2021年08月24日

【史上初】東京パラリンピック開幕【2度目】

昨年行われる予定だった東京パラリンピックが、1年の延期を経て、ようやく開催に漕ぎ着けました。コロナ禍が収まっていない中、東京オリンピックと同じく緊急事態宣言発令中の中での開催になりました。
前にも書いたかと思いますが、東京パラリンピックは、パラリンピック史上初の2度目の開催になります。オリンピックとセットで開催されることが決まったのは、1988年のソウルパラリンピックからになります(オリンピックと同一組織委員会の下で開催になったのは2004年のアテネオパラリンピックから)それ以前では、第1回になったローマパラリンピックおよび第2回の東京のみで、そこからソウルまでは別の会場で開催されていたのです。そのため、オリンピックよりも開催期間が短いというのもありますけど、一つの都市が複数回担うことが無かったのです。


史上初の2度目のパラリンピックになった東京での開会式は、その複数回開催したことを伝えるのかなと思ったら全く無く、パラリンピックの理念を語翼の翼の少女が主人公の劇によって伝える演出になっていましたね。すごくシンプルなんですけど、すごくインパクトとメッセージ性の強いものになってました。最初なんで飛行機を舞台にしたのかなと思ってたんですけど、世界からという部分が伝えやすかったからなんでしょうね。ただ、派手なデコトラ登場にはワロタが。
選手入場もパラリンピックという空港から着陸してきたというふうで、こちらもシンプルながらもなかなか凝ってたなと。


総じて、『障害者のスポーツの祭典』という部分を様々な障害者の方々に演出してもらうことで強調しただけでなく、無限の可能性を引き出すことができる点も見せてくれたのだと思います。
橋本聖子東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長も述べていましたが、2度目のパラリンピックで何を残せるか、その一つは見せることができたのではないかと思います。あとは、コロナ禍の中でも感動と勇気と躍動と『(コロナ禍の苦しい状況下でも)できる』というところを見せられるかどうかだと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:18Comments(0)

2021年07月29日

あの順番が意味するもの

連日熱戦が繰り広げられる東京オリンピックですが、話を開会式にまで戻しましょう。「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」などのゲームミュージックが流れていたあの時にです。


入場行進の際、オリンピック発祥の地であるギリシャを最初に、難民選手団を2番目、2028年に開催するアメリカを204番目、2024年に開催するフランスを205番目、そして開催国日本を最後とする以外は、日本語のあいうえお順となっていました。
そこでクローズアップされたのが、台湾オリンピックでは、チャイニーズタイペイという名で、公式ではチェコの後・チャドの前に入場することになっていました。ところが、実際には韓国(大韓民国)の後・タジキスタンの前に入場していたのです。そう、チャイニーズタイペイは台湾(東京オリンピック組織委員会は台北(タイペイ))として入場していたのです。
ちなみに、1964年の東京オリンピックではオリンピック発祥の地であるギリシャと開催国の日本以外はアルファベット順で入場したのですが、台湾は当時は中華民国(Taiwan 中華民国)という扱いになっていました。一方の中華人民共和国は不参加でした。


これは戦後の中国の歴史が絡んできます。


太平洋戦争で日本軍を破った中国は、戦後再び国民党と共産党との国共内戦に突入していました。そして共産党が中国全土を掌握し、中華人民共和国を建国国民党は日本から奪還した台湾に逃れ、そこで中華民国を維持しました。
当時の国際社会は、中国全土を掌握した中華人民共和国が共産主義国家だったため、ソビエト連邦(東側諸国)が承認。一方で台湾を領有した中華民国をアメリカ(西側諸国)が承認していました。しかし、国連は事実上アメリカ側に立ち、中華民国を承認していたのです。

ところが、1971年に成立した通称「アルバニア決議」において、中華民国は国連の代表権を中華人民共和国に譲渡させられることになり、同時にオリンピックの場でも中華民国脱退の動きがみられたものの、最終的に中華人民共和国が折れ、1984年のサラエボ冬季オリンピックから、現在の名称での参加となりました。なお、台湾(中華民国)のチャイニーズタイペイでの復帰と中華人民共和国としての復帰は1979年の名古屋で開催されたIOC総会で決まったそうです。


今回、NHKが名称紹介の際に『台湾』と表したことで、台湾メディアは好意的な反応、中国政府は否定的な反応を示していました。個人的には、台湾としても何の問題も無いと思ってますけど、中華人民共和国にとっては、中国全土を治めているという意地とプライドがあるのでしょうね。一方で台湾は、自分達のアイデンティティを認めてくれたという意識があるのでしょう。最近は中華人民共和国の攻勢で台湾は追い込まれ気味でしたし。


今後も2つの中国が維持される状況が、この先も続くと思われますから、この問題は解決には至らず、いつまでも先延ばしとなるでしょう。しかし、中華人民共和国の現状を見るにつけ、この問題の解決を中華人民共和国が強硬的に進めてしまわないか心配でもあります。


