2015年11月13日

「ぶちくらせ」問題を考える

11/8のFC岐阜×ファジアーノ岡山で岡山のサポーターが、ギラヴァンツ北九州の横断幕「ぶちくらせ!北九州」を掲げ、岐阜サポーターも「ぶちくらせ」と書いた自家製の横断幕を掲載するという問題が発生しました。
そして、北九州のサポーターもかなり素行に問題があることが発覚し、当初私が考えていた状況とはかなり違ってきているように感じております


以前にも書いた通り、『個人的には、これくらいは問題ない』・『そこまで怖い言葉とは思ってない』・『地域によっては、もっとひどい言葉が飛び交ってます』と書き、『ホントにいいぞもっとやれって感じ』とその時は結んでいます。この部分というのは、あまり変わっていません。というのも、「ぶちくらせ」という言葉が北九州(恐らく福岡)では怖い言葉なのでしょうけど、言葉というのは生き物で、時代の流れと共に心証も変わっていきます状況によっては、言葉の意味まで変わるものもあります。そう考えれば、実際に言われたことはないのでわからないものの、そこまで怖い言葉ではないとも感じていました
ただ、追加して書くとすれば、言葉の問題は地元が決めることでもあるという点でしょうか。地元の人間が否定する限りは、そのイメージを変えない限り否定され続けるわけです。そのイメージを変えるために北九州のサポーターは地元や運営と折衝して使えるように頑張っているというふうなら、私はここまで書かずに支持しますとだけ言っていたかもしれません

ところが、今回北九州のサポーターの素行問題や第三者のいるところまで飛び火したことで、見方が一気に変わりました。結論から言えば、今「ぶちくらせ」を支持することは、先鋭化したサポーターをも支持することに繋がりかねないので、かつて(現在のコールリーダーが就任する前の北九州サポーター)の状態に戻らない限り、この言葉を使うことは容認できないと思います(ただし、言葉そのものの問題は、地元の人ではないのでこれ以上何も言えないが、上っ面だけ捉えれば、問題ないと思うのは変わらない。イメージは皆で変えることができるのだから)。


この先鋭化したサポーターというのは、北九州のコールリーダーが変わったことに端を発しているようです。詳細は、こちらを読んでいただければわかりますが、スポーツを応援するということとはかけ離れたものになってますわ。これが事実なら、人として最低ですわ。

かいつまんで書くと、かつての北九州サポーターは寛容な集団で、アニメゲーフラなど多彩なゲーフラと応援スタイルだったそうです。問題があった際にも、各々で話し合うスタイルが採られていたとも書いています。
この状況が変わったのは2014年、現在のコールリーダーに代わってからとのこと。それまで寛容だった応援スタイルが見直され、コアサポの応援にふさわしくない物を一切排除すると決めたそうです。このため、アニメゲーフラをはじめ多彩な応援スタイルが一斉に姿を消し、それでも従わない者に対しては恐喝まがいの言動で辞めさせるという荒っぽい行動を採ったそうなのです。しかも、彼らの好き嫌いで決められた(公序良俗に反していないにもかかわらず)かつネットでの拡散を禁じていたというのですから、彼ら自身のことのおかしさがよくわかります。
この後も自身から異端と思われた人達は彼らに恫喝され、次々と姿を消したことでしょう。残った先鋭化したサポーター達は選手達に敬意を払わず、ホームだけでなく他所でも問題を起こし、その結果が昨今の観客動員数だとすれば、おのずと彼らの行った結果は明白ではないのでしょうか。
「ぶちくらせ」に関しては、運営が使用を止めるように言った時に一旦止めるべきだったのではないかと。それでも使いたいのであれば、先述した部分と重複しますが、運営と折衝し、自分達も選手と共に球団の代表という意識を持って他のファンやサポーターの見本になれるようにやっていき、かつこの言葉の持つイメージを変えられるようにしていきたいと述べ、実際に行動に移せば、ここまでこじれることはなかったのではと思います。少し我慢すれば、もしかしたら再解禁というふうな運びになったかもしれないのに。
もちろん、長引かせてしまった運営サイドも責任がないとは言えないでしょう。早い段階で使えなくするか、悪質なサポーターを早い段階で追放処分するなど打つ手はあったはずです。


この問題は、かつて千葉ロッテマリーンズにあった私設応援団MVP(Marines Victory Productions)で起こった問題と同じでしょう。かつてはゴミ拾いなど球団貢献・地域貢献などで支持を集めたものの、段々と先鋭化(牽制球の際のブーイング問題・応援団員の素行問題・一部の選手への過剰とも言える応援放棄)していったところまでは同じになっているように感じます。このまま自滅していく道まで同じになるのではないのでしょうか。既に、コールリーダーをはじめ、対象者は追放処分されていますから。


