2018年04月15日

FC岐阜観戦記2018 第4節 連続長良川劇場 半分、青い

「NHKの朝ドラ(連続テレビ小説)じゃねーか!」
・・・そういう人もいらっしゃるかもしれない。でも、長良川競技場で行われる試合の中には、時折スぺクタブルな展開を見せることがあり、長良川劇場とも言われることもあるのよ。
で、「半分、青い」というわけだ。確かに今回の朝ドラは岐阜県の東濃地方を舞台にした「半分、青い」という作品で、今日ホームタウンデーで来ていたのも多治見市という東濃地方の中心地。そして、今日の相手である徳島ヴォルティスも偶然ながら青。半分じゃないけど、スタジアムのほぼ半分が青いわけですよ。
その徳島は、昇格候補と期待されながらも、ここ最近は東京ヴェルディにフルボッコにされ、栃木SCには引き分ける内容で、思った以上にいばらの道を歩んでいたわけです。
しかも、東京V戦で元FC岐阜の選手だったシシーニョ選手が2枚イエローカードをもらって退場処分となり、翌試合の栃木戦は出場停止という有様。ちぐはぐな印象が否めないですね。

対して岐阜は、愛媛FC戦に勝った後、勝ち星には恵まれず、ヴァンフォーレ甲府戦では接戦の末敗退(フルボッコになってしまいかねなかった)。その後の東京V戦では守備に重点に置いたのが功を奏し、調子の良い東京Vをスコアレスドローで抑え込むことに成功しています。
勝ち星には恵まれていないけど、攻撃一辺倒なチームに少しずつ守備の意識が植え付けられ始めているのかなという印象が。ただ、守備がいいと攻撃が忘れられる、つまり精度が悪くなるいうふうになってしまうのが、昔も今も岐阜の『伝統』であるわけでして・・・。そこの部分の改善を今日の試合できればいいのかなと思って見ておりました。


SHV39_3013今日は昨日まで降った雨が少し残り、あまつさえ風が強かった。
岐阜に着いた頃には雨は止んだものの、写真のように風は収まらず。ところが、この後すごく晴れてきて、風もほぼ収まるんだよね。強い時もあったものの、試合前の強さは何だったんだろうという感じにまで収まってしまうのだから、長良川劇場は時に恐ろしい・・・。



SHV39_3024今日の対戦相手徳島は、何と徳島県からバス移動。デイマッチだからできたのかなと思う。ナイトマッチならそのまま一泊かもね。
名古屋からバスで徳島に行った(去年のアウェイ戦参照)時、5時間ほど掛かった気がするので、まぁまぁ大変な移動だったと思うぞ。
・・・でも、最近バス移動ってトレンドなのかしら(ニヤニヤ)?



SHV39_3010そして今日は多治見市・揖斐川町のホームタウンデーだけでなく、FC岐阜ガールズフェスタ、ナガラジェンヌデーなのよね。
ゆえに、いつも飛騨牛コロッケを出している店が、色気を出してハート形の飛騨牛コロッケを揚げていた
ちなみに、女性限定の物だったのだが、すぐ揚げますと言っていた中、いいよ今あるのでと言ったら、これだった(汗)。限定の物もらうのは悪いから、つまり事情を知らなかったので、揚がるの待つよと言ったものの、いいよいいよということでもらったのだ(代金は支払っているぞ(ギャハ))。
・・・すいません、無理言ってしまいまして悪気は無かったのよ。そして、無理強いしたわけじゃ無いからね!<疑われるぞ。



SHV39_3015今日の試合、岐阜にとっては特別な試合になったのは、言うまでもありません
元岐阜の選手、シシーニョ選手と大本祐槻選手がスタメンで登場することになりました。双方共岐阜の中核を担っていた選手だったので、移籍の話が出た時、とても驚いたものです。特に大本選手の移籍が決まった時には、まだルーキーだろうという選手でさえ、徳島は歯牙に掛けるのかとさえ思うと、怒りさえ感じる。それに結果的に付いていく格好になった大本選手への怒りは一定数あったようで、メンバー紹介で唯一ブーイングが起こったんですね。同じ移籍したはずのシシーニョ選手には拍手、FC岐阜の所属経験の無い岐阜(多治見市)出身の杉本太郎選手にも万雷の拍手だったのに。

