竜飛崎といえば<吉田拓郎さんの9枚目のシングルのB面だろ?
・・・と、いきなり竜飛崎ならぬ赤字にどてっ腹をぶち抜かれちゃったねと歌いそうになりそうですが、こっちでしょ、♪津軽海峡・冬景色でしょ。石川さゆりさんの代表曲ですけど、これを19歳の時に歌い上げたのだから、末恐ろしい・・・。
その歌謡碑が竜飛崎のふもと(と呼んで差し支えない)にあります。青函連絡船のそばにも歌謡碑がありますけど、こちらの歌謡碑は竜飛崎に関する部分(2番)だけが書かれています。
ちなみに、この曲では『竜飛岬(たっぴみさき)』と歌われていますけど、この岬の正式名称は、『竜飛崎(たっぴざき)』なのです。あくまで竜飛岬は通称なのです。
そして、竜飛崎といえば、忘れてはならない階段国道。国道339号線の階段部分が国道に指定されているのです。
写真は竜飛崎灯台の入り口そばにある方向から。
やや急峻な階段を下ると、途中に開けたところがあり、少しだけですけど、集落と港が見えるようになってきます。
この階段国道ができた経緯は、実のところよくわかっていません。元々あった三厩村時代の村道が国道に格上げされたという説、役人が碌(ろく)すっぽ確認せずに線を引いた説(これは後に敢えて階段であるとわかっていながらも国道に指定したという見方もあることがわかっています)、青函トンネル工事の際のバイパス道路を建設する計画があったので階段と知りながらも暫定ながらも国道に指定した説などがありますけど、青森県や国土交通省は、元々狭い坂道に小中学校の通学路として階段を整備したのが現在の階段国道になったとしています。
こちらは集落側から見た階段国道。
見てもらうとわかりますが、つづら折りのような急な階段が幾重にも折り重なっております。それもそのはず、階段は全362段あるのです。だから上がってくると息が切れるわけだ・・・。こんぴらさんの階段もキツいけど、ここもここでキツいわ。
そして集落側の入口。本当はもう少し下みたいなんですけど、坂の途中にある家から先の階段が階段国道になるのかなとか思ったり。
階段国道の地図。
地図を見てもらうとわかりますが、現在は集落から竜飛崎灯台付近まで立派な道が敷かれています。本来なら、この立派な道が国道339号に指定されてしかるべきなんですけど、『日本唯一の階段国道』という枕詞が付いてしまったこともあり、観光名所として売り込めるからそのままにしておこうというふうになり、現在でも階段部分が国道に指定されているのです。なお、この経緯がきっかけとなり、階段部分に手すりなどの安全対策が施されるようになったそうです。
実は、七ヶ浜町には階段国道以外にも、階段町道もある(笑)。標識は旧三厩村時代に立てられたものなので、『階段村道』となっているのがミソ。
この後、バスが来るまで竜飛崎にいましたけど、本当ならもっといたかったんですよね。でも、何もすることがないだろうと思っていたのと乗り継ぎの関係で1時間しか滞在できなかったのです。そのあたりの話も含め、家路に着くまでの話をば。やっと最終回かな(ニヤニヤ)。