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Posted by alexey_calvanov at 23:25Comments(0)

2018年02月09日

遂に平昌オリンピック開幕

今日から平昌(ピョンチャン)オリンピックが開幕となりました。とはいえ、以前にも書いた通り、昨日と今日、一部の競技が開催しているため、もうオリンピック始まった感を味わっているのではないかと思っています。
史上最大の95の国と地域が参加、競技数も102とこちらも史上最高の数になっています。冬季オリンピックも肥大化が始まっているのかなと。


そんな平昌オリンピックの開会式、韓国の歴史と文化、そして未来を描いたものになっていましたが、幻想的でありながら、どこかもの寂しさもあって、日本人にも親近感がわくのは、価値観が似ているからなのかなと思いながら見てました。もちろん違う部分もありますけど、人面鳥とか(爆)。
入場行進の時には、韓国の有名な歌謡曲からK-POPまでヒットチューンを流しながらというふうになっていた中、PSY(サイ)の♪江南スタイルなど有名どころが流れると、見ている方もノリノリになりましたね(ニヤニヤ)。


今回のオリンピックは政治的緊張の高い中、かつドーピング疑惑で競技におけるスポーツマンシップが問われる中で行われる異例な大会になりました。何事も無く平和裏に日程が進んでいくことを願っております。


Gangnam Style (Single-Enhanced CD)
♪Gangnam Style / PSY



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Posted by alexey_calvanov at 23:32Comments(0)

2016年08月06日

リオデジャネイロオリンピック開幕

日本時間の8/6朝、南米初のオリンピックであるリオデジャネイロオリンピックが開幕しました。
開幕前から反対派のデモやら政治的問題(現職大統領と前職大統領の汚職問題に、現在大統領代行をしている議員にも汚職問題が挙がっている)やら施設開設が間に合わないかも・・・などで混沌としている中での開催となったのですが、いざ開幕すれば何ともいい開会式だったと思います。端的にブラジルの歴史が表されていて面白かったですし、ブラジルらしい陽気でダイナミックな催しになっていました。中でも聖火の点灯は感動的だったとも。ブラジルらしさと斬新さ、そして環境に配慮したとのことだそうなのでエコでもあると。そういった点では、選手達が植えていた種の並んだ銀色の柱から緑が出てきて、それがオリンピックマークになるというギミックもよかったです。

その開会式では、初出場のコソボと南スーダンの選手が堂々と入ってきていたのが印象的だったし、今回設けられた難民選手団もオリンピックに参加できる喜びを爆発させていましたね。
そんな中でも大統領代行の開会宣言ではブーイングが起こるなどトラブルもいくつかありましたけど、総じて開会式はよかったですよ、ホント。


さて、熱戦の17日間(既にサッカーやアーチェリーなど一部競技は始まっていますが)開幕となり、日本選手の頑張りに期待したいところです。次が東京というのもあるので、次のホスト国らしい振る舞いもしてほしいものですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:08Comments(0)TrackBack(0)

2014年02月08日

ソチオリンピックが始まりました

日本時間の2/8にソチオリンピックが始まりました。実際は、ここ何回かから採り入れられている前日から一部競技の予選が始まっていますけれども、この開会式以降、本格的にスキー・スケートなど雪と氷の祭典が始まるわけです。

その開会式は、生と朝にやっていた録画放送を断片的に見て一本にした・・・という感じになりましたが、ロシアとは思えないくらい(と言うと失礼か(汗))荘厳ながらもオシャレな式典になっていました。開会30分ほどで始まった選手入場の展開(スタジアム中央部がせり下がり、そこから選手が登場する。せり下がった周辺にはその国の地図が表示されていた)がまたクール。これほどカッコいい入場行進はこれまでなかったですね。
その後に行われたロシアの歴史というのもこれまた荘厳で。この部分は確かにロシアっぽい部分もありますけれども、ちょっとオシャレにこぎれいにまとまっていた感じですね。でもクラシックカーまで動員していたのには驚きを隠せませんでしたよ。


しかし、ロシアの人達ってt.A.T.u(タトゥー)好きなんだなぁ。既に2011年に解散しているのにもかかわらず、開会式の最中しばしばアレンジされた曲が掛かりまくっていましたよ。日本だと「ミュージックステーション」で騒がせるだけ騒がして(いわゆるドタキャン騒動)タモリさんの怒りを買ったことだけで有名になったのに(汗)。たぶんソチオリンピックを見ていたタモリさんは、あの頃を思い出して再び激怒してたに違いない(ニヤニヤ)。
ただ、実際はそうではなかったものの、レズビアンで一躍ロシアでも有名になった2人組なのに、そのロシアでは同性愛禁止なんて法律を通しちゃってるのは何とも矛盾、何とも二律背反、何ともシニカルですなぁ・・・。もしかしたら、「ロシアはそういったコンビも受け入れられる土壌なんですよ」というアピールの場に使われたのかしら?だったら、プッシー・ライオット(注:ロシアのバンド。過去に、プーチン大統領再選に抗議してロシア正教会内で歌ったことが『反社会的行動』とされ、逮捕・監禁された経緯がある)にロシア国歌とか歌わせればよかったのに(ニヤニヤ)。


t.A.T.u. - The Best
♪t.A.T.u. - The Best



Pussy Riot
♪Pussy Riot
色々あるけど、とりあえずこちらをば。MP3方式のダウンロード盤になります。



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Posted by alexey_calvanov at 23:43Comments(0)TrackBack(0)

