2016年07月26日

1年遅れで到着

2015年3月にアラブ首長国連邦・アブダビから世界一周の旅に出たソーラープロペラ機の「ソーラー・インパルス2」が、現地時間の今日午前4時(日本時間の同日午前9時)アブダビに到着し、約1年4ヶ月の長い飛行を経て、約42,000kmの世界一周を達成しました。


「ソーラー・インパルス2」は世界で初めてソーラー電源(太陽光エネルギー)だけで飛行をするプロペラ飛行機で、2015年3月にアブダビを出発オマーン・インド・ミャンマー・中国と順調に飛行していました。
ところが、アメリカ・ハワイ向かう途中にに悪天候に見舞われ、急遽名古屋空港へ着陸機体の故障もあり長期間滞在することになったことで日本でも話題になりました。
その後再びハワイへ向けて飛行(これにより太陽光による太平洋横断および長時間飛行記録を達成)したものの、バッテリー関連の故障で10ヶ月近く足止めを食らい、プロジェクトが成功に終わるのかやきもきされられた人もいたことでしょう。
しかし、バッテリーの修理が終わった後は順調に飛行アメリカ横断も大西洋横断も無事に終え、スペイン・エジプトを経て、再びアブダビに戻ってきました。


飛行ルートを見ていてわかると思いますが、太陽光だけで飛ぶというのは並大抵のことではないと思いますし、パイロットの精神状態を良好に維持するのも大変だったと思います。名古屋への緊急着陸・ハワイでの足止めのように、予測できない出来事や天候との戦いもあったことでしょう。そんな中、たった2人(交代制)で乗り切ったことに深く称賛したいです。無事に終わったので、できればまた名古屋空港に来てほしいですね。
そして、このプロジェクトの成功で、複座式の飛行機開発へのステップになってほしいし、将来的には商業飛行機としてソーラー電源を活用したものがたくさん登場することを願っております。自動車だってできるのですから、飛行機だってできるでしょう、絶対。


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Posted by alexey_calvanov at 22:58Comments(0)TrackBack(0)