2014年02月18日

クマ「これからもよろしクマー」

昨年の6月に親会社であるインデックス倒産の煽りを受けたものの、9月には親会社と共にセガに拾われることになったアトラス。そのアトラスが、元の親会社だったインデックスから経営分離され、4月からはアトラスとしての会社が再興されることになりました。
これにより、主にゲーム製作はアトラス、コンテンツ配信や広告業はインデックスという分業が採られると同時に、双方の垣根をはっきりさせたいという意向も働いたのでしょう。また元々アトラスという名前にはブランドがあるので、名実化させることで更なるブランド力の強化を図りたいという思惑もあるのでしょう。


アトラスというブランドが会社名で復活するというのは、私個人としてもうれしいですね。
以前から良作を放出しているだけあって、名前が前面に出ることはより多くの作品を知ってもらえるいい機会になるし、何よりアトラスというブランドが映えるわけですよ。恐らく資金面で問題が無ければ、ゲームショウでもアトラスの名を見掛けることになるでしょうから、ユーザーにとっても、親しみのある名前でアピールできれば印象も違ってくると思います。
今後ともいい作品を作ってほしいものですし、親会社であるセガもアトラスに対して何かしらのバックアップを行ってほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)

2013年09月18日

アカン、セガが買い取ってまう

6/27に親会社のインデックスが事実上の倒産をし、今後のブランドがどうなるかわからなくなっていたアトラス。その後、民事再生手続きの過程でスポンサー探しが行われ、今日セガがスポンサードすると公表され、11/1付で新たに設立された子会社セガドリームに事業譲渡されることで合意に至ったとのことだそうです。

対象になったのは、インデックス内のデジタルゲーム事業・コンテンツ&ソリューション事業・アミューズメントマシン事業で、アトラスというブランドネームが継承されるのかどうかまではまだ不明です。ただ、過去のネームバリューを考慮すれば、アトラスの名前を残しておいた方が得策ではないのかなと思っています。


で、アトラスブランドがセガに引き取られたことに対し、順当といえば順当だったのですが、コナミと並んで買われたら、ブランドが空中分解するのではないかと(主にネット上で)言われていたようです。
確かに資金面では、ドリームキャスト時代の危機を脱したセガは、かつてのライバルハードメーカーへのマルチ展開で安定した実績を持っています。そして充実した開発環境を持っている会社なので、アトラスとしてもやりやすい環境下に置かれたと思えるでしょう。

しかし、過去にセガは子会社を作っては潰すという経緯を持った会社でもあります。
メガドライブの時代でいけば、セガ・ファルコムというセガと日本ファルコムの合弁会社を1991年に設立したものの1995年に潰しています。そして先述のドリームキャストの時代には、かつてセガ社内にあった開発部門を子会社化したことでも話題になりました。当時のAM2研(第2ソフトウェア研究開発部)がSEGA-AM2として、同じくAM8研(第8ソフトウェア研究開発部)がソニックチームとしてなど合計8つの開発部門が子会社化されましたが、ドリームキャストの撤退およびソフト供給のマルチ化に伴い、ほとんどの子会社がセガに戻る形で消滅しています。
以上の経緯を考えれば、アトラスブランドがセガの中に呑み込まれ、知らないうちに自然消滅・・・なんてことになるのではないかと心配な面もあります。


ただ、セガに買われたというのが既定路線だったのかなと思う節もありまして。
確かアトラスの流通は独自流通だったのがコナミ流通に切り替わった(私がゲーム屋に勤めていた頃はコナミ流通に切り替わるかどうかの頃だったような・・・)んです。そして2012年からはそれがセガ流通に切り替わり、今に至っているのです。ということは、インデックスが事実上倒産した時点で、セガが引き取りましょうか・・・という話が出ていてもおかしくないわけで、そうなるとセガの買収が既定路線だったとも言えるわけです。


