2015年07月30日

お偉いさんでもこうも違う

バカンスを楽しみに来たお偉いさんの振る舞いは、時としてトラブルを巻き起こしたり、大きな利益をもたらすこともあります。
例えば、フランスでバカンスを楽しんでるサウジアラビアのサルマン国王ビーチ周辺を貸し切りにしてしまったため、周辺住民や観光客は水遊びができないと激怒しているかと思えば、周辺のホテルやそれに従事する産業が大忙し。中でもタクシー業は、女性が乗る場合は女性が運転手でないとダメというイスラム教ワッハーブ派の厳しい戒律のより、大忙しなんだとか。


ただ、こんなセレブリティの代名詞のような人がいる一方、普段通りの生活をしている同じ人間なんだなと思うことはそうありません。でも、すごくラフな格好して世間に紛れ込んでいる、世が世なら水戸黄門の越後のちりめん問屋御一行とか大岡越前の8代将軍徳川吉宗が吉さんと称して江戸の街を徘徊しているとかいうふうな感じな人がいるんですよ、これがまた。
それが、アラブ首長国連邦(以下UAE)の構成国の一つ、ドバイの首長であるムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームさん、通称シェイク・モハメドさんUAEでは副大統領と首相を兼任する非常にお偉い方です。
にもかかわらず、ある日のバカンス(キャンプ)で見せた写真が大反響となりました。何と、私達が普段着ているような長袖の服に長ズボン、トレッキングで履くような靴を履いて、調理をしているではありませんか。このシーンだけ切り出したら、カリスマとかオーラの欠片はまるでなし(爆)。普通のおじさんが仲間と共に楽しんでるんだろうなとも思わせるほのぼのとしたシーンでもあります。

たぶん、こういう人が庶民感覚を身に付けた素晴らしい指導者になってくれるものと期待したくなります世界のお偉いさんは、彼のようなこの親しみやすさを振り分けてほしいです。


ちなみに、シェイク・モハメド首長は日本とのかかわりが深い方で、競馬好きな人には馬主として知られているそうですが、過去には大変お世話にもなっております。というのも、1973年に起こった日本赤軍による日本航空機ハイジャック事件では交渉人として人質の解放と犯人グループの投降に奮闘してくれた経緯があるからです(当時はUAEの国防大臣)。
・・・全くそんな人に見えない。ものすごく偉大な人だったのね。ますます頭が下がります。


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Posted by alexey_calvanov at 22:45Comments(0)TrackBack(0)