なお、大本選手は今日が初スタメン。しかも岐阜時代にはあまり就くことのなかったポジション(大本選手がミッドフィルダー、シシーニョ選手がフォワード)だなんてリカルド・ロドリゲス監督は一体何を考えているのだ・・・。



そんな異様な雰囲気が漂い始めた試合、ええ嫌な予感が的中しました。
試合中、大本選手にボールが回っただけで、かなりのブーイング。ホントにボールが回ってくるだけでブーイングが起こるなんて、過去のFC岐阜出身の選手の中ではあり得なかったことですよ。私の知っている限り。
それでも大本選手は気持ちを切らさずにプレーしていました。その気持ちに応えていたのか、岐阜対策をバッチリ組んでいたのか、はたまたフィジカル面で上回っていたからなのか、前半は徳島ペースで事が運んでいきます
とはいえ、前節スコアレスドローに持ち込んだ岐阜の守備力は落ちていなかった阿部正紀選手をはじめとする守備陣の奮闘もさることながら、田中パウロ淳一選手など攻撃陣も守備の役割をこなしていたあたり、大木武監督が述べていた守備の意識は確かに高まっているようです(じゃあ何で練習試合で東海リーグ1部の鈴鹿アンリミテッドFCに負けたんだと(以下略))
そうなると攻撃が疎かにならんかね・・・と思ったら、やっぱり攻撃力が落ちてしまってるのかなと思わずにはいられない精度が落ちているんですね。決めてほしいシーンはあったけど、今回徳島はかなり堅い守備を敷いていたので、今回の精度の悪さは目をつぶってもいいかもしれないですわ。ただ、精度を上げていく練習は怠るなよと言っておきましょう。


SHV39_3018後半もこう着状態に陥っていた中、徐々に岐阜が息を吹き返し、徳島が焦りの色を見せ始めた64(後半19)分、突然スプリンクラーが大暴走。まさに試合に水差す格好になりました。それでも愚直に右(メインスタンド側)を攻めてる岐阜イレブンは、アカンたれやないかい(汗)。滑るっちゅーねん。



SHV39_3020焦りの色を見せていた徳島は、この一件以降、徐々に落ち着きを取り戻し、岐阜のゴールマウスを狙うものの、ビクトル選手の神掛かっているセーブを決め死守し、精度の悪いシュートにも助けられ0点に。岐阜も少ないチャンスを生かそうとするものの、相手守備陣の奮闘と精度の悪いシュートで0点のまま。前節と同じくスコアレスドローになりました。



SHV39_3023試合後、シシーニョ選手と大本選手がやって来てくれました
本当に大本選手にはブーイングが酷すぎて申し訳ないと思いました。それでもなお、大人の対応をしてくれた大本選手には感謝したい連れてきてくれたシシーニョ選手には、まだ若い大本選手を支えてあげてほしい。


この場を借りて言いたい。
悔しい・裏切り者と感じるのはわかる。だからといって、あそこまでブーイングするべきなのか。だったら同じ移籍組のシシーニョ選手には何もなかったのはなぜだ?彼は出ていくことは至極当然だったから、あきらめていたからしなかったのか?そうだとしたら、それは弱い者いじめの論理と同じなんじゃないかと。
大本選手の移籍は、止めなかったないしは止められなかった岐阜のフロント、強奪なのか否かは置いておいて、彼を意地でも獲ろうとした徳島のフロント双方が悪いわけで、大本選手は恐らく罪は無い。ステップアップしたくて移籍を決めたのなら、それを尊重すればいい。嫌な環境だったなら、サポーターも含め、どう改善すべきか考えるきっかけにすればいい。彼がわがままを言わない限り、繰り返しますが、彼に罪は無いのです。