いずれにしても、今後いい作品を作り続けることがアトラス生き残りの至上命題になってくるのは当然の話。既存の新シリーズもさることながら、潤沢な資金力を生かした新しい作品の製作にも意欲を見せてほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:28Comments(0)TrackBack(0)

2013年06月27日

クマ「アトラスは不滅クマ」

アトラスというと、真・女神転生シリーズ、世界樹の迷宮シリーズ、プリクラことプリント倶楽部シリーズを真っ先に思い浮かぶ人がいるでしょう。少し前なら、カドゥケウスシリーズ、グローランサーシリーズ、峠(レースゲーム)シリーズ、また格闘ゲームで玄人の支持を集めた「豪血寺一族」なんかを思い浮かべる人もいるでしょう。また真・女神転生シリーズから飛び出したジャックフロストやクマは今ではアトラスブランドのマスコットキャラとして活躍しています。
ちなみに、私のような人だと、流星野郎こと相原誠吾さんを思い浮かべますね元アトラスの社員の方で広報としてラジオ番組を持っていた人でもあります。しゃべりの上手い人ですよ。またあの人のラジオを聞きたいものです(感嘆)。


で、そのアトラスをブランド化したのが、インデックスという会社
1995年に設立され、インターネットやケータイのコンテンツ事業が主な会社でした。しかし、2002年にタカラ(現タカラ・トミー)と共同で開発した「バウリンガル」で一躍寵児となり、次々と企業の資本参加や子会社化を図っていき、その流れの中で2006年にアトラスを子会社化していったのでした。
しかし、メインバンク(資本提携)だった日本振興銀行の破たんによって経営が大きく悪化今月には循環取引による粉飾決算により強制捜査が入ったことで経営破綻に追い込まれました。このことで、アトラスというブランドが最悪の場合消滅に至るのではないかという事態を憂慮したユーザーがネットおよびツイッター上で大騒ぎしたようです。タイミングの悪いことに、新作「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」が発売したこともあって、気をもんでいたユーザーも多かったのでしょう


それを察知してか、マスコットキャラのクマがアツいメッセージを残してくれました。以下原文ママ。

「クマたちこれからもみんなにおもしろいゲーム届けられるようにがんばるクマ。信じてついてきて欲しいクマ。アトラスは永久に不滅クマ!」


・・・素晴らしい!広報の鏡だよ、クマ(笑)。こういう人がいてくれる限り、アトラスというブランドは残り続けてくれるだろうと確信しています。
そしてどうしても残ってほしい理由、それはコアユーザー向けの受け皿としてなんですね。
確かにゲームは軟化し、万人にウケるようになってきているものの、その中にエッジの利いた会社が無くなってしまえば、ゲーム業界の今後の発展が大きく望めないものになってしまうでしょう無料ゲームが幅を利かせている今現在はその軟化の真骨頂だとも感じているので、そればかりになってしまえば、ゲームは買うものという常識も崩れてしまうでしょう難しくてもカネを払ってもやりたい・・・そういう価値をアトラスは作ってくれていると思います。そんな企業が潰れてしまうのは非常に忍びないです。

なお、「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」以外にも、7月に発売予定の「ドラゴンズクラウン」も予定通り発売されるとのことだそうです。他社への事業譲渡も考慮しているとのことなので、しばらくは我慢の時だと言えますね。


新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女 数量限定特典 サウンドトラック ラフスケッチver.+ライブレコーディングver付新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女(数量限定特典 サウンドトラック ラフスケッチver.+ライブレコーディングver付)



ドラゴンズクラウン 数量限定特典 アートワーク集「Dragon's Crown Art Works」 付きドラゴンズクラウン(PS3) 数量限定特典 アートワーク集「Dragon's Crown Art Works」 付



ドラゴンズクラウン 数量限定特典 アートワーク集「Dragon's Crown Art Works」 付きドラゴンズクラウン(PS Vita) 数量限定特典 アートワーク集「Dragon's Crown Art Works」 付


  
Posted by alexey_calvanov at 23:40Comments(0)TrackBack(0)