2013年12月10日

遂にトチ狂った北の国

以前北朝鮮のNo.2で金正雲第一書記から見ると叔父にあたる張成沢(チャン・ソンテク)元国防委員会副委員長が解任されたことを書きましたが、遂に解任された張成沢元国防委員会副委員長が処刑されたのではないかという情報が北朝鮮内から漏れ伝わって来ました
それ以前には、張成沢元国防委員会副委員長がしょっ引かれるという場面が12/9の国営放送(朝鮮中央テレビ)で伝えられるという、写真がでっち上げや合成であったとしても極めて異例の事態が起こっており、この一件で復職はもうあり得ないとまで言われていた矢先のことだったので、常軌を逸しているとも、かの国の動きが全く読めないとも言えるわけです。
この処刑されたという日がミソで、複数の証言からどうやら12/5頃、少なくとも国営放送で紹介された12/9よりかは前に執行されたとのことらしいのです。報道が出てきたのが12/3頃ですから、スピード処刑の可能性もあるわけです(それ以前に粛々と進められていた可能性もある)。


しかし、親類縁者関係なく何とも無慈悲な・・・。さながら日本の戦国時代のようにやられる前にやれという暗闘が繰り広げられているんだなと、この件を書いた記事をよんだだけで感じ取れましたね。まぁ、旧ソ連や中国に代表される共産主義社会はこういうふうなんですよねぇ。いわゆる邪魔者は消せ的な社会ですわ。


今後、改革派・親中派と言われる勢力は駆逐され、取って代わるように軍・保守派が台頭してくるものと思われます。既に北朝鮮のNO.2の一人とも言える崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮人民軍総政治局長が実権を握りつつあるのですが、もしかすると今回の『内紛』は朝鮮人民軍の強硬派が陰で操っているのではとも言われています。
仮にそうだったとした場合、張成沢元国防委員会副委員長のしょっ引かれる姿が、崔竜海朝鮮人民軍総政治局長、さらには金正雲第一書記に重ならないか、改めて今後の動向に注視していかなければなりません。まずは12/17、北朝鮮の金正日元総書記が亡くなってから2年経つこの日、つまりは北朝鮮の服喪の明けるこの日の忌式に誰が現れ、誰がいないのかをしっかと見ておく必要があるでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:42Comments(0)TrackBack(0)