さて、今回長良川競技場で掲げられた問題に対しては、サポーター組織の対応が大きく分かれました
岐阜のサポーター団体の一つである「蝮 -BRIGATE MAMUSHI-」は、今回掲げた人間は岐阜サポーター(一部で北九州のサポータのなりすましではないかと言われていたため)ではあるものの、蝮メンバーとは関係なく、「ぶちくらせ」も認めない・関与しない、関係者とは関わらない声明を出しています。
一方で、岡山サポーターはコールリーダーのツイッター上では公式発表は一切ありません

この件では、蝮の皆さんが粛々と沈着冷静ながら毅然と対応していて、すごく立派だと感じました。岐阜の苦労(特に経営面やサポーターが増えない点)をよく理解していて、かつ最近の盛り上がりに水を差さないよう配慮して下さったと思います。今回の件、本当に敬意を表します今まで必死に盛り上げようとメイン席にまで来て下さっている方がいますけれども、これからは一緒に盛り上げていけれるように何か事をしたいなと。タオル回しからやっていこうかなぁ・・・。


最後に誤った認識で「ぶちくらせ」を支持したことに対し、彼らの行動を支持していない方々にお詫び申し上げます言葉に(その意味は何であれ)問題はないとは思いますが、その言葉の威を借りて自身の主張を通そうとする(ましてや排他的行為を行っておきながら、いざ自分達がその場に立つと文句を飛ばす)ごく一部の北九州サポーターを支持するつもりはありません。彼らが変わらない限り、残念ですが「ぶちくらせ」を支持できなくなります。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)

2015年11月08日

FC岐阜観戦記2015 第19節 絶対に負けられない戦いが今日ここにある

・・・何だか、一昔前のサッカー中継のキャッチフレーズみたいなタイトルですが、それには意味があるんですね(苦笑)。


今日FC岐阜はファジアーノ岡山と戦いました相手の岡山もJ1昇格プレーオフ進出のために負けられない一戦となることでしょう。
しかし、岐阜にとっても今日の試合は負けられない、いや勝たないといけない試合なのです。
先日のジェフユナイテッド千葉戦で完勝したにもかかわらず、先週アウェイで行われた愛媛FCとの一戦は3-0で完敗。しかもこの試合でイエローカードの累積4枚になった高地系治選手が出られないという最悪の条件下で迎えた試合になりました。
しかし、ここで勝てば勝ち点45となり、現在最下位のSC栃木が34なので、残り3試合(今節含む)全勝でも43となり、一発降格を免れることができます。さらに21位の大分トリニータが38なので、もし大分が負ければ、残り2試合全勝でも44となり、入れ替え戦も免れる、つまりJ2残留まで一気に進むことができるからです。

そして、試合前に他会場の情報が入って来ました。既に13:00にキックオフとなっていた試合の中で、大分は横浜FCと対戦し、1-0で負けたのです。


これで岐阜は是が非でも勝ちが欲しい展開となってきました。そしてますます高地選手のいないこの試合で勝てるのかという不安も持ち上がってきたのです。


SHL23_2013丁度岐阜駅バスターミナルには、ラモスバスが停まっておりました(ただし乗れたとは言ってない(爆))。
そのバスに書かれた「あきらめない、その瞬間まで!」の一言が身に沁みます。今の岐阜を端的に示しているんだよねぇ・・・。



SHL23_2015会場に着いてしばらくすると、岡山の選手を乗せたバスが到着。岡山のサポーターがチャントでお出迎えしたものの、気付いていなかったのか、意外とまばらいつもの場所(丁度100m・110mハードルのスタート地点)じゃなかったからですかねぇ。

しかし、雨の中を傘も差さずに荷物を持っていく岡山の選手達のメンタリティはすごいわ。いやサッカー選手ってこういうふうに雨をもろともしないメンタリティを持っているんだろうね。



SHL23_2021千葉戦でラモス監督は「次の岡山戦では1万人来てほしい」と呼び掛けていましたが、激しい雨ということもあってか4200人という燦々たるものに。
・・・今日ばかりは仕方ないわね。雨も降ってる中じゃ呼べんわ。


今年の岐阜は日程と天候に大きく泣かされた1年になりました。まだ1試合あるけれども、それは確実なのかも。



SHL23_2027そして、この試合は岐阜県出身の作家平坂読(よみ)さんの執筆するライトノベル「僕は友達が少ない」とのコラボ商品も発売されました。
こちらは、クリアファイル。斜め読みすると「サポーター募集」となるアレです(笑)。この日のために描かれた特製イラストもありますよ(ニヤニヤ)。



