2011年08月30日

検証番組を見てても、こりゃダメじゃん

本日、東海テレビ「ぴーかんテレビ」で起こった不適切テロップ問題(通称「セシウムさん事故」)に関する検証番組が行われましたこの放送は生放送で約1時間、ノーCMで行われたのですが、問題のお米の産地だった岩手県での放映は見送られ、替わりに全国に向けてインターネット配信されることになりました放送日から2週間限定)。
この番組では、改めて今回の事故の起こった経緯を再現VTRと証言で構成され、今回の件で東海テレビがいかに更生すべきかを検証するものになりました。なお、この中で番組制作関係者として初めて今回問題のテロップを製作した50代の人物が登場しています


さすがに仕事中で見られないので、家に帰って東海テレビのサイトからストリーミング配信のものを見て、同時に今日の地元紙の夕刊にも掲載されていたので併せて読んでいますけど、この50代の人物の人物の発言が全くもって舐め腐ってる紙面で読んでも放送中のヒアリングを聞いていても全く反省の色がないというのか、こんなヤツがテロップ制作をしているのだなんておかしいと周りはわからなかったのかとも思いましたね。本人は陥れる気持ちとかはないと言ってましたけど、やってることがどう見てもそう思われてもおかしくないと感じています。
どちらの証言が正しいのかは検証しようがないですけれども、数度見てまだ不適切テロップが直ってなければ、タイムキーパーらはディレクターといった上層部に報告して直すよう指示を出させるはずこれができなかったタイムキーパーやアシスタントプロデューサーも猛省すべきだと思います。
しかし一番反省すべきはモラルのかけらもない50代の人物で、東海テレビ(もしくは関連会社)も今回の処分が8/28まで下せなかったことに関しては、懲戒解雇で臨んだとはいえ、遅きに失していると思います。解雇してもヒアリングはできたはずですし、状況(ヒアリングの拒否など)によっては法を盾にしてヒアリングを絶対化することもできたはずです。最初の検証番組の時点ないしは8/11の時点でなぜ出勤停止でのみに留めたのかが改めて疑問に感じています。この点は、打ち切りの判断が遅かった点と共に、今後追求しなければならない事象でしょう。


ところで、今回の放送でまだ終わりではありません。
岩手県、ないしは東北地方への贖罪番組を流すことも大いに結構、職員へのモラル向上も誠に結構ですが、今後東海テレビが打ち立てた再生へのロードマップがきちんとできているのか、自己批評番組ではない独自の枠で、視聴者が最も見ている時間帯に放送なしいは全国へ配信することが東海テレビの見せられる最低限の誠意ではないのでしょうか。
ただでさえFNN(フジテレビ系列)への目が厳しくなっている現在、FNNの模範たる番組制作を行ってほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:57Comments(0)TrackBack(0)

2011年08月05日

今回ばかりは「倒壊テレビ」と言わざるを得ない

東海3県(愛知・岐阜・三重)を放送エリアにしている、フジテレビ(FNN)系列の東海テレビ放送(THK、東海テレビ)平日の朝放送されている「ぴーかんテレビ」(9:55~11:30)で、昨日(8/4)行われた岩手県産のお米(いわゆる視聴者還元プレゼント)当選者を表示するテロップを誤って番組内の通販コーナーで流してしまったのですが、普通に当選者の名前が流れてしまったら、単なる放送事故で済むところを、誤ってリハーサル用の仮テロップを流してしまいました
この仮テロップも「愛知県名古屋市 東海太郎さん、岐阜県 山田花子さん、三重県 伊賀上野さん」とかの名前ならよかったものの、「怪しいお米 セシウムさん、怪しいお米 セシウムさん、汚染されたお米 セシウムさん」という表示を出してしまいました(約23秒)
番組内で謝罪をしたものの、当然視聴者は苦情等抗議が殺到、遂には岩手県が抗議文を出すまでご立腹の状態になりました。

事態を重くみたテレビ局サイドは、今日(8/5)の番組を休止番組パーソナリティが謝罪する番組を数分流した後、「トムとジェリー テイルズ」というトムとジェリーの新シリーズが穴埋め番組として9:58~11:30まで流されていました(かつて放送されていた「トムとジェリー」や「新トムとジェリー」と全く別のもの)。
その後、夕方の報道枠「スーパーニュース」(16:51~19:00)で、社長が事情を説明する検証番組を放送するため「スーパーニュース」は18:37までの短縮放送となりました。
なお、この検証放送の中で、誤ってリハーサル用のテロップを流してしまったこと、そのリハーサル利用のテロップを流した原因は単純な操作ミスと釈明していました。そして「ぴーかんテレビ」は、放送できる体制が整うまで休止するとのことだそうです。
またテロップ制作担当者は50代の男性だと言われています。


この一件、単純ミスで済むのかというのがまず第一、謝罪で済む状態になっていないのが第二、なぜ打ち切りにならないのかが第三、関係者の処分がなぜすぐなされないのかが第四の疑問点として挙げられます

今回の件は、表向きは「がんばれ東北」と訴えながらも、「東北の製品は放射能汚染されてるんだよね」と不評被害を広めたばかりか、仮制作のテロップでも作っていいものではないだろうということがわからなかったのかということに対し怒りを禁じ得ません。率先して視聴者に安心を届けるメディアがこの体たらく。酷いを通り越してもはや呆れます。
そういうことから、謝罪では済まないというのが頭にもたげてくるわけです。先述の仮制作でも作っちゃダメなはずのテロップを作って(単純な操作ミスとはいえ)流してしまった、しかもそれが物の分別の付くはずの年齢の人がやってしまっている(送信者は不明だが、同じくらい、もしくは「これはおかしい」とわかる年齢のはず)ことに対して、個人的なものも絡みますけど、(悪質な50代ネカマジジイに嫌がらせをされた)過去の経験上、あってはならないことですし、東海テレビ社員ならば即刻クビ、制作サイドの人間ならば制作会社の契約を打ち切るレベルに達しているはずだと思います。絶対に許してはいけません。

そして、なぜ休止なのか休止ではなく、ここまで火の手を上げているのならばお取り潰しレベルになっていてもおかしくないです。過去こういったケースで再開したことはないと思います。本当に東海テレビ、ないしはフジ系列のコンプライアンスがザルなのではと思っています。


状況が状況なら、この罪は重く、番組打ち切りでは済まなくなるでしょう。過去にあった、関西テレビ・静岡第一テレビ・福岡放送の不祥事のように民放連の追放、最悪の場合は、それ以上で放送史史上初の免許取り上げも視野に入れるべきだと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:49Comments(2)TrackBack(0)