2011年11月21日

オレ竜、有終の美を飾れず

中日ドラゴンズの落合博満元監督(一応昨日の試合で、退任することになったので、敢えてこの呼称で)、福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズで7戦までもつれこませたものの、最終戦で敗北し、日本一は逃すことになりました
対して日本一になったソフトバンクの秋山幸二監督は、交流戦優勝・リーグ優勝・クライマックスシリーズ制覇・日本シリーズ制覇を果たし、日本プロ野球では完全優勝(2005年に始まった交流戦から見て)を果たした初の監督になりました。この後行われるアジアシリーズを制すれば、これまた史上初の5冠に輝くわけで、ますますソフトバンクには箔が付くことでしょう。あれだけクライマックスシリーズで勝てないと言われていた球団が、ここまで快進撃を進めるのは正直驚きでもあります。それだけ、今年に賭けたものを持っていたのでしょう。


さて私、好きな球団の試合でもないのですが、時間がある時はちょこちょこ見ていました(悲しいかな、名古屋人は中日の話題が少なくとも数回は出てくるし、こういう時期は頻繁になりかねないので、少しは見ておかないといけない(泣))
そこで感じた中日が勝てなかった理由。皆がそう感じていると思いますけど、打てないの一言でしょうね。
統一球への対応に苦しんだだけでなく、この打ちあぐねた時期に森野・和田両選手が絶不調に陥ったままシーズンを進んだことも原因に挙げられるでしょう。どちらも主軸のバッターなため、下手に外せなかった、外したくても彼らクラスの選手が出てこなかったのが、あそこまで打てないふうにさせた原因じゃないかと。
どうせなら、活きのいい選手を半ば日替わり的に出してもよかったんじゃないかと思ったんですが、落合政権が長期化するにつけ、レギュラーが固まってしまったんでしょうね。1年目のように思い切ったことをしてもよかったと思います。
投手陣が盤石だっただけに、この打線の悪さが投手陣の盤石さにほころびが出てしまい、時に大崩れ・・・となったのでしょう。

高木守道新監督には、特に打者で世代交代をしっかりしないと大変なことになると提言したいです。
アライバ(荒木・井端両選手の二遊間の通称)を崩してでも、若手に機会を積極的に与えるべきでしょう。小粒になっても守備重視の若手打線にし、守り勝つ野球をさらに推し進めないともっと厳しいことになるんじゃないかと。最悪の場合、森野・和田両選手を食うような選手を育てないといけないでしょう。個人的な意見としては、堂上(どのうえ)直倫・吉川両選手の二遊間をそろそろ試してみてもいいでしょう。
そして確実なヒット、いわゆるスモールベースボールを意識した野球をすべきでしょう。打てないから大振りにするのではなく、打てないからこそ確実にコンパクトに振ることを徹底させるべきだと思います。大振りはここぞという時まで取っておくわけです。


いずれにしても、落合さん、本当にお疲れ様でしたどうしようもない球団をここまで立て直したのですから、本当に立派な監督だと思います(まぁ、WBC(ワールドベースボールクラシック)絡みの発言は頂けない部分もあったけれども(苦笑))。
恐らく、しばらくはゆっくりできると思いますので、現在放送中の「機動戦士ガンダムAGE」や「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」をゆっくりご覧になりながら、ガンプラ作りに勤しんで下さい(ニヤニヤ)。


采配采配



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Posted by alexey_calvanov at 23:28Comments(0)TrackBack(0)

2011年09月22日

オレ竜監督の見納めだ

中日の落合博満監督が契約満了の理由で今期限りでの退任を発表しました。
落合監督は3年契約の最終年で、本人にとっても野球殿堂入りなど節目の年だったので退任することにしたと球団側は発表しています。あとは球団に新風を吹き込ませるのには丁度いい時期であるということ、無用な混乱を避けるには丁度いい時期だったことなどを挙げています。


落合監督は山田前監督の退任(注:既に代行監督に切り替わっていた)に伴い2004年に就任。彼は現役時代をほうふつとさせる独特の采配、いわゆる『オレ竜采配』で、巧みに選手を操りかつ敵を翻弄していきました

特に名将と言われる要素になったのは、私が思うに2つ
1つ目は「10%の底上げ」で就任1年目で優勝を成し遂げたこと
就任当初、落合監督は現戦力を徹底的に分析した結果、トレードもフリーエージェントも活用せず、現行戦力の底上げだけで優勝させると宣言。当時は周囲の球団からは奇異な目で見られたものの、ふたを開ければ、充実した投手陣をフル活用して見事優勝を果たします
2つ目はノーヒットノーランの投手を替えてまで勝ちにこだわった姿勢
今でも賛否両論言われていますけれども、ノーヒットノーランをしていた山井選手から岩瀬選手へ継投し、無事系統でのノーヒットノーランを達成しました。確かに投げさせてもよかった場面なものの、セオリー通りで行くという点と点数差があまりなかったこと、打順は下位打線でも、1本でも打たれれば上位打線に回ることを考えれば、この流れは納得がいくと思います。

優勝3回・日本一1回、今シーズンも優勝を争う状況下を考えると、これまた見方が分かれます。
まず、いいふうに見れば、まだ辞めさせるべきではない
これは、成績をみるとわかります。
先述の功績に加え一度もBクラスに落ちなかったという実績、年齢面を考えれば、まだまだやれると思える成績です。入れ替えるとすれば、1軍コーチ陣を若手にして将来の監督候補を育てるという改革を行って2・3年任期を全うするという手もあったかと思います。
しかし悪いふうに見れば、今シーズンの成績がよろしくないから引責したという推測が取れるでしょう。
表面上は2位に収まってはいるものの、一時は5位に低迷したこともありました。開幕戦では横浜に負け越されるなど、今シーズンの試合の中には思わず「?」となることが多かったと思います。
特に酷かったのが打線。森野・井端に始まって、ブランコ(彼の場合は怪我の要因も無きにしもあらずだが)・グスマン・和田(注:ここまで敬称略)といったスタメンが全く機能していなかったのがそれを象徴しているでしょう。またセンターを固定しなかったことも痛いのではないかと思います。大島選手という昨年活躍した選手を固定して、試合状況や個人の調子に応じて変えていってもよかったのに、それをしなかったのも落合監督の迷いがあったのではないかと思います(怪我などの要因もあったと思うので一概に言えないものの、捕手と並び要の守備位置がコロコロ変わるのは正直選手も落ち着かないのでは)


ちなみに、後任はCBC解説者の高木守道さんが就任することになりました。ただ、年齢が70歳という点も考えれば、単年契約の可能性と大物OB起用への『繋ぎ』だと思えてなりません。というのも、優勝実績がなく、正直パッとした成績はないんですよねぇ(「10.8決戦」で優勝を逃しているらしいけど、正直印象にない)
そこで注目されるのがコーチ陣。恐らく次期監督になるOBを入れてくるのは間違いないと思います。となると、守備か打撃か総合コーチで、実績も人気も十分な立浪和義さんが浮かんできてもおかしくないのですが・・・


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)