2011年09月12日

ホント突拍子ねぇなぁ

時折外国人の考えることはわからんと言いたくなりますが、ここまで来るとわからないを通り越して畏敬の念すら感じられます(苦笑)。


何と、オランダで山を作る計画があるのだとか。
この計画はオランダ人のジャーナリストがぶちまけた「オランダに山がないから、作ってしまおう」という突拍子もない構想から。実際のところ、本人は冗談のつもりで書いたのですが、オランダ国民がこの構想に共感を持ち、大きなうねりになっています

ご存知の通り、オランダは干潟や遠浅の海を干拓してできた国家。そのため海抜ゼロメートル地帯が非常に多く、最も高いところでも323mしかない国でもあります。そのためか、国民には高いところ(つまりは山)へのあこがれが強く、冬になると他国(主にドイツやフランスになるのだろう)へスキーに行くのだそうな。
それゆえに、オランダで山を作るという突拍子もない発想も受け入れられたのでしょう


その人工の山(構想は高さ1000~2000m級のもの)には、様々な専門家の手が加えられ、スキーだけでなく、登山もできるような理想の地形の山筋を加えていくのだそうな。恐らく、夏になれば有望なトレッキングやロッククライミングのできるコースができるのかもしれないですし、冬はスキーだけでなくウインタースポーツが楽しめる山として機能するようなものにしていくのかもしれません。
中は、人工の山ということで、色々と拡張できそうで、レストランや水族館といった施設がオープンするそうです

ちなみに、かかる年月は30年ほどかかるお金は6兆~38兆円(NHK BS1で放送していた「ワールドWaveトゥナイト」で放送されたドイツZDFでの報道では28兆円)なのだそうな。


これで、国内の需要喚起と雇用喚起ができる、さらには周辺国からの観光需要が掘り起こせるというメリットがあるものの、逆に景観の問題(遥かな平原と風車小屋、そしてチューリップや小麦の生い茂る畑の中に、突如奇抜な山ができるのだから、オランダの持つイメージを壊しかねない)や環境問題(山ができることで、空気の通りがおかしくなり、気象の変化が起こる可能性がある)も起こしかねないので、十分に注意して進めてほしいものですね。
・・・もっとも、この山自体が上手く『建設』できるのかも問題ですが。ムダに終わらないようにも祈りたいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:28Comments(0)TrackBack(0)