2014年10月11日

秋の新アニメ2014 その9 異能バトルは日常系のなかで

秋の新アニメ2014、9回目はソフトバンククリエイティブのGA文庫で刊行されているライトノベルが原作の「異能バトルが日常系のなかで」です。
いわゆる厨(中)二病を扱った作品のようで、話の流れからかなり痛い方向に転がってくるんじゃないかなと思っているのですが、これいかに。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


泉光高校文芸部は5人の部員がいるのだが、中でも安藤寿来は重度の厨二病を発症し、周囲の部活から苦情が来るほどであった。それでもそれ以外はこれといって何もなく、平穏な日々を過ごしていた


しかし、ある日「異能」という特殊能力を操れることとなり、その平穏な日々が破られる・・・かと思いきや、これといって何もない日々は相変わらず続いていた。しかも、他の4人には人を驚かせるようなものすごい能力を持っているのに対し、寿来の持つ能力は見た目がすごいだけという大したことのないものであった。
しかし、生徒会長の出現が、そんな日々を打ち破らんとする動きが起こり始めるきっかけになるだなんて誰も知る由は無いわな・・・。



というふう。


この作品、製作が「キルラキル」で鮮烈なデビューをしたTRIGGER。それゆえなのか、各キャラの説明が上手いなと。各キャラの異能の見どころを端的に表し、かつその人物が何者なのかがわかるように配慮されています。その配慮は第1話ゲスト扱いの生徒会長にまで波及され、いい具合にいじり倒されてました(笑)。
作中では厨二病の描写があるのですけれども、似たような作品である「中二病でも恋がしたい」では空想上の出来事で片付けていたのに対し、この作品ではしっかりと現実味を持たせて描かれています。元々そういう流れなのではあるものの、きちんとリアリティとディティールが付けられているあたりはさすがです。
また、この作品がTRIGGER2作目ということもあってか、小ネタが挟んでありましたね。いきなり「キルラキル」で出てきた袋田のボクシンググローブもどきが出てきてワロタ。このままの流れで行けば、鮮血もどきが出てくるんじゃないのかいな、いや出てきてほしいものだ(ニヤニヤ)。


話の流れもスピーディーでわかりやすく、先述の通り各キャラの説明も丁寧です。エンディングまできちんと作り込まれているので、今後さらに面白くなるかもしれません。楽しみですね。


放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 17:23Comments(0)TrackBack(0)

2013年01月07日

冬の新アニメ2013 その3 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる

冬の新アニメ、3回目はソフトバンククリエイティブのライトノベルであるGA文庫が原作の「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」です。
この作品、地元の新聞の文学作品紹介の中で載ってた記憶があるんですよねぇ。ライトノベル紹介だったかか何かで結構持ち上げられていた記憶しかない。実際どんな作品なのかもそんなに知りませんね。ゆえにノーマークな作品でもあります。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


主人公の季堂鋭太は、今年高校生になったばかり。なのに、彼は地元の国立医大を目指し猛勉強をしている。というのも、彼の両親が中学時代に彼を置いてそれぞれの相手と共に蒸発してしまったからだ。それ以来、主人公は猛勉強にまい進するようになり、恋愛に対してアンチテーゼを抱くようになった。もちろん、幼馴染みの春咲千和もほぼ毎日やって来るのだが、恋愛対象として構うことはない


しかし、同じクラスにいる夏川真涼(ますず)に突然告白されてからその状況は一変する。恐らく何かの意図があるに違いないと感じ取っていた鋭太ではあったが、その予感は的中。実際、彼女はほぼ毎日告白される日々に辟易し、偽装カップルを立ち上げることを提案してきたのだ。もちろん鋭太は断ったものの、真涼は中二病になっていた頃の彼の日記を偶然古本屋で買ってしまい、しぶしぶ引き受けることになってしまう。しかし、そのことで、彼自身はとんでもない修羅場に巻き込まれてしまうのだが・・・。



