2020年04月29日

2020年の夏アニメも延期必至?

新型コロナウイルスの影響で延期が相次いでいる2020年春の新アニメ。これで終わるかと思ったら、実はその後も延期になる可能性があるという話が出てきました


まず現状がどうなっているのかというと、製作現場が緊急事態宣言で会社に出勤できないという事態があります。正確には、出社を輪番制にして乗り切るか、テレワーク(在宅勤務)で仕事をこなすかの実質2択に追い込まれているようです。さらに国内だけで絵が回っていけばいいのですけど、下請けなどで海外(多くは中国)に出している例もあります。そうなると下請けの絵が回ってこないので、仕上げができないという事態も発生しているようです。そうなると納期に間に合わない、つまりは放送延期に繋がっていくわけです。

絵はスケジュール通りに進んでも、収録現場の方がそうもいかないというケースもあるようです。これは新型コロナウイルスの特徴である『三蜜を避ける』ということがネックになっているからです。
アニメの収録スタジオは、密閉空間で行われます。ラジオの収録や生放送と同じ感覚だと言えば、わかる人にはわかるのでしょうか。つまり、他の音が入ってこないようにしないといけないからです。今は緊急事態で分厚い扉は開けっ放しで行っているそうですけど、不測の事態で起こる雑音(ノイズ)をキャンセルするのは、相当大変なんです。やってみるとわかりますが、全く消去するのは不可能ですよ・・・。
そこに複数のキャラを演じる声優さん達がこもるわけですから密集もあり、かつマイク一本ないしは数本で代わる代わるしゃべらなければならないので密接も避けられません
そんな中での収録なので、怖いと思う人の気持ちもわかります。ましてや大御所声優とも言われる高齢声優さんや基礎疾患を持っている声優さんに感染(うつ)ってしまったら大事です。唯一無二の役どころの方もいらっしゃるのですから、その損失は大きいです。
じゃあリモートワークで・・・ともいかないのが、この業界収録機材のばらつきなどで音の調整に苦労する事態に陥ります。じゃあスタジオ1人ずつ呼んで収録で・・・というのも難しいあうんの呼吸が必要な場合になったら1人ではできないし、何よりコスト面で莫大になる。収録時間もリハーサルを入れたら数時間以上は当たり前なので、拘束時間も長くなってしまいます待機場所の確保も問題になってくることでしょう。


ドラマ・映画・バラエティの収録と同じように、アニメの収録も結構八方塞がりな状況になってしまっているんだなと痛感。そうなると、再放送が重要になってくるのですけど、そのストックだっていつ切れるか・・・


この延期の事態は少なくとも今年中は影響しそうなので、さらに先の秋アニメ、2021年の冬アニメにも影響が及んでくるでしょう。この間に、何とか対策が練られればいいのですけど・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:12Comments(0)