2020年07月30日

夏の新アニメ2020 その11 日本沈没2020

夏の新アニメ2020、最後となる11回目は、小松左京さんの小説「日本沈没」が原作の「日本沈没2020」です。この作品は、NETFLIXオリジナル作品として配信されています。「A.I.C.O. Incarnation」のように、数年後に地上波やBSで展開される可能性もあるかもしれませんけれども、今期は新作アニメが少ない(春アニメから延期された作品があるので、多く見えるだけ)中、丁度いい機会でもあるので、取り上げようと思います。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


2020年、オリンピックが無事に終わった東京。街中では普通の生活を送る人々がいた中で、主人公一家もそれぞれの日常を送っていた。父親はオリンピックの後片付け(陸上競技場の液晶解体工事)を行い、母親は外国での用事を済ませ帰国の途に就き、娘は将来のオリンピック選手を目指し練習し、息子は家でオンラインゲームを楽しんでいた

そんな日常を突如地震が襲い掛かる。最初は大きな揺れだったものの、何かしら大きな被害は出なかった。しかし、第2波とも言える地震が東京を壊滅させる。家族はそれぞれの場所から家族に再会するため戻るのだった。



というふう。


この作品、ネット上では賛否両論出ているとのことで、例えば中日新聞および東京新聞の夕刊に掲載されている「大波小波」というコラムでは、「「反日的」かナショナリズム的か多文化主義的か、などの議論が起こっている」と紹介されています。たぶん、そのあたりは先を見ての感想だと思うので、今回は普段通り、1話見ての感想に留めます。


正直、壮絶過ぎてぐうの音も出ないふうでしたね。そんな中でもツッコみどころが多いとも言われておりますけど、個人的に気になったのは・・・。


  1. 娘が更衣室から出る時に結構深い傷を足に作ったのに、結構な距離を走っていると思しきシーン。

  2. 川に緊急着陸した飛行機から脱出している時に、津波が襲い掛かってくるものの、母親は川に飛び込んだばかりか溺れた子供まで救助しており、しかも無事で再登場するシーン。

  3. 空から死体が降ってくるシーン。ヘリから落ちてきたものと思われるが、なぜそうなったのかの説明が(1回目だけを見る限りでは)なされていない。



ところでしょうかねぇ。
特に2番目は、母親が競泳の選手だったとのことですが、津波の過酷さおよび東京のようにモノがあふれる場所での津波と考えると、非現実的過ぎて助かるわけがないと思わされましたね。運がいいでは済まないどころかマネしちゃいかんと言わないといけないくらい。


現状では、救いのない世界が、これからやって来るんだろうなと思わせるところがあるものの、一部の非現実的なシーンによって、フィクションの中ににじみ出るリアリティの部分がかすんでしまうばかりか、作品の深みを少なくしてしまいかねない危険性をもはらんでいます。
あとは、これは普段あまり言わないのですけど、絵のクオリティが心配なレベル少しどころか結構クセのあるものになってるのもあって、そこで見るのを止めてしまいかねないかなと。

ちなみに、この作品は全10話が配信済みになっております。色々賛否の分かれている作品なので、できれば最後まで見たいと思います(一応総評のために、3話までは確実に見ます)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:17│Comments(0) アニメ・コミック 

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