2012年07月29日

どこかおかしいロンドンオリンピック

ロンドンオリンピックはまだ始まったばかりなのに、もうおかしい(苦笑)。開会前からおかしなことが噴出していたのにも驚いたんですが、競技が始まってからも噴き出すのは前回の北京オリンピックでもなかったはず


最初は組織委員会の話ではないんですが、パキスタンの入国審査が激甘で、偽のパスポートでもイギリスに入国できたことがパキスタンのテレビで話題になり、政府が激怒。関係者を処分したとのこと。
まず国家としての根幹を揺るがすようなことじゃないのかと。しかもニセモノでも出入国ができるだなんて明らかに関係者が賄賂漬けになってるじゃないかと疑わしいですな。


しかし、これから紹介するのはロンドンオリンピックの組織委員会の明らかな怠慢行為。同情の余地がありません。


最初は、女子サッカーの北朝鮮×コロンビア
選手入場後のスターティングイレブン紹介の際、大型ビジョンの横に映し出された国旗が何と韓国のもの。当然ながら韓国を『南朝鮮』と称し、国家と認めていない北朝鮮側は大激怒一時はピッチ上から選手を引き揚げさせるほどの抗議に至りました。
結局は組織委員会側が謝罪し、2時間後に再開(というか試合開始)。試合は2-0で北朝鮮の勝ちとなりました。
いくら北朝鮮とはいえ、今回は同情しますね。北朝鮮は大昔に韓国の国歌→モンゴルの国歌を流された経緯もあるので、外国の人達にとっては実に紛らわしいのかどうでもいいのかと思われているんじゃないかと。

次に、開会式での話。
インドの選手入場が行われた際、選手団の中に選手とも役員とも組織委員会とも全く関係のない女性が選手団の先頭、しかも旗手と聖火点灯の際に付ける銅の花びらを持つ女性との間に平然と行進。観客にも笑顔で答えていたので、誰も何者か疑わなかったとか。選手団の一人も「組織委員会の人だと思った」と言うくらいですから。
もちろん、インドオリンピック委員会は大激怒。ロンドンオリンピック組織委員会に謝罪を要求したそうで。
ちなみに、格好が選手達と全く違っていたその女性、インド南部のバンガロール出身の大学院生という説が有力だそうですが、素性はいまだに全く不明です。

最後は、今日行われた男子柔道66kg級での話
日本の海老沼匡(あつし)選手と韓国のチョ・ジュンホ選手との準々決勝、互いに壮絶な試合の末、延長(ゴールデンスコア)戦に突入。延長3分30秒過ぎに海老沼選手が小内刈りを決め制したかと思ったら、第4の審判が抗議したことで取り消しに。その後、延長戦に関しては海老沼選手有利で進んだものの、延長戦はそのまま終了旗判定で韓国のチョ・ジュンホ選手が3-0で勝利となりました。
これに観客が大ブーイング、日本の柔道連盟も抗議し、再度第4の審判を交えて協議した結果、日本の海老沼選手が3-0で大逆転勝利。何とも訳のわからない勝ち方になりました。
ちなみに、先程行われた準決勝、グルジアの選手に一本負けし、3位決定戦でポーランドの選手を破り銅メダル。結局、準決勝で争った再び韓国のチョ・ジュンホ選手も同じ3位決定戦で銅メダルを獲得し、双方『痛み分け』となり、運命というのは何とも皮肉なものに(筆者注:一部記事内容を差し替えています)。


いずれも、組織委員会の怠慢。事前にきちんと協議して様々なケースを検討すべきだと思うし、明らかになぁなぁですわな。特に世界の要人も集まる開会式では前代未聞の出来事関係者は厳粛な処分をされるべきですし、イギリスとは思えないいい加減さは今後各所に影響を及ぼしてもおかしくないですね。

また柔道に関しては不可解な判定がこの頃続いているので、審査になった場合は、会場でどういう査定を行っているかを公表して明確にオープンにすべきではないかと。このあたりは柔道だけでなく全ての協議で言えることなんですが・・・。


まだ前半3日でこの状況。陸上競技が始まる後半戦になったらどうなることやら・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:33Comments(2)TrackBack(0)