2012年03月23日

8ヶ月で82本、おまけで個人情報がダダ漏れです

「ITmedia ガジェット」で「レトロゲームが大好きだ」の連載を行っていた覆面ライターゲイムマン。彼が何で覆面をし始めたのか、その動機はいまだにわからないですが、一癖あるライターとしてよく知られているようです。

そんなゲイムマンが長い間構想を温めて制作したゲームアプリがあるのをご存知でしょうか?それが「横浜妖精奇譚」1986年(昭和61年)の横浜を舞台にしたアドベンチャーゲームで、3部作という構想なのだそうな。
昨年夏にドコモ・ソフトバンクのケータイアプリで配信を開始したものの、2月末までで売れた数が何と82本。ちょっとした同人ゲームでもこの数は軽く超えられてしまうんじゃないかと思えるほど酷い数。しかもこの作品、昨年の東京ゲームショウに出展していたにもかかわらず、だ。
この販売本数を知ったゲイムマン、すっかり意気消沈してしまい、3部作の予定もすっかり白紙状態にしてしまったそうな。まぁ、皮算用しすぎじゃないのかと思える部分もあるのだけど、あまりに酷い販売本数の前では同情も禁じえないわけで。

それでは、とWindows版(内容はケータイアプリ版の忠実移植)の制作を開始し、先日Vector(ベクター)で無料ダウンロードを行えるようにしたとのこと。後日完全版の配信も行う予定で進行していたのでした。
ところが、そのベクターで不正アクセスの事件が、ゲイムマンの記事がITmediaで掲載される直前に発覚3/19夜~3/21に日付が変わった直後まで計4回の不正アクセス痕が発覚したその全てが、不正アクセス痕は個人情報の漏えい(うち一部には、クレジットカードの情報をすっぱ抜かれる、ないしは最悪全情報がダダ漏れ)に繋がっているとのことで、近年ではソニーの個人情報漏えい事件に次ぐものではないかと思われます。


正に、悪いことに悪いことが重なる、つまり弱り目にたたり目という典型的パターンだなと。ゲイムマン自身が悪いわけではないけど、あまりに悪い方向に引っ張ってしまっているなとも。ツイッター上で意気消沈していたのを気遣ったはずが、逆に更なる厄災を巻き込んじゃったんじゃないかと思うと、ITmediaも罪深いのぉ・・・。同じソフトバンクグループゆえに。


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)

2011年07月19日

日中で違う末路

日本でも中国でもケータイ市場は過熱傾向にあります。どちらもスマートフォンへの需要が急増しているのが背景にあります。

その一方で大きく違う動きを見せているのが、PHS中国では小霊通と呼ばれています。
どちらも安さをウリにして展開されていましたが、やはりエリア面とハイグレードなサービスな面で劣勢に立たされました中国の場合は、最盛期には約9350万まで伸ばしたものの、現在は約2000万と最盛期の2割ほどにまで落ち込んでいます。
そのため、中国政府がPHSへの電波の割り当てを注視することを発表し、2012年にはサービスが終了することになっています。
中国政府は今利用している小霊通ユーザーにケータイへの移行を求めているわけですが、一部には反発が起こっています理由は日本でも問題になったナンバーポータビリティ。
日本同様、中国でも小霊通からケータイへのナンバーポータビリティができないため、一から番号を替えないといけなくなります。そのため、ビジネス面で不利なるということで替えたがらない人が続出しているのです。また中国独特なのが、いわゆる「良番」(いい番号の意味。1111など)を高いカネを出して買った人達にとっては、不満の種になっており、補償を求めるケースもあるそうで・・・。


かくいう日本はどうかというと、日本でもウィルコムの破たんをきっかけに、400万もあったPHSもそこをピークに暫時減少をたどり、一時期は370万にまで落ち込み、終了の予感さえ漂っていました

