2020年06月23日

ディスクも腐るのか

1980年代より音楽収録から端を発し普及したCD(コンパクトディスク)。現在ではDVDやBlu-rayという大容量規格が主流になっていますけど、ベースになっているのはCD規格です。
そんなCD規格というのは、未来永劫記録を保存できるものだと思っていました。ところがそうではなかったのです。そう、CD規格でさえも劣化するのです。

カセットテープやフロッピーディスクが劣化するのは、何となくわかるんです。磁気の部分がある程度むき出しのカセットテープやフロッピーディスクは、カビによる腐食が進むケースがあると言われていたからです。フィルムも同様の理由です。


話を戻して、CD規格も劣化してしまいます。その事態を示したのは、ツイッター上で挙がったドリームキャストで提供されていたGD-ROMの劣化
GD-ROMというのは、セガとヤマハが共同開発したメディアで、CD-ROMよりも大容量(ただしDVD-ROMより少ない)となっており、1GB収録できるとされています。不正コピー対策も施されていたものの、簡単にハッキングされてしまったそうです。
そんなGD-ROMが内側の部分で溶けるように劣化していたそうなのです。この内側の部分というのは、下層の樹脂層ではないかと思われます。それ以外にも反射膜に蒸着させたアルミニウムの劣化もあり、調べてみると20~30年と言われ、思ったよりも早く劣化してしまうのです。そう考えると、GD-ROMは1998年から使われているので、初期のソフトがそろそろ劣化していてもおかしくない・・・ってことは、うちにある「セガラリー2」とかはヤバい可能性もある。ましてや高温多湿・直射日光に弱いので、保存の仕方を間違えれば、確実に劣化してしまうのです。ちなみに、ツイッターで挙げた方は、適正な保存をしていたらしいので、今回の劣化に驚いたとのこと。


そうなると、普通に考えれば、1980年代・1990年代の音楽CD、同じくゲーム関係のCD-ROM・DVD-ROMがヤバい領域に達しつつあるわけで、新品未開封なんて呈で売っているものは、もしかすると中がドロドロというオチに(汗)。ン万円で買ったのに・・・と嘆く姿を見ると何ともはや。


こうなったら、一層のデジタルアーカイブ化が求められますけど、コイツも規格が変わってしまうと再度やり直しという諸刃の剣でもあるのよね・・・。うーむ、保存って難しい。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)