2019年11月25日

FC岐阜観戦記2019 アウェイ編 その18 そして・・・

FC岐阜、2001年岐阜県サッカー協会が国体に向けてのチーム強化を目指すため、1997年に解散した西濃運輸サッカー部を事実上引き継ぐ形で誕生2002年からは岐阜経済大学(現在の岐阜協立大学)を主体にしたNPO法人として設立された(チームの歴史として2002年からになっているのは、そのため)。
2003年に岐阜県社会人リーグ1部で優勝し、東海社会人リーグ2部に昇格2005年に同2部に2位になり、同1部に昇格その年の1部昇格を決めた試合は、後に「口論義(こうろぎ)の奇跡」と呼ばれる大逆転劇となり、古参のサポーターから語り継がれることになる。
2006年には同1部優勝を果たして進んだ全国地域サッカーリーグ決勝大会(現在の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ)で準優勝。入れ替え戦にもつれ込んだものの、勝ち進み、アマチュアリーグ最高峰のJFLに勝ち進む。
そのJFLも翌2007年に3位で終え、Jリーグ参入条件を満たしたことで、1年で突破12/3にJリーグ入会が認められた。その日から岐阜のJ2が始まったのだ。

しかし、J2での生活は苦しみの連続だった。下から数えた方が早い順位が一向に終わらず、無理にJリーグ入りしたことによる経営危機の発覚とその深刻さが増していく中で、遂には残留争いに巻き込まれ、その常連となってしまった2012年から2018年までで数えること2回危険水域、5回降格の危機を味わいながらも、浅中決戦(2013年のガイナーレ鳥取戦)、東京ヴェルディとの最終節(2016年)といった象徴的な試合で、奇跡とも言える残留を手繰り寄せてきた


J2参入を決めたあの日から、実に4374日経つこの日、味の素スタジアムで行われる東京ヴェルディ戦でJ2での生活を終えるのだ。
味の素スタジアムも思い出深い人が多いだろう。何といっても『味スタの悲劇』難波宏明アンバサダーがハットトリックを決めたにも関わらず、最終盤で大逆転を許したあの試合だ。送られる身としては、何ともふさわしい場所だと思う。だからこそ、あの時の嫌な思いを払しょくしてほしいと思っていた。


SHV39_5930その味の素スタジアムの最寄り駅である飛田給駅は、ホームドアの設置(2番・3番ホームのみ)・エレベーターの増設・トイレのリニューアルが施されました『国際的なスポーツイベント』とあるので、ラグビーワールドカップを見据えてのことでしょう。元々きれいな駅でしたから、もっときれいな駅になっていたのかなと。



SHV39_5937この日の試合で驚いたのは、思っていた以上に岐阜サポが来ていたこと(写真ではまばらだけど、結構いたのよ)。地元組もいたでしょうけど関東からの来場組もいたのではないかと。既に降格の決まった試合で、既にチケットを買っていたという事態を鑑みたとしても、数百人(300~500人)は来ていたのは、大変ありがたいと思わなければいけない。来年は、こうはいかないだろうから。


SHV39_5953今回はお土産を先に買ってきました。ショウエイという会社が福袋的に味スタで限定販売していたからです。これだけ入って2600円が2000円になるとのことなので、まぁまぁオトクかなと。
ちなみに、まだ食べていない(ギャハ)。



SHV39_5942最後の試合、奮起が見られたのかというと、うーんと唸らないといけないふうでしたかね・・・。

最初のうちは、何とか守備をメインにしてカウンターを仕掛けるという流れはあったんだけど、やはり最終防衛ラインを越えるのは難しかった守備をメインにしていても、途中でボールを奪われて窮地に陥ることもしばしば。遅かれ早かれ失点するぞ・・・と思ってたら、前半38分に失点。むしろここまで粘ったことを評したい(苦笑)。
ここで緊張の糸がぷっつり切れて、一気に3失点。盛り返すどころか、ますますドツボにハマってもうお葬式になりかねない事態になっていった。



SHV39_5943後半はボールの保持でも東京ヴェルディが主体になっていった感があり、これまたいつ追加点を取られてもおかしくなかった雰囲気。それでもまだ崩壊していないとは思っていた。しかし、後半29(74)分に小池純輝選手にハットトリックを決められ、さらに失点を重ねて、チームに残ってた気持ちは紙切れ同然に吹き飛ばされた。それでも、サポーターは彼らを奮い立たせるために声援とチャントを送り続けていた。中盤に向けて10分以上歌い続けた♪誇り胸には、彼らにはどう響いたのだろう。
最終盤に塚川孝輝選手が1点返したものの、彼らにできるのはそこまでだった。