というふう。


この作品、もちろん最初に書いたように初見で、どういうふうな作品なのかよくわからない中見ているのですが、1回目にしてすごく話がわかりやすいなぁ。きちんと道筋ができているし、変にキャラが割り込んで来て話が散在することもない。そしてヒロインになるであろう2人の立ち位置がまた対照的真涼は見た目はきれいな人なんだけど、その笑顔の中に隠された毒舌ぶりは引けを取らないし、千和は純粋に明るい子で、これは恋愛対象じゃないわとも取れるわけで。今後彼女達の立ち位置がどう変わるのかも期待できそうです。


意外に面白く、かつ今後も期待が持てそうな展開になっている、さらにコメディ要素も強いので、今期の注目作なのも案外納得してい見ておりましたよ。


放送時間などの詳細は「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 22:59Comments(0)TrackBack(0)

2012年03月31日

サヨナラ、ゲーマガ

何気に、今月はずっとゲーム強化月間と称し、ゲーム関連の記事を1日1記事取り上げてきていましたが。トリを務めるのは、やはりこの話題でしょう。


ゲーマガ 2012年 05月号 [雑誌]昨日、最後のゲーマガ(第498号)が発売されました
「Beep」から足掛け27年、総合ゲーム誌として始まり、総合ゲーム誌としてその役割を終えました。



その内容は、いかにもゲーマガらしい内容
表紙はゲーマガの顔とも言えたギャルゲーだし、メイン特集もギャルゲー。それでいて、コアなユーザー向けに割り振られた特集を組んだり、字面の多い記事があったりと、ゲーマガは最後までゲーマガでした。

そんな誌面の中、最終特集になる27年の歴史を追っていった際、ソンソンから「うちはもう雑誌を出していない」と言われていたのには笑ってしまった、思わず。いやいや、この雑誌があるがな(爆)。


私自身は約半分の歴史しか追いかけていませんが、それでも、セガへのあふれる愛と専門誌としての思い入れ、総合誌への葛藤を一読者として味あわせて頂きました
ありがとうゲーマガ、さようならゲーマガ。このバイタリティあふれるスピリッツが紙媒体やウェブ上で生かされるよう願っております。


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Posted by alexey_calvanov at 22:38Comments(0)TrackBack(0)

2012年01月19日

約四半世紀の歴史にピリオド

ファミリーコンピューターマガジン、マルカツ(○勝)ファミコン、ハイスコア、ファミコン必勝本、Game Walker、ゲームオン!、電撃王、ゲーム批評、CONTINUE。
この雑誌名を聞いた中で懐かしいと思ったものや、あれがないこれがないという人もいらっしゃるでしょうけど、これらの雑誌の共通点は、全て休廃刊となった、つまり二度と現れることのないゲーム雑誌でもあるわけです。
その鬼籍となった雑誌群の中に、ある雑誌が入ることになってしまいました。その雑誌の名前は「ゲーマガ」
・・・「ゲーマガ」と聞いてもピンとこない方は、この雑誌の歴史をたどって行けば、ああとかおおとか思うかもしれません。


「ゲーマガ」の源流は、パソコンを扱った総合誌「Beep」。今から28年前、1984年12月に創刊されました(ただし、一部の支持者には7月の創刊準備号を祖とする説もある)。
当時としては珍しく、ソノシート(塩化ビニールで作られた薄い材質のレコード)が付録で付いていたり、他誌ではオマケ程度だったコンシューマーゲームの紹介を積極的に取り上げたりと、意欲的な雑誌として一目を置かれていました。この時コンシューマーゲームを積極的に取り上げていたことが、後にセガのゲームを盛り上げるきっかけにもなり、他誌が別の雑誌(有名どころだと、ログインから週刊ファミコン通信(現在の週刊ファミ通)が誕生している)の中でファミコンを取り上げていった中、逆に先述の通りセガのゲームを積極的に取り上げるゲーム雑誌業界の中で『異端児』っぷりを発揮し始めた瞬間でもありました。

その後、メガドライブの発売と共に、「BEEP!メガドライブ」へと移行色々と名高い読者レースという企画はこの頃誕生しています。そして、ますますセガへと傾倒していった結果、誌名を見てもらうとわかるように、セガのゲームを取り扱う専門誌へと衣替えした瞬間でもあったのです。

