2015年11月09日

早く動いて正解だったと思う

プロ野球・北海道日本ハムファイターズが、千歳市にある新千歳空港で掲載していた広告の一つに差別的な表現があったとして撤去することになりました。
その垂れ幕広告は、栗山監督の写真に「北海道は、開拓者の大地だ。」と書かれていたもので、球団側は「プロ野球界において常に先進的な取り組みをし、新たな領域を切り拓くチームであり続ける意図」として掲載したものの、先住民族でもあるアイヌ民族の団体から先住民の権利を侵害しており不適切であるとして撤去を求めていました。
この求めに球団側は即座に対応して、アイヌ民族の団体に謝罪と撤去を打ち出しました。
なお、今回問題になった広告以外にも「日本の四番は、北海道にいる」など計3枚も併せて撤去されました。確かに、プレミア12で中田選手は4番じゃなかったわな(苦笑)。


個人的には、かなり早く動いたと思います。なかなか掲載費だとか云々を持ち出してすぐに動かないことが多いのに、今回は地元の住民のセンシティブな部分の問題なので、これだけ早く動いたのではないかなと思っております。

日本史を学んだ人はわかるかと思いますが、北海道・東北の一部をはじめ現在の樺太やカムチャツカ半島のあたりまではアイヌ民族が住んでいたと言われています。今日の日本人の主たる構成体になっている大和民族(大和王朝)が北海道に進出した際、『開拓』と称してアイヌ民族を『駆逐』している経緯があるのです。江戸以前では武力で、明治以降は差別的な待遇で。
だからこそ、開拓と銘打ったこの広告に不適切なのではないかと抱くアイヌ民族の心境はわからなくないです。彼らも北海道の住民なのですから。同じように日本ハムを応援していたのでしょうから。


これを見て、北九州の人達は何か思うところがあるに違いない。そう信じております。「ぶちくらせ」問題は後日掲載します。


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Posted by alexey_calvanov at 23:40Comments(0)TrackBack(0)