SHL23_2026あと、岐阜大学とのコラボ米「岐阜う米」も買ってきました。試食で食べた時、もちもちとして美味かったのよね。
岐阜のお米であるハツシモに緑色のもち米を混ぜたもの。ハツシモは玄米も入っているようで。



SHL23_2016ただ、そんな試合に水を差す出来事も。
岡山のサポーターが、なぜかギラヴァンツ北九州の「ぶちくらせ!北九州」の横断幕を掲げていました。どうやら北九州のサポータのために行ったそうで、『全国行脚』も考えているとのことだそうですけど、何か違わないかと。



SHL23_2020そして岐阜サポーターにも、自家製の「ぶちくらせ」横断幕が。正直便乗と言われても反論できませんわ。
この「ぶちくらせ」に関しては、新事実もわかってきて思うところがあるので、後日その点を書ければと思います。



SHL23_2025さて、試合は雨脚のように酷くなっていくばかりの内容でした。
グラウンドコンディションが最悪なので、お互い早めに攻めることを考えていたんでしょうけど、その思いとは裏腹に遅々として進まないボール運びに互いがヒートアップ。遂には荒れた試合になりましたが、なぜか出るイエローカードは岐阜サイドばかり。遂には、前半42分にヘニキ選手が2枚目(1枚目は前半37分に出ている)のイエローをもらい、退場。しかも累積も4枚となり、次節の出場もできなくなりました

これで岐阜は10人体制となり、数的不利になったと思われましたが、この日は天候が岐阜に味方をしてくれました。先ほども書いたように、荒っぽさはヒートアップしていったものの、そのためか岡山に岐阜のゴールネットを揺らすこともなく、際のところで抑え込むという苦しいながらもしのぐ展開になりました。
すると、岡山もゴール際で押谷祐樹選手が渡邉将基選手との接触プレイをきっかけに他の選手を交えてヒートアップ渡邉選手を倒したプレイが悪質と判定され、かつ他の選手を巻き込んだのが悪質と判断されたんでしょう、レッドカードで一発退場となりました。

互いに10人ずつとなり、岐阜にも勝機あり・・・と思ったものの、ヘニキ選手が抜けたのは大きかったと言わんばかりにチャンスはことごとく生かせず、このまま0-0で引き分けと相成りました。岡山も同じような気持ちなんだろうなぁ。最後に押谷選手がいれば、と。



あとは他会場の動向だけが気になるところ。同時に行われた栃木はどうなったのだろうと気になって見たところ、栃木×北九州は2-2の引き分けになっていました前半は栃木が勝っていたのに、どうしてこうなった(汗)。まるで岐阜にお付き合いでもしたかのような展開(大汗)。


まぁ、これで栃木は勝ち点35となり、同じく引き分けた岐阜は43となったことで栃木が残り2試合全勝しても41となったので、今シーズンでの岐阜の一発降格は免れることとなりました。しかし大分は勝ち点38のままとなっているので、入れ替え戦の可能性を秘めたまま次節を迎えることになります


ともあれ、残留に半歩前進したのはいいことだと思いましょう。ただ犠牲は大きいですが。
ヘニキ選手が次節参加できないことがどう響くのか。そこが心配です。しかし、出場停止だった高地選手とケガで長い間離脱していた川口能活選手が復帰する(とのことらしい)ので、次節の明るい材料にはなるかもしれません。


遂に、J2は残り2試合、岐阜はアウェイのカマタマーレ讃岐、ホームのアビスパ福岡を残すのみとなりました。讃岐はこれまで全勝の相手とはいえ、この状況ではあっという間にやられるかもしれないと思い、確実に勝ち点を積み上げましょう。次節勝てば残留なんです。だから勝ちを意識した戦いをしていきましょう。


J2残り試合あと2。最下位は免れる。入れ替え戦順位との勝ち点差は5。


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Posted by alexey_calvanov at 23:12Comments(0)TrackBack(0)

岡山の真意はいかに

SHL23_2016FC岐阜×ファジアーノ岡山の一戦を見に雨中の長良川競技場にいるんですが、なぜか岡山のサポーターがギラヴァンツ北九州が掲げてる「ぶちくらせ!北九州」の弾幕を掲げ出したぞ(汗)。
最近になって、これを掲げた北九州サポーターが処分されていることもあって、それに関する意思表示なんでしょうけど、さすがに真意を私は測りかねてますね。どういう経緯でこうなったのかわからんので。



試合が終わるまで掲げてるのだろうか?


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Posted by alexey_calvanov at 15:11Comments(0)TrackBack(0)