そしてセガサターンに移ってからは「セガサターンマガジン」として生まれ変わります
当時としては異例の専門誌でありながら週刊化を果たす稀有な雑誌になったのもこの頃。ゲーム雑誌として最も勢いのあったのがこの頃ではないかと言う人も少なくないでしょう。
同時に、ヘンテコなゲーム(ぶっちゃけクソゲー)がフィーチャーされたのもこの頃で、メガドライブ時代にも「ソード・オブ・ソダン」・「惑星ウッドストック ファンキーホラーバンド」などといった奇怪なゲームが取り上げられていましたが、「デスクリムゾン」のように『最下位帝王』として祭り上げられ、それがきっかけで読者レースが白熱し、挙句の果てには「デスクリムゾン」が発売されたエコールが集中的に取り上げられるといった、今思えば到底信じられない出来事が連発していたのも、やっぱりこの頃です(笑)。

セガサターンがドリームキャストに入れ替わると共に「ドリームキャストマガジン」へと移行したものの、2001年にセガがハード分野からの撤退を決めたことで、セガの専門誌であったこの雑誌も終了するという噂が上がりました。
しかし、「ドリームキャストマガジン」は「ドリマガ」(後に現在の誌名である「ゲーマガ」に変更)として再起を果たし、かつての「Beep」よろしく、セガに囚われない総合誌としてリニューアルを果たしたのでした。
ただ、情報の電子化(つまりはインターネットの普及)により、速報性の低い雑誌が急速に衰え、内容で勝負していった「ゲーマガ」も徐々に追い詰められていきました
週刊が隔週刊になり、隔週刊が月刊になり、さらに販売価格が徐々に引き上げられ、現在では1000円出しても20円しかお釣りが来ません(泣)。
総合誌に復帰してからは、グラビア色の強いコーナーも登場しました。現在も活躍してる中川翔子さんや喜屋武ちあきさんも元はこの雑誌でグラビア兼ゲームりポーター的な立ち位置で登場していました。
・・・え、小向美奈子?いましたねぇ(ニヤニヤ)。


そうやって時代の荒波をサーフしてきた「ゲーマガ」も、それらが険しくなった昨今、遂に乗り越えられなくなったのかもしれません。ほとんど積み状態で放って置かれてしまっているのが、その現状を表していたのかもしれません。そして遂に2012年1月18日、ブログ上で2012年3月30日発売の5月号で27年3ヶ月の歴史にピリオドを打つことを発表しました


正直、潮時だったのかもしれません。これ以上時代の波に越えられるほどの力があったとは正直思えません。
月刊誌になった時点で、情報の鮮度においては、ファミ通やインターネットに負けてしまっています。それにコラム等の入れ替わりの激しさ(突如打ち切りになることもあった)は今の読者にはソッポを向かれる要因になるかもしれません。そしてテキスト主体の誌面構成は、ファミ通のように映像のインパクトで訴えるのに慣れてしまった読者には厳しいものがあったと思います(逆に作品の詳細や思いを知ることのできる貴重な構成でもあったが)。
それでもなお、この雑誌が作り上げてきた独自の文化が無くなることに悲しみを禁じ得ません先日のハドソンがなくなる(注:ブランドとしては継続していく予定)のと同じように、草創期を知るゲーム文化や歴史の1コマが無くなってしまうのですから。
一生残すのは厳しいでしょうけど、何かしらの形で残せるのなら残してほしいものでした。また、ちゃっかりと「いやぁ、今度は「○○」という誌名にリニューアルするんですわ(ゲラゲラゲラ)」とか人によっては「ウソだと言ってよ、(メガドラ)兄さん!」とか思っていたりして(笑)。<ちゃっかり、ガンダムシリーズのセリフをパクってますよ!


ともかく、最期を迎えつつある「ゲーマガ」を明るく送ってやろうじゃないですか残り3ヶ月もあるのですから、しばらくは楽しみましょう。ええ、楽しみましょうや・・・(泣)。


ゲーマガ 2012年 02月号 [雑誌]ゲーマガ 2012年2月号



ゲーマガ 2012年3月号



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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)