私も2人の移籍には怒りを覚えています。そして埋められない穴に苦しんでいるとも感じています。
しかし、ここ最近は一筋の光明が射しているではありませんか。大きな損失があっても、岐阜は10年以上J2に生き残っているではありませんか。運に助けられている部分はあれど、選手が一丸に頑張っているから今があるんですよ。それを大本選手に執拗なブーイングを行っていた人達は忘れていないか?5年しか応援していない(つまりは最も苦しい時代を記録の中でしか知らない)私でもそれを思ったのに・・・。
だからこそ、怒りを覚えても、過ぎたこととしてもう受け止めるしかない、そう考えるしかないでしょう。今は彼らが徳島で活躍することを願うのが本当のサポーターなんだろうと。もちろん、何らかの形で岐阜に戻ってきてくれたら大歓迎ですよ。
まだ、岐阜のサポーターは『半分、青い』。そう感じました。



SHV39_3021ちなみに、次のホームの試合は白山ダービー、そうツエーゲン金沢との一戦になります。
佐藤洸一選手が取り返すとか煽るもんだから、岐阜サポからブーイングが起こるのは、ある意味お約束(笑)。こんなブーイングは、悪いことじゃないのよ。ブーイングの意味を履き違えるなということですわ・・・。



その前にファジアーノ岡山とのアウェイ戦が待っています。
ファジフーズも楽しみ・・・ですけど(笑)、首位を維持している岡山にどう挑むのかが楽しみですよ。何とか岡山の暴走を止めて他のチームを阿鼻叫喚に陥れてやりたいですな(ニヤニヤ)。それだけのことはできるんだよ。やれる、絶対やれるから!この2試合で得た自信と反省(対策)両方生かせるようにしよう。


SHV39_3012おまけ
CCNのステージ観客席にまだ誰もいないから、ギッフィー客席に座る(笑)。サボるんじゃねー(爆)。



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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)

2017年12月26日

大木監督、来年大丈夫なの!?

個人的にはすごく動揺しています(泣)。
FC岐阜の2選手、シシーニョ選手と大本祐槻選手、が徳島ヴォルティスへと移籍することになりました。シシーニョ選手はある程度の覚悟は決めていたものの、大本選手は無かったわ・・・。移籍マーケットで候補には挙がっていたものの、入団初年度の選手が引っこ抜かれるのはまずないと言われていただけに、この不文律を破った徳島、絶対ぶっ飛ばす!<そう言っている時は、たいていできない(苦笑)。


で、現状はどうなのかというと・・・(この部分は敬称略。◎は契約更新、★は期限付き移籍、☆は新入団(移籍含む)、未は契約未更新)。


GK
ビクトル(◎)
原田祐輔(☆)
岡本享也(☆)

DF
阿部正紀(◎)
甲斐健太郎(未)
福村貴幸(★・未)
竹田忠嗣(☆)
藤谷匠(☆)

MF
青木翼(DF出場多し・◎)
田中パウロ淳一(FW出場多し・未)
庄司悦大(未)
風間宏矢(FW出場多し・未)
田森大己(DF出場多し・未)
小野悠斗(◎)
永島悠史(★・◎)
三島頌平(☆)
島村拓弥(☆・★)

FW
古橋亨梧(◎)
薮内健人(◎)
難波宏明(未)
石川大地(☆)


まぁ、GKはビクトル選手で決定でしょう。

DFはファジアーノ岡山から移籍した竹田選手が軸になって、阿部選手と福村選手がその次に来ると思います。まだ福村選手の去就が決まっていないので何とも言えないのですが、最後のマスは田森選手となり、ポジション的に決定なのではないかなと。
ただ福村選手がレンタルバックとなると、青木・甲斐・藤谷の3選手で争う感じになるのでしょう。
大本選手が抜けたので、福村選手の重要性が高まったのですけど、大本選手が抜けることを見越して竹田選手を入れたのならば、大木監督と編成の勘は冴えているなとも。

MFは大混戦になるでしょう。シシーニョ選手という核がいなくなるので、必然的に庄司選手と小野選手が核にならざるを得ないでしょう。ただ、庄司選手・シシーニョ選手がいなかった時に小野選手は上手く立ち回っていたので、問題ないのではと思います。
個人的には、ポストシシーニョは田中パウロ淳一選手だと思っています。元々MFの選手。かつ屈指のドリブラー。ドリブルで選手を抜く点ではピカイチの能力を持っています。そして今年1年FWをやってきたことで、得点力も増したと思っています。中距離からのシュートの正確性が増せば、彼は怖いMFになれると思いますよ。
ということで、庄司・小野・パウロの3選手でいかがでしょうか。

