2018年10月30日

そこは1993年のサラエボではなく、2011年のグンマー

ユーゴスラビア紛争(ユーゴスラビア内戦とも言うが、ユーゴスラビアは最終的に崩壊するので、この呼称も正しくないのかもしれない)が起こって今年で17年。スロベニアの独立戦争(10日間紛争)からコソボ紛争ないしはマケドニア紛争まで8~10年間断続的に起こったもので、民族浄化というのがキーワードにもなった血で血を洗う紛争でもありました。
中でも激しかったのが、クロアチア独立戦争(クロアチア紛争)とボスニア紛争。どちらもセルビア人・クロアチア人・ボシャニクと呼ばれるイスラム教を信仰する人々(基本的にはボスニア人または同国民を指す)が過度な民族意識を盾に相手民族を殺戮するというジェノサイドやディアスポラ(難民ではあるが、元の場所に戻れないという点では、この表現が近いと思う)が各地で起こっていたのです。

その紛争の歴史を書いたブログに収められた1枚の写真。戦時の緊迫感が伝わってくるものなのですけど、その写真が当時のものではなかったのです。
実は、そのブログに掲載されていたのは、2011年にグンマーこと群馬県で撮影されたもので、コスプレイヤーが演出で撮ったものだったのです。
どうもこの写真は過去にも当時の戦場という触れ込みで拡散されていたものの、さすがに今回公式に近いところが掲載してしまっているので、本人が慌てているようです。ただ、自浄能力に期待したいということで公式に訂正はしないとのこと。
ただ、この手の写真は誤用(悪用)されればされるほど修正が利きにくくなり、やがて真実のように扱われかねないので、早いこと手を打った方がいいとも思うんですよね。昨今のフェイクニュースしかり、かの『特亜の隣国』のあり方しかりで。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)