2011年01月05日

『悲劇』から『思い出』になるか

1/7に開幕するアジアカップのカタール大会。
日本代表も参加することになるわけですけれども、その日本代表の練習場に割り当てられたのが、『ドーハの悲劇』で話題になったアルアリスタジアムになるとのことだそうです。


サッカーファンなら語り草になっている『ドーハの悲劇』、1993年に行われたアメリカワールドカップ(1994年開催)の最終予選で日本×イラクが戦い、2-2で引き分けた因縁の試合とも言われています。
この試合で、日本はほぼ手中に収めていたワールドカップ出場を逃してしまうことになりました。試合終了後にうなだれる日本イレブンの姿が大きく報道されたのを覚えている人もいるでしょう。またイラクにとっても当時のフセイン政権下の試合だったこともあり、負ければ(当時イラクサッカー協会会長だったフセイン元大統領の長男ウダイ氏から)自分達に危害が加えられることがわかっていたため、死に物狂いで試合を戦ったという逸話があります。


しかし、そんなスタジアムであるのにもかかわらず、イレブン達はそういうプレッシャーはない様子
香川選手は子供の頃の話なので覚えていないようですし、遠藤選手は当時中学生だったものの、テレビで見ているけれども今の僕らには関係ないというふう。中には川島選手のように過去に捕らわれるより新しい歴史を作れればいいのではと前向きに考えている人も。実際日本サッカー協会の小倉会長も18年経ってるのだからいい思い出にしたいとやはり前向きな発言をしています。

とはいうものの、ここでの試合はザッケローニ監督の初の公式戦となり、今後の日本サッカーを占う上での試金石になるわけです。『悲劇』が『いい思い出』になるか、『悲劇』が『さらなる悲劇』に変わるかは、監督と若きイレブン達の活躍次第ということになるのかもしれません。   

Posted by alexey_calvanov at 22:31Comments(0)TrackBack(0)