2015年03月29日

FC岐阜観戦記2015 第2節 金沢ツエーゲン・・・

今日は長良川競技場でツエーゲン金沢との試合が行われました。


ツエーゲン金沢は北信越の地域リーグ・JFLで順調に実力を付けていたものの、スタジアムやクラブの資本金増資などを巡ってJリーグ準加盟にとまどり、準加盟したのは2013年。ただ、その後はトントン拍子に進み、その年の11月には2014年に始まったJ3のオリジナル11(U-22選抜も含めれば12)として承認され、2013年はJFL7位ということであまり高いとも言えない下馬評(その年のJ3の優勝候補は2013年にJFLを優勝していた長野パルセイロとされていた)の中で進撃を続け、J3初代王者に輝きましたその直後にJ2ライセンスも交付され、初めてJ2に上がることとなりました。しかし皮肉なことにその年J2で頑張っていたカターレ富山が入れ替わるかのようにJ3へ落ちることとなり、初の北陸対決とはならなかったのは残念な限りです。
ちなみにツエーゲンとは、チームとサポーターが一体となって応援するという意味が込められており、ドイツ語のZwei(2)とgehen(進む)の組み合わせた造語Zweigenとなりました。また金沢弁で「強いんだ!」という意味の「強ぇーげん!」からも採られているダブルミーニング色のあるチームネームでもあります。


さて、今日は朝から雨が降っていたこともあり、観客動員が低調(3934人)。しかしながら屋根がほとんどないため、屋根の上にはすし詰めの観客・・・といういびつな状態になるのも今まで通り。ホントに屋根のないところにはほとんどいないのよ(苦笑)。
そんな中、全く屋根のないアウェイスタンドで雨合羽着て声援を送る金沢のサポーターやファンには頭が下がるばかりです。もちろん岐阜のサポーターも雨の中応援していますけれども。

実は金沢、この岐阜戦を迎えるまで大善戦と言うべき状況でして、開幕戦と3戦目は落としていたものの、開幕戦となったJ1から降格してきた大宮アルティージャを苦しめ、3戦目となった横浜FCには逆転を許したものの、J2のチーム相手でも申し分ない実力を発揮しました。ある意味揚げ潮の状態で岐阜に挑むこととなりました。
対して岐阜は前節J1落ちてきた徳島に善戦したものの、終盤に崩れて惜敗守備力に関しては昨年から徐々に向上しているのに対し、攻撃力が昨年より徐々に落ちている気がしてなりませんね。この徳島戦のように、終盤スタミナ切れなどで崩れると一気に相手に付け込まれる・・・というふうになりかねないので、常に集中力とスタミナはキープしてほしいものです。


しかし、肝心の試合内容は見るに堪えないと言うべきか。
ほぼ終始金沢にペースを握られているというふうでした。前半の一時期何とか岐阜が持ち返し、後半いざ逆襲・・・と思ったところで、47(後半2)分に佐藤和弘選手からカウンターアタックを決められ、さらに68(後半23)分には清原翔太選手にPKを決められる始末
守備に関しては岐阜以上にしっかりしていると言ってもいいでしょう。岐阜の攻撃陣がしっかりしていないという点もあるものの、岐阜のパスを徹底的にカットする戦術がハマったようです。

まぁ、岐阜に関しては見どころなし。
ヘニキ選手が異常にエキサイトしていたのが印象的でした。相手選手への衝突がヘニキ選手に不利に働いてイエローカードをもらったのが響いたのか、精彩に欠いたプレーが目立った気がします。一番ひどかったのは、前半にボールが外に出ていたのにもかかわらず、思いっきり蹴り飛ばして観客席に放り込んでしまった点でしょうか。縦横無尽に動き回って相手の動きをかく乱するのが持ち味なのに、自軍をかく乱してどうするのよ。
フォワードもレオミネイロ選手が不振と見るやロドリゴ選手にスイッチするも、攻撃パターンが変わったようにも見えなかったですね。

結果は0-2で金沢快勝。試合結果を写真で撮る余裕さえくれなかったわ(苦笑)。あまりの負けっぷりに、会場からブーイングが起こる異常事態となっておりました。


チームコンディションが非常に心配なFC岐阜ですけれども、そんな泣きごとを言っていられる余裕はありません
4/1には大分で大分トリニータと戦います。その後4/5にはJ1から落ちてきたセレッソ大阪との対戦が控えています。大分はJ1在籍経験のある古豪、セレッソ大阪は日本代表もいる実力者揃いのチームです。こんなふがいない試合が続けば、一気に連敗街道まっしぐら・・・となりかねません。特にホーム戦はぎふチャン(岐阜放送)で中継してくれるのですから、スタジアムに来られない岐阜県民に対して奮起したいところです。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 22:38Comments(0)TrackBack(0)

2014年08月10日

3162人が見た奇跡の大逆転劇

今日、台風の通り過ぎんとする中で、FC岐阜は愛媛FCとの対戦になりました。


愛媛FCは1970年に設立された松山サッカークラブを元とし、1996年にJFL昇格を目標に現在のクラブの前進になる愛媛フットボールクラブが設立されました。2001年にはJFLに昇格(と同時に任意団体で現在のクラブが設立。2003年に株式会社化)、2006年にはJ2に昇格しました。しかし昇格後は下位に甘んじる事態が多い状況で、なかなか勝ち上がれないふうですね。今シーズンも岐阜の下位(16位。岐阜は14位。8/10の試合前現在)にあり、気を抜かなければ勝てるチームではあります。


