2017年03月03日

投げない敬遠は止めるべきだ

大リーグでは、今年から申告制の敬遠が認められるようになりました。これは、チームの監督が審判(球審)に申請すれば、投手は4球投げなくとも敬遠できるというもの。これにより、冗長になりがちな試合時間の短縮が図れるとのことだそうです。


しかし、ちょっと待て。敬遠(つまり4球)を投げないというのは、投手を利するだけなような気もするんだよね。
まず第一にスタミナが維持できるので、疲れている時は敬遠という選択肢で余分な球を投げないようにして、球数を意図的に減らせれるのではないかと。
もう一つは、投手がボーク癖を持っている場合、それを誘うような展開に持って来れないので、投手は投げやすくなるでしょう。さらに敬遠球を打ってサヨナラなど投手の甘い球を狙う戦略が取れなくなる・投手が暴投を投げてサヨナラ負けが無くなるので、投手が俄然有利になるでしょう。
ある意味、投手のチート行為だなと。はっきり言ってずるい。投手だけが得する施策で、時間短縮なんてあまり関係ないんじゃないのかと疑ってしまうほど。これで先攻チームが少し有利になるのかもしれないですね。


何度考えても愚策。タイブレーク制度もそうだけど、どうして短くすることばかりを考えるのでしょうねぇ・・・。長くても実のある内容なら、面白い試合なのに。


日本のプロ野球では今シーズンは申告制の敬遠を導入しないとのこと。ただ、来年以降は審議に掛けて導入するかどうかを決めるとのことなので、予断を許さない状況です。もしかすると、高校野球から切り崩しを図っていくという、タイブレーク制度と同じパターンで普及させようとするんじゃないかねぇ・・・。


はっきり言おう、タイブレーク制度と申告制の敬遠は、野球をものすごくつまらなくさせる制度だから、絶対に止めましょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)