2011年04月28日

史上最大の情報流出劇

SCE(ソニーコンピュータエンタテインメント)のゲームPS3(プレイステーション3)が利用しているPlayStation Network(PSN)とQriocity(キュリオシティ)で大規模な情報流出があったそうです。このサイトをPS3で閲覧している人がいらっしゃったかと思うので、大丈夫だったのか気になるところです。


この騒動が起こったのは4/17~4/19頃で、どこから入って来たのかの詳細は明らかになっていません
侵入が明らかになったのが4/19頃で、その際にサービスが停止されました急なサービス停止で、しかも何日も続いたことから、ユーザー間でも何かあったとは思われていたようです。
最初の発表は4/23。この際は『外的要因』と発表されたのみで、一両日中での復旧がなされると言われ、ユーザーの中にも一安心した人もいたかと思ったのですが、実際はかなり深刻で、2度目の発表になった4/27、その結果を聞いて驚愕した人達もいたことでしょう。


今回のシステムダウンで、不正侵入が図られたことが明らかになり、それにより全世界で7700万人(うち日本・韓国などを含めたアジアは900万人)のユーザー名・住所・メールアドレス・ハンドル名・ログイン名とパスワードが流出購入履歴・(パスワードを忘れた場合に記載する)秘密の質問の答えなどといったプロフィールデータが流出した可能性ありとされ、(セキュリティコードを除く)クレジットカード番号とカードの期限に関しては、漏れた形跡はないものの、流失の可能性を排除できないという、恐らくゲーム業界にとってもコンピュータ分野においても史上最大の情報流出劇になったのではないかと思われます。

この一連のデータの入ったアカウントは一切削除(退会)ができないため、カード情報の変更を行っても、今後住所・本名・メールアドレスを利用した悪質なサービスが行われる可能性があるばかりか、ソニーグループ全体の信用失墜も否定できません
また、PS3・PSPなどのゲーム機・テレビ・PCなどの販売にも大きな影響を与えるでしょう
あまつさえ、都市伝説的に語られていた『ソニータイマー』が現実にあるのではないかという観測さえ世界中に流れることになります。ただでさえ、テレビやPCといったメインストリームで利ざやが減っているというのに、今回の騒動でさらなる悪化が懸念されています。


PS3だけでしか語られていませんが、恐らくPSPから介したネットワークサービスでも同様の流出が起こっていると思います。一度PSNを繋いでいる人はもっているハード関係なく調べた方がいいでしょう。

そしてSCEならびにソニーグループは、セキュリティの再構築・既存アカウントの廃止も含めた真摯的な対応の用意、そして複数の支払い体系を作っておき、リスク回避を図れるよう対策を練ってほしいものです。


なお、いまだに復旧の見込みも立っていないということ。このままいけば、ゴールデンウィーク中は利用できない可能性が極めて高いと思われます。


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Posted by alexey_calvanov at 23:19Comments(2)TrackBack(0)