ところが、ウィルコムを支援したソフトバンクが行った施策で状況は一変
「だれとでも定額」という基本料に月額980円のオプション料としてこれに加入すると、ウィルコム間ではかけ放題、他社のケータイを含めた国内通話でも10分以内の通話なら月500回までかけ放題というサービスを開始し、さらに「もう1台キャンペーン」で諸条件をクリアすると新規契約後にもう1台無料で契約できるというサービスも行っています。このサービスは現在最大2台まで増加し、さらに新規契約者への後押しになっています。
これらの施策で、一時期370万まで落ち込んでいた契約者数も2011年の声を聞くと同時にみるみる回復遂に今月400万台に回復したとウィルコムが発表しました(実際400万台を超えるのかどうかは8月初旬に発表されるTCA(電気通信事業者協会)の公表する統計でわかることになるかと)。
東日本大震災で、PHSのインフラの立ち直りが早かったことも話題になりましたが、当時約367万/約20万(全国/東北エリア。2011年2月末時点)なのですから、細かいエリア網があったとはいえ、負荷には十分耐えられる作りだったのではないのでしょうか(ちなみに、ドコモは約5752万/約375万、auは約3273万/約204万、ソフトバンクは約2491万/約115万)。

仮に越えたとしても、ドーピング的な施策である「もう1台キャンペーン」が終わった後、「だれとでも定額」に変えてくれるかどうか正直ここへの変更は相当な苦労をさせられると思います。もはやデータ通信(特にPHSを介したもの)に対しては半ばあきらめともとれる展開を行っているだけに、PHSでの純増はこれ以上苦しいと思います。来年以降、緩やかに利用者の減少を再びたどるのではないかと思います。果ては中国で起こっていることと同じ問題が起こるのではないかと推測しています。

要はウィルコムが『ソフトバンク』という『薬』で延命措置を取っているだけのようにしか思えないのです。そしてソフトバンクは虎視眈々と400万ユーザーを自社のケータイ部門になるソフトバンクモバイルへの移行を促進させていくでしょう。この前例は、auがツーカーユーザーの巻き取りに利用した経緯があるので、決してないとは言い切れないでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:20Comments(0)TrackBack(0)

2011年04月04日

ソンソンの本気

東日本大震災でいくつかの企業や個人が寄付をしていますが、ここまでの意気込みを見ることは他にないでしょう。


ソフトバンクグループが10億円寄付することを決めたそうです。ちなみに、関連会社のヤフーは3億円を寄付し、同サイトが集めている緊急災害募金には約13億円の募金が集まったそうです(そのうち3億円を寄付)。同じく関連会社のソフトバンクモバイルも1億円の寄付を決めたそうです。

しかし、それらを束ねる長がすごかった。
ソフトバンクグループの社長である孫正義さんは、個人名義で100億円を寄付するばかりか、今後ソフトバンクグループで得る個人の収入全額を自身が引退するまで全て被災者(震災遺児)や震災以外の遺児に寄付すると発表したのです。

確かに、ジャッキー・チェンがこの上をいく寄付(個人資産約260億円)していますけれども、将来にわたって自身の企業から得た収入を寄付するというのはなかなかできないこと。こういうことは、自身が持つ株や土地(不動産投機)などの収益で生活ができるから為せる業なのもわかっているんですが、だからといって普通はカネをため込んでしまうもの。本当に世のため人のために回そうと思う人はどれだけいたんでしょうか。


彼のやったことというのは、イスラムの世界でいう喜捨(サダカ。自由喜捨の意味。ちなみに、ザカートは義務的な喜捨)を進んで行ったわけです。
財産がないとできない行為ではあるものの、この行動はとても賞賛されるべきであります。

企業イメージの向上のためにやった偽善行為だということも可能でしょうが、じゃあマイクロソフトの創始者が同じように喜捨できるのか?今盛んに問題になっている東京電力の社長や会長などの上層部が、少なくとも自身の退職金を原発被害者のために全て喜捨できるか?私個人の勝手な意見では恐らくできないでしょうね。私自身も、こんなことをすれば明日の生活もままならないので、当然できないです。だからこそ素晴らしいし凄いと素直に思うのです。
それでソフトバンクグループの商材を進んで買うのか否かは別にして、この行動は素直に賞賛すべきです。そして私達も、できる限りのことで細く長く支援することの大切さを教えられたのではないのでしょうか。


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Posted by alexey_calvanov at 20:45Comments(0)TrackBack(0)