2015年03月21日

PS4とPS Vita、やっと中国で販売開始

ラストフロンティア中国でいよいよヤツらが動き出す・・・。


3/20に中国・上海の経済特区(上海自由貿易試験区)で、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のゲーム機であるプレイステーション4(PS4)とプレイステーション・ヴィータ(PS Vita)が発売となりました。
今回は経済特区でのみの販売となっているのですけど、なぜそういうふうになったのかというと、中国独自の『お家事情』というのあるんですね・・・。


中国というのは社会主義国家。そのため、国の施策によって個人の動向でさえも左右できるというお国柄でもあります。今回のゲーム機でも、たかがと思うかもしれないですが、その例外とはなってくれませんでした。
中国では2000年より青少年に悪影響を与えるという理由でテレビゲームの製造および販売を禁止してしまいました。そのことによって起こった現象として、海賊版の横行・PCゲームの隆盛などが起こることとなるのです。「Vii 威力棒」なんてのが海賊版の最たる例ですし、中国で最も流行っているのはPCでプレイしやすいFPSやオンラインRPG だったりするわけで。
またゲームに関する情勢も変わって来たというのがもう一つの大きな理由。それまではPCゲームが主体となってきましたが、2010年代に入ってからはスマートフォンが伸長し始め、iPhoneが中国で展開開始になってからは爆発的に普及しているとのこと。そのため、規制の掛けにくいゲームアプリが登場したことによって、様々なジャンルの作品を掌(てのひら)の中でプレイできるようになっていきました

そんな動きに風穴を開けたのが、冒頭で紹介した経済特区。この中でなら、企業進出するのならば自由な商売ができるようになりますよと中国政府が宣伝をしたわけです。その中の一つにゲーム機というのもあったわけです。


ゲーム機解禁となってから、この経済特区を最初に活用したのがマイクロソフト。マイクロソフトは、2014年9月にアジアでは最後となったものの販売を開始しております(ただし、数日前に既に香港で販売を開始していた)。
それに続こうとSCEも今年1月11日に販売を予定していたものの、中国政府から待ったが掛かって今日まで延期となったわけです。どういう理由なのかは不明ですが、実況ができるshare(シェア)機能に警戒感を持たれたのでしょうか。


いずれにしても現状のゲームハードでは『モンスター』とも言えるPS4と携帯ゲーム機の究極の進化系ともされるPS Vitaが上陸を果たしたわけですから、ゲーム市場に多大な影響を与えるのは不回避です。
実はPS4はXBOX ONEよりも売れに売れているため、マイクロソフトとしては先行販売で地盤固めに躍起だったでしょう。そのアドバンテージが利くのかどうか、PS4は『劣勢』を跳ね返せるのか、今後はPS4の売れ行きが気になるところになりますね。そして、任天堂はどうするのかも今後の注目ポイントになるでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 21:45Comments(0)TrackBack(0)