2013年02月19日

来年のソチに向けていいシーズンになったことを願いたい

先日行われたスキージャンプ女子で、高梨沙羅選手がスキージャンプ競技の中では初めて総合優勝を獲得しました。もちろん日本人女子初の総合優勝で、史上最年少というオマケ付冬季競技のワールドカップの中ではノルディック複合の荻原健司さん以来の快挙でもあります。


高梨選手は今季シーズン(今季とは2012年末~2013年頭)開始時に1位を獲得して以来、大崩れしたことがほとんどなく、14戦(2/19現在。全16戦)中1位が8回と圧倒的な成績ぶっちぎりとも言える総合優勝となりました。ただ、残念だったのが、地元札幌で今季唯一とも言える大崩れを起こしてしまった(天候不順等で12位・5位)ことと、オリンピックの会場になるソチで優勝できなかったことでしょうか。
特に最大のライバルとなるサラ・ヘンドリクソン選手に対し圧倒したのは大きなことで、昨年彼女自身絶好調というのもあったので、来季も彼女を追い付き追い越せればオリンピックで一番高い表彰台を狙える可能性がぐっと高くなります

また、今回はウェアのルール改正が行われた中でもぎ取った総合優勝でもあることも大きく取り上げなければなりません。
今回、ウェアの中に入る空気による浮力を減らすため、肌にぴったりとしたものにしなければならない(余裕はわずか数cmだったはず)というルール改正が起こり、その浮力頼みだった小柄の選手には不利とまで言われていました。その不利な中でも、高梨選手はフォームの改善(ヘッドを低くすることでスピードを付け、ジャンプの飛躍を付けるというものらしい)や基礎体力の向上、さらには食生活の徹底的な管理で、そのルール改正をはねのけました


いつか欲しいと言っていた総合優勝をわずか1年で獲れたことで、今後のジャンプ人生に大きな影響を与えることになると思うし、何より大きな自信に繋がったことでしょう。近年女子競技での躍進が続きます。彼女もその流れの中で大きく羽ばたいてほしいものです。


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こちらは女子であることを隠してジャンプ競技に挑むある選手の物語。
まだ女子ジャンプが公式競技として認められていない頃の話ですが、ジャンプの魅力を知る上で十分な教材です。



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Posted by alexey_calvanov at 22:40Comments(0)TrackBack(0)