2020年06月15日

ヤンは戻ってからも大変だな・・・

イツのサッカーリーグ、ブンデスリーガの3部に所属するカイザースラウテルンが新型コロナウイルスの影響で経営破綻に追い込まれました。いや、実は元々経営的にはピンチだったところにコロナ禍で追い詰められたと言うべきか・・・。


カイザースラウテルンはブンデスリーガでは古豪と言われるチームで、1990年代は1部で優勝を何度もするなど本当に強いチームだったそうです。ただ、ここ10年を見てみると、2部をさまよい、数年前からは3部に落ち着いてしまった印象とのこと。その中で、経営危機に陥っていました。


何で普段ここはあまり海外サッカーを取り上げないのに・・・と思う方は鋭い。実は、カイザースラウテルンに所属しているある選手のことを心配に想っているのです。そう、昨年FC岐阜で一緒に戦ってくれたヤン=オーレ・ジーヴァース選手です。

ジーヴァース選手がやって来た経緯というのは、カイザースラウテルンの経営危機とも密接に絡んでおり、少しでも選手の経費を浮かせるためにレンタル移籍したとも言われていました。ジーヴァース選手は2部・3部時代にはレギュラーの経験もある実力ある選手だったので、岐阜にこんな選手が来ていいのかしらとさえ思ったほど。ケガで棒に振っていたとはいえね。
なかなか馴染めなかったところもあるでしょう。それでも一生懸命日本語を覚え、ビクトル選手との併用やフルボッコな展開に遭いながらも、岐阜のために戦ってくれました結果的にJ3に降格したとはいえ、いいことも悪いこともあったけど、どちらも素晴らしいキーパーの仕事を見られたという贅沢な時間を得られただけでもよかったとも思っています。岐阜にいいキーパーが揃ってくれるきっかけにもなったと思います。
だからこそ、今回の一件は、かつての仲間がいるということもあり、対岸の火事ではないと思えてならないのです。もちろん、明日は我が身であるということも含めてです。


ところで、今回経営破綻を打ち出せたのは、普通の年なら制裁(勝ち点はく奪など)が加わるところを新型コロナウイルスの影響でその制裁を加えないということがルールとして明記されたからと言われています。この危機的状況を仕切り直しのいい機会にして、かつての強さを取り戻してほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:53Comments(0)

2012年12月26日

何とも奇特な支援

サッカーJ2のFC岐阜、岐阜県の長良川競技場をメインに活動しているサッカークラブで、2008年にJ2に昇格したものの、長年J2の下位をさまよっています
その最大の理由とも言えるのが経営問題J2に上った頃からしばしば言われており、毎年薄氷を渡るかのような運営で問題にもなっています。
この経営問題、2007年には選手が個人持ち株会に加入するほど深刻だっただけでなく、2009年の一時期までユニフォームスポンサーが現れなかったこと、同年には公式試合安定開催基金から借り入れを行う事態にまで至っています(一度返済延期をしたものの、2010年に返済)。また2012年にも大規模な資金不足が起こっており、J1の広島を立て直した今西和男ゼネラルマネージャーが引責辞任に追い込まれるほどでした。何とか今季から始まったクラブライセンスは受けられるようになったものの、J2ライセンスをもらうために厳しい条件(赤字運営の脱却)が付けられ、その突破が急務(クラブライセンスは3年連続赤字になった場合は抹消され、岐阜の場合はJ2落ちが確実になる)になっています。なお、現在岐阜には累積赤字が1億8000万円あると言われています。


そんな待ったなしの運営状況では、個人の支援や岐阜県内の企業および岐阜県の支援では穴埋めも厳しいと思われていた矢先に、一つの東京の企業が支援に乗り出すことになりました
東京にある金融会社のJトラスト社長が、自身の出身地が岐阜県であるということで個人的に支援したいと1億5000万円の寄付の申し出があり、企業でも支援したいということを申し出てくれました

もう切羽詰まっているとも言える状況だったので、渡りに船とも言える支援。また長い支援をして頂けるという動きもあるので、FC岐阜にとってはうれしいクリスマスプレゼントになったことでしょう
この頂いた資金は早急に借金返済に使うのではなく、若手育成・子供達の試合観戦資金・地域貢献などに使用されることになるそうです。本当なら早急に借金返済に回して少しでも身を軽くすべきだと思うんですが、長い目で支援を得られるのならよしとしましょう。

ただ、支援を得られてもチームの成績が伴わなければ元の黙阿弥まずはJFLに落ちないために、最下位ないしはブービーにならないためのチーム作りが急務になるでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:30Comments(0)TrackBack(0)

2011年05月14日

4Mの老舗が切り崩されるかも

名古屋では松坂屋・三越百貨店・名鉄百貨店と並び、4Mと呼ばれるほど老舗だったデパート(百貨店)の大手、丸栄百貨店(以下、通称の丸栄にて記載)。丸栄は古くから親しまれているのと、いわゆるデパ地下に力を入れていたこと、そして若年層への取り込みを積極的に行っていたので、固定ファンも多いのではないかと。
かくいう私も、デパ地下の栄市場の雰囲気が大好きです。松坂屋のデパ地下も好きですけど、栄市場の魚の揃い方は半端ないです。魚屋が2つもありますから・・・。


さて、その丸栄が近いうちになくなるかもしれないことが明らかになりました
2010年から経営再建中の丸栄は、医薬品・放送機器販売を手掛ける興和が本格的に参画(それ以前にも社長が興和から派遣されるなど関係はあった)し、豊橋にあった豊橋丸栄を売却、大規模なリストラ策、売り場の改装を行って経営改善を図り営業黒字にはなったものの、4年連続の減収、2年連続の赤字(純損失)に陥っていました
経営再建を受け持った時から、丸栄サイドには業態転換を訴えていたそうですけれども、丸栄サイドは「丸栄の考え方」をタテに受け入れなかったとのことらしいです。

しかし、今回のような結果になった以上、親会社である興和もしびれを切らした・・・という格好になったんでしょうね。


ただ、興和また潰しにかかるのか・・・というのが個人的な印象です。
業態転換で(小売業ではない別の店舗で)残すとはいえ、丸栄の看板が無くなる可能性が消えないのは事実。地域に根差した百貨店の一つが無くなるのは残念至極ではあります。

興和は昨年、同じ子会社だった愛知国際放送(RADIO-i)を潰した経緯もあるので、今回の発表は明らかに丸栄潰しを宣言したようなものだと見ています。


今後の業績回復が見込めないゆえの判断はわかります。しかし、できる限りの努力もせず、リストラや売却といった安直な考えをやるだけやっておきながら、結局潰しますというのはいかがなものなのでしょう。それは相手の内部をズタズタにしておいて、あと知らね・・・というやり口は正直ハゲタカファンド的で許しがたいなとも。こういう企業が名古屋の老舗にあることは情けない限りです。


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Posted by alexey_calvanov at 22:34Comments(0)TrackBack(0)