春の新アニメ2023、10回目はKADOKAWAが運営する投稿小説サイト「カクヨム」が原作で、後に富士見ファンタジア文庫で連載している「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する〜レベルアップは人生を変えた〜」です。
どこかで見たことのあるプロモVだなぁ・・・と思いながら、この作品を評していくわけですけど、「カクヨム」も、いわゆるなろう系の一種とみなされるわけですね。いい作品もあるけど、そうでない作品もそれなりにあるのが、なろう系(苦笑)。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
主人公は、幼い頃から周囲によって酷いいじめに遭い、その風貌から、両親からかわいがられていた他のきょうだい(弟と妹)と違い、虐げられていた。唯一祖父だけが、主人公をかわいがっていた。
ある時、その祖父が亡くなり、彼を守る人が誰もいなくなってしまい、絶望に打ちひしがれ、世の中が嫌になったと思ったその時、突然隠し扉が現れ、開く。そこは隠し部屋になっており、さらにその先には謎の扉があった。彼がそこを開けると、『異世界』の部屋に通じ、以降驚異的な成長と変化を遂げることになる。
というふう。
・・・1話を見て、わかったこと。この作品、「進化の実」をクソ真面目に作ったら、こうなるというふうなんだろうな(ニヤニヤ)。
まず主人公の境遇が、若干似ているんですよね。「進化の実」では、両親やきょうだいとの関係は描かれていないですけど、風貌が太っちょで、周囲から激しいいじめに遭っていた点は共通項に挙げてもいいんじゃないかなと。そして、異世界で驚異的なレベルアップと風貌の変化が訪れるのは、「進化の実」では、謎の実を食べることで起こるのに対して、今作では異世界でモンスターを倒したり、主人公がチートと称する野菜や果物を食べて引き起こされるという違いはあるものの、ほぼ同じような過程で起こっていると思っていいのではないのかなと。そう思うと、「進化の実」はふざけた中でもエンターテイメント要素を持たせて軽く見せていた点は、シリアス路線の苦手な人には評価できるんだろうなぁ・・・とか思ったり。しかし現実は、今作のような展開なんだろうなぁと。
ただ、総じてなろうだったのは変わらず。よくある展開(しかも超展開)なので、テンプレのような感覚で見られてしまい、他の作品(この場合、過去作も含めて)に埋もれる格好になるんだろうなと思えてなりません。今後、超エリート校への推薦が絡んでくるようですが、主人公はどうするのか。気になるところですけど、相変わらずのなろう的展開なら、見ても見なくても一緒・・・となりませんように(汗)。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。
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