2019年09月12日

何でここにYS-11が!?

ヤフオク!で戦後初の国産旅客機YS-11が出展されていたことが話題になっています。
実は、日本は飛行機の製造は長けていた時期がありました。そう、戦前です。軍用機のゼロ戦がその例で、あまりの技術力の高さに、戦後GHQが戦闘機を含む飛行機製造を禁止したほどです。しかし、朝鮮戦争の勃発によって、その取り決めはなし崩し的に無くなっていき、サンフランシスコ講和条約を戦勝国(ソ連除く)との間に結んだことで、航空機製造は再開されることになりました。
その過程で生まれたのがYS-11。しかし、全てのノウハウをGHQに没収され、長い間開発を行っていなかったこともあり、難航を極め、1962年の試験飛行まで10年(サンフランシスコ講和条約から数えて)の歳月を費やすことになりました。運行開始は、そこから3年も掛かってます。生産終了は1973年なので、これを長いと取るか短いと取るか・・・。


そんないわくつきの飛行機が、傷はほとんど無いとするコンディションで登場したものですから、色めき立ちますわねぇ。しかも3500万での出展スタート、5000万で即決という価格もあって、誰が買うのとも。かんたん決済できたり割引も付くそうだけど、そもそもできるんかい(苦笑)!


今回出展されたYS-11は、スリランカにあるのだそうな。フィリピンからスリランカにまで運んで来て駐機しているのだそうです。でも、何でスリランカなんだろう?疑問が沸々と沸いてきます。
落札の暁には、日本にいる専属のパイロット・整備士を月20万円にて雇用可能だそうですよ。すげぇなぁ・・・(棒読み)。責任もって運んでくるそうだけど、日本の航空法に触れる可能性があるので、その点はクリアできるのかとか問題だらけなんじゃないの?
ちなみに、日本には2機しか残っておらず、しかも自衛隊所有の物のみ静態保存なら高松空港などにもあるそうですけど、いずれにしても飛ぶ機体が本当にあるのなら、何らかの形で使えるようにしてほしいものです。SLとかと違って、結構神経の使うものですから、維持とかは大変だろうけどね。

落札されましたという話は出ていないので、たぶん買い手はいなかったんでしょう。来年まで飛べるようにはなっているようなので、すぐに解体というふうでもなさそう出品者もすぐに解体する気はないようですし。


まぁ、お金持ちの買い物になるのは明らか。ただ日本の航空史を語る上でも貴重なので、どこかが買ってくれないかなぁ・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:49│Comments(0) etc 

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