SHL23_0544今回は台風の影響で、いつもなら盛況の屋台村も中止付近で行われているイベントも中止になったようです。というのも、会場がいつもなら開始4時間前(今回ならば午後3時)の会場になるのが、今回は開始1時間前の午後6時になったからです。
で、グッズ販売や屋台はどうなったかというと、何と長良川競技場の軒下。しかも焼きそばやたこ焼きなど簡単な物のみの販売で、あっという間に無くなったのではないかと。



SHL23_0546そして、台風の影響はピッチ上にも
こちらはアウェーの愛媛サポーターの陣地。20人いるかどうか(汗)。台風で来られなかったんだろうなぁ。さらには台風の影響で横断幕の掲載も禁止となり、かなり寂しいものとなりました。



SHL23_0547それは岐阜のサポーターにも言えることで、いつもなら大規模が応援旗やゲートフラッグが揚がるところ。しかし、広告看板も含め全くありませんでした



SHL23_0548掲示板前のところも同様。ここまで寂しいのは、浦和×清水の無観客試合をテレビで見て以来ですな。それゆえに、サポータの有志が、熱い声援を呼び掛けていました



SHL23_0556さらに今日は、試合途中に激しい雨が降り、私一応雨具(カッパ)を持って来ていたんですが、すぐ止むだろうと思ってケチって使わなかったんですね(畳むのが面倒くさいの(苦笑))。そしたら、止んで戻ったと思ったら、しばらくしてまた雨脚が強くなるというのを繰り返したので、後半に関してはおちおち落ち着いて観られた感がありませんでしたよ。



SHL23_0552そんな中、ちょっとした変化も。
コーナーキックなど岐阜がチャンスと思しき展開になった時には、こんなアニメーションが。応援グッズのタオルマフラーをブンブン降るというアクションを起こしている女の子の絵ですな。
・・・うん、あの子かわいいな。お持ち帰りしたい(ギャハ)。<おまわりさん、コイツがこの前エレベーターで女の子の額をペロペロ(以下略)。



で、試合はというと、前半は岐阜は長崎のアウェー戦を完勝した勢いも手伝って、結構リラックスして攻守をしていたのではと思います。特に田中秀人(しゅうと)選手の動きがよかったですね。
そして、前半35分にヘニキ選手が初のゴール。伏兵の一発は効果てきめん。これでノッていける・・・と、その時は思ったものです。

ええ、いつもの悪い癖が発動しました。
点を取って3分後、リカルド・ロボ選手の同点弾を皮切りに、その1分後に河原和寿選手の逆転弾ハーフタイムを挟んで47(後半2)分に再びリカルド・ロボ選手がPKを決め、ここまで1-3今までの岐阜なら万事休す。終わったなと思うところでした。


SHL23_05573点目を取られた後は、岐阜イレブンの攻めに再び輝きが戻り、前半25分までのようなリラックスした動きが取れていたと思います。この時は、先制点を決めたヘニキ選手の動きがキレてましたね。もちろんイレブンが一丸となってあきらめない精神を発揮したからこそ、この後やって来るチャンスを確実にものにしたと思っています。

76(後半31)分には、同じく伏兵の益山司選手がゴール。1点差に追い付くと、86(後半41)分には再びヘニキ選手が同点弾。この時は、ヘニキに始まりヘニキに終わったなと思っていたら、最終盤に奇跡が起こったのです。
それが、この写真。かなりズームにしたのでブレブレ(苦笑)ですが、90(後半45)分にPKになった際、ナザリト選手が決めた瞬間ですね。



SHL23_0558このPKがダメ押しになって、岐阜が4-3で奇跡の大逆転勝利。
クドいようですが、選手達のあきらめない精神がこの結果となって結実した、今シーズン(ホームゲームの中)でトップ3と言ってもいいくらいいいゲームです(個人的には、京都戦と岡山戦がトップ3に入る)。



SHL23_0560そういえば、今回は台風の影響で、いつもならスーツ姿のラモス監督が、農作業のおっさん風にジョブチェンジしていた(爆)。
手で下半身が見えないですが、明らかにあのスタイルは畑で玉ネギとか植えてるわ(ニヤニヤ)。



正直すごい試合を見てしまったと思っています。
観客動員数が少ない試合というのは、何かしらの奇跡を見ることになるという運命(さだめ)があるんでしょうね。個人的には、かつて中日の岩瀬仁紀選手が250セーブを達成した時の試合(ナゴヤドーム)が6947人という史上最低の観客動員数だったんですね。それに匹敵するものを見てしまったんだなと。多くの声援があるのはうれしいことでしょうけど、ある意味最悪のコンディションでここまでやってくれたのですから、彼らのメンタルは本当に強くなったと思います。

何より伏兵がシュートを決めたというのはこの後の試合にとって大きなことです。どこからでも起点を作って攻められるというのは、恐らくラモス監督が目指すところなのではと。もちろん守備をきちんとするのも大事で、そこが現状課題(それが得点後の失点に繋がっているとも)ですけれども、点取り屋のナザリト選手や難波選手がマークを徹底的にされた場合、それを打破するための策として使えますからね。


これで悲願の3連勝。この勢いを次節(8/17)アウェーの群馬・次々節(8/24)同じくアウェーの福岡にぶつけたいものです。群馬は勝てる相手、福岡もホームでは惜敗しましたが、何とか打破できる相手だと思います。ここまで来たら上位に食い込んで、台風の目になってやろうじゃありませんか。

ちなみに、次回のホームゲームは8/31の東京ヴェルディ戦ラモス監督の古巣との試合になります。そして「のうりん」とのコラボデーでもあります。遂にこの試合がやってくるのか・・・。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 23:20Comments(0)TrackBack(0)