今日の夕方、中日の井端弘和選手が禁止薬物を利用していたということで、日本人初のドーピングと認定されました。
井端選手は、2008年からレーシック手術をきっかけにして、目の治療のために服用していた薬があるのですが、その薬の中に禁止薬物が含まれていました。そのため、井端選手はこの薬を使用する申請を行うことで、ドーピングに当たらないようしていたのですが、その有効期限が今年5月末で切れていたのにもかかわらず服用していたこと、さらには中日球団と本人がその申請更新を気付かずにいた(6月末まで放っておかれていたという)ため、今回(7/12)のドーピング検査で引っ掛かり、違反行為になったわけです。
ただ、競技力向上のものではなかったこと、本人と球団が管理を怠っていたということで、井端選手にはけん責行為、球団には300万円の制裁金という最も軽い処分で終わっています。
今回は陸上選手や大リーガーが使っているテストステロンなどのような競技力向上を促せる禁止薬物ではないためよかったものの、普段使っている薬が何であるかはわかっているはず。球団に任せるのではなく、自身でも管理できるようにしないと、選手として失格の烙印を押されかねません。
以前ガトームソンさんが毛生え薬の中に禁止薬物が入っていたため、同様の処分が下されていますけれども、あれと同様に、何気ないものでも思わぬ薬物が含まれているので十分警戒してほしいものです。こんな些細なことで選手を辞めなければならなくなったら、ファンはものすごく悲しむはずです。
また球団もしっかりと選手の使っている薬などはチェックし、申請をしている場合は期限がいつ来るのかを本人なども含め周知徹底しておくべきなのではないのでしょうか。
しかし、時間帯が時間帯なのもあって、中日新聞系のメディアでは全く報じられていません。明日以降、新聞や放送局はどういう扱いをするのかが大いに気になるところです。
アンチドーピングを啓蒙するうえでは、少なくとも夕方のニュースではきちんと伝える義務があったのではないかと思うのですが・・・。