そして、11月24日午後3時52分34秒、FC岐阜のJ2としてのチームの歩みは終わった。この先はJ3のチームとしての歩みを進めることになる。



この先が不安になるほどの惨敗。この試合だけ見たらそう思えるかもしれない。しかし、11月の試合結果が4戦全敗、しかも17失点挙げた得点は2点しかない。不安どころか絶望しそうなほど。

恐らく北野誠監督は辞めることになるだろう。自身の責任を痛感しているコメントをいくつか出てきていたから。
J2という金看板を無くしてしまったチームに、残ると言ってくれる選手は、どれだけいるだろうか。恐らく選手慰留の面と獲得の面でかなり厳しいことになるだろう。練習環境がよくなっても、相変わらずクラブハウスのある練習場を使えないのなら絵に描いた餅のようなものだ。占有・専有ではなくてもいいので、クラブハウスで常に練習・トレーニング・会議ができるように配慮してほしい。メンタル面・フィジカル面・食事の面・暑さ対策など、全ての面で改善をしてほしい。
そしてフロントは、この降格を危機感を持って迎え、刷新するくらいの勢いで向き合ってほしい特に強化関係は即刻辞任レベル。お金が無いのはわかる。それでもやっていくチームはある。J3に落ちても魅力的なチームを作り上げられなければ、このチームは一生J2に戻れない。それどころかJリーグからアマチュアリーグに落ちる制度が復活したら、即刻逆戻り、下手したら解散だってあり得る。そうならないように、早い手立てを。


この試合以外では昇格争い、残留争いなども繰り広げられました。

自動昇格に関しては、柏レイソルが既に決め、この試合で残り1枠が横浜FCに決まりました。
対して残留争いは、FC町田ゼルビアが勝って残留栃木SCが勝ちを収め、鹿児島ユナイテッドFCが負けたため、栃木が大逆転で残留。一方鹿児島は21位に転落し、J3の藤枝MYFCが2位以内に入らなければ降格という位置になりました。最後の最後でこと切れた、その一言ですね。鹿児島の躍進もすごかったが、栃木はそれをさらに上を行っていたのかもしれない。2016年の岐阜を見ているかのようだ・・・。

そして、昇格プレーオフ争いは大激戦となり、ツエーゲン金沢に引き分けた大宮アルディージャが3位、レノファ山口に勝った徳島ヴォルティスが4位、FC琉球に勝ったヴァンフォーレ甲府が5位となり、町田に負けたものの、総得点差で水戸ホーリーホックを振り切ったモンテディオ山形が6位に滑り込みました

この昇格プレーオフ争いの中で、特攻を挑んだ京都サンガF.C.は、柏の猛攻に玉砕スタメンで活躍していたディフェンダーが出場停止になったことで守備陣が薄くなっていたところにケガ人も重なったことで、守備陣が崩壊。それによって後半は残虐ショーと化し、結果的には13-1の大惨敗ウチの試合のスコアが霞んでしまうほどになってしまいました。
京都は中田一三(いちぞう)監督の名前に偶然にも一致したため、「一三スコア」などと揶揄され、柏は1試合の個人得点数記録も塗り替えたことから、それまで持っていた当時甲府に所属していたバレーの悲劇からも解放されたという因縁めいたものになってしまいました。
来年、この2チームがどうなるのか気になるところです。特に京都は、監督が辞める話まで噴き出し、かつ新スタジアムが完成したものの、あの呪いが遅れてやって来るのではないかとさえ危惧しています。


J2の全日程は終わりましたが、先程話した鹿児島の降格がどうなるか決まっていませんし、最後の昇格枠が掴めるか否かも今後のプレーオフの展開次第です。
しかし、岐阜は来年からJ3なのは、もう決まったことです。必ず来年はJ2に戻るんだという信念をもって戦ってほしいものですが、それも選手の補強と監督人事次第かなと思います。お金に余裕のあるうちに色々と膿を出し切ってほしいです。


それでは来年、J3でお会いしましょう。ホームないしはアウェイで。


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Posted by alexey_calvanov at 23:08Comments(0)