞浪駅・中津川駅までの区間と東海道本線の名古屋駅から大垣駅までの区間があるのですけど、いずれの区間も快速などがあるため、何が悲しゅうて席料払ってまで乗らなアカンねんという流れになったのでしょう。今ある4路線以外にもあったホームライナーは順次廃止となっていきました。JR東日本に残っている湘南ライナーが生き残っているのは、関東圏の地獄のような通勤が影響しているのでしょう。
ところが、地方になると事情は違います基本的に普通しか走っていないこともあり、快速列車は貴重な存在。かつ確実に席があるという点で特急のような価値を見出すこととなり、今でも静岡以外でも甲信地方では確実に需要を見出しているのです。

というわけで、今回の静岡の場合、無茶苦茶メリットがあります。
まず座席が確保できる点
先程も書きましたが、静岡県内はロングシート主体で、状況によっては3両ですし詰めということも。その中で席を確保でき、かつクロスシートでリクライニング付なんて天国のようでしたわ(笑)。おかげさまで、静岡県内は、ほとんど寝てました(爆)。
続いて快速運転であるという点
停車駅は静岡県内の主要駅のみ。沼津駅を起点に、富士駅・清水駅・静岡駅・藤枝駅・島田駅・菊川駅・掛川駅・袋井駅・磐田駅・浜松駅となっています(上りの場合は浜松駅を起点に先程挙げた停車駅を経由して沼津駅まで運行)
そして、列車の状況にもよるのですが、そのまま乗っていてもOKな点
今回乗ったホームライナー3号は、浜松駅で終点になった後も豊橋駅まで普通電車として運転されます。そのため、そのまま座って発車まで待つこともできるのです。浜松駅でも乗り換えのために大勢の人が乗ってくるので、これもありがたい。


ちなみに、乗車割合は8割くらいかな。十分に採算が取れるラインだと思います。
本数が少ない・休日運行が少ないというデメリットはあるものの、普通列車しか走らない静岡県内なら十分にやっていける電車です。


通常、「青春18きっぷ」のショートカット方法として一般的なのは、新幹線を利用するものですが、時間さえ合えば、今回のような方法も十分検討できるのではないかと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:11│Comments(0) etc 

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