FWは古橋・風間両選手で左右を固め、中央は誰にするか。
たぶん現状のメンツなら難波選手なんでしょうけど、ここまで外国人が抜けてしまうのであれば、今年韓国に行ったレオミネイロ選手を呼び戻してもいいのではないかと思います。シシーニョ選手の代わり・・・というわけにはいかないものの、スピードがあり、2年の期限付き移籍の間に得点を決める力は徐々に養われていったと思っています。韓国に渡ってもKリーグで7点獲っている(その後Kリーグの下部に期限付き移籍)のは、それなりにいい動きをしている証左だと思います。得点源として中央にレオミネイロ選手、またはそのような選手を据えられないかと感じています。


ただ、まだ年内の営業はありますからね。あと1日で決まっていない選手が決まるのか、また大きな移籍の話が出てくるのか、戦々恐々で待つことにしよう(汗)。


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Posted by alexey_calvanov at 22:36Comments(0)

2017年04月28日

シシーニョはとんでもない選手だった

今シーズンからFC岐阜で活躍しているシシーニョ選手。元々スペインのU-17・U-21代表だったということですごい選手だったということは知っていたけれども、それ以上に(特に人柄で)すごい人だったことが、先日公開されたフットボールチャンネルの記事を見て思いましたね。


シシーニョ選手が昨年アビスパ福岡にツイッターを通じてオファーを出していたという話は有名ですけど、そのオファーを出すきっかけが、3年前にスペインリーグにいた時に日本人の友人が福岡のファンだったこと。それから彼は福岡の試合動向を追い掛け、日本行きを切望するようになったというそうな。
彼自身、U-17・U-21代表にまでなったものの、プロのキャリアはケガと病気との戦いで彩られていましたA型肝炎・腓骨の亀裂骨折・前十字靭帯断裂・・・。全治計600日以上という過酷な中、普通の人なら引退を決断してもおかしくないのに、彼はひたむきにサッカーを続け、スペインだけでなく、韓国・ポーランド・ギリシャのサッカーリーグに籍も置いています。そして念願の日本のサッカーリーグに入団できたものの、あこがれの福岡ではなく、岐阜だったのです。本人はあこがれの日本でサッカーができるということは言っていたものの、心中はいかほどだったんでしょう。だからこそ、彼には本当に岐阜に来てよかったと思ってくれるようになってもらいたいですね。

ちなみに、シシーニョ選手は福岡の城後寿選手が素晴らしいと絶賛。ミスターアビスパとも言えるベテラン選手じゃないの。素晴らしいフォワードですわ、確かに。そう言えば、田村ゆかりさんもお気に入りだったな(笑)。


そして、彼の素晴らしいのが順応性と適用能力の高さ、人脈構築の上手さです。
その人脈構築の面では、元チームメイトで現在V・ファーレン長崎に所属しているミゲル・パジャルド選手とは、来日する際に連絡を取り合い、東京ヴェルディの監督であるミゲル・アンヘル・ロティーナさんとも意気投合して電話番号を交換しているのだそうな。恐らく3/25の一戦の時に会ってるんだな。
順応性と適応能力の高さは、自身が日本語の勉強をしてひらがな・カタカナを覚えた点やファンミーティングの時に見せたけん玉への興味、既に多くの選手に慕われているところがそれを示しているでしょう。


シシーニョ選手は日本の選手は優れた人が多いと絶賛し、スタジアムが素晴らしく、人もよく、組織もしっかりしていると述べています。カネの面では他の海外リーグの方がいいとは述べているものの、個人的には気にしないし、上記の面で日本に来てほしいとも述べています。
日本でできるだけ長くプレーしたいとも述べているシシーニョ選手、これだけのポテンシャルを発揮し、チームの軸として動いてくれているのを見ると、今後の活躍も期待できますし、岐阜にずっといてほしい選手でもあります。是非とも、日本で長くプレーしてもらいたいです。これほど柔軟に対応できる選手は珍しいですよ。


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Posted by alexey_calvanov at 23:10Comments(0)TrackBack(0)