2014年11月26日

異常事態、いまだ収まらず

野球もサッカーもできた、同じところでも女子はできたのに、なぜ男子だけはいまだに分かれているんだと。


男子バスケットボールは現在、2つのプロリーグが存在します。
一つはナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)といわれるリーグ。こちらは実業団(7チーム)とプロ(6チーム)の構成になっており、日本バスケットボールリーグが取り仕切っています東西2つのカンファレンス(地区)に分かれており、ホーム&アウェイ方式を採用。同じカンファレンス同士の対戦を6回、違うカンファレンス同士での対戦を4回行い上位3チームを決め、その東西上位3チームずつ計6チームで優勝を決めるためのプレーオフを経ることになります。
これに対し日本プロバスケットボールリーグ(通称bjリーグ)はオールプロの独立採算制を採用。こちらも東西2つのカンファレンスに計22チーム(東12・西10)が集っています。リーグ戦・プレーオフの組み合わせは毎年変わってくるのですが、2013年~2014年シーズンの場合は、東カンファレンス同士は6回戦・西カンファレンス同士は4回戦、違うカンファレンス同士の対戦は2回戦行うホーム&アウェイ方式。そこから上位6チームずつ計12チームで優勝を決めるためのプレーオフ経ることになるのですが、これが少々ややこしいふうになっていて、まず3位と6位・4位と5位の対戦を行い、そこから勝ち上がった2チームの中で、リーグ上位だったチームがリーグ2位のチームと、同じく下位だったチームが同じく1位のチームとの対戦を行います。そこから勝ち上がったチームがカンファレンス覇者となり、東西カンファレンス覇者による優勝決定戦となるのです。


この2つのプロないしはトップリーグがあること事態異常なのは明白。野球でもサッカーでも一つの組織の下にプロ化されたリーグが存在しているのです(野球の独立リーグは半プロという扱いらしい)。しかしながらバスケットボールは、いまだに2つになっているのです。


こういうふうになった理由は、『思想』の違いと言えばいいのでしょうか。
元々プロとしてやっていこうとしていた当時の日本バスケットボールリーグ(この時は実業団中心のアマチュアリーグだった)に所属していた新潟アルビレックス(日本初のプロチームで、独立採算制で行っていた。俗にいう市民球団に近いもの)が、いつまでたってもプロリーグを発足させない日本バスケットボール協会に業を煮やし脱退し、現在のbjリーグを発足させたのが今回まで至った原因なのです。紆余曲折あったものの、bjリーグもそれなりの成功を収め、魅せるバスケットボールを掲げて収益を上げています。これに対し、ナショナル・バスケットボール・リーグは日本唯一のトップリーグとしてプロリーグとは名乗っていないものの、高い技術とプレイで観客を呼んでいるふうです。

しかし、国際バスケットボール連盟から度重なる警告もあり、統一リーグへの布石はあったのです。しかし、『思想』の違い、企業チームはあくまで社会人(アマチュア)の領域を越えたくない、つまりはプロ化は拒否しているふうで、完全プロ化を望むbjリーグとは相いれないふうになっているのです。もちろん細かいルールの調整や給与面でのルール(NBLはサラリーキャップという年俸制限が設けられている)などで対立点が残っていることも挙げられます


そして、10月末にこの溝を埋められなかったため、国際バスケットボール連盟はリオデジャネイロオリンピックの予選参加をさせないという制裁を加えることになりました。この制裁はリーグが統一化されるまでなので、下手をすればその次の東京オリンピックにも(ホスト国でありながら)参加できないというふうになる可能性もはらんでいます。またこの制裁は日本バスケットボール協会に科せられているので、関係のない女子まで制裁対象になってしまったのです。

実は、バスケットボールのプロ化はオリンピックなどの国際大会に対する選手の強化に繋がっているのです。このプロ化で成功したのは中国や韓国。中国と韓国はそれまでは日本に手も足も出なかったのが、1990年代にプロリーグが発足してからは急速に力を付け、中国はアジアNO.1、韓国はその次にピタリとマークするほどにまで成長しています。日本はプロ化しなかったことで大きく遅れてしまったのです。そこに2つのプロリーグが発足してしまったため、なおのことおかしくなるばかりか制裁対象にまでなってしまったわけです。
で、きちんと一つのプロリーグで運営していた女子まで制裁対象女子は近年実力を付け始め、リオデジャネイロオリンピックに出場できるかもしれないレベルまで達しているのに、男子のいざこざで出られなくなってしまう可能性があるからです。正直これはかわいそう。


一刻も早く互いの齟齬とこだわりを捨て、選手のために統一リーグを成し遂げてほしいものです。プロ化したくないチームはサッカーのJFLのように下部組織で残ればいいわけです。そこから実力が付けば、トップリーグである統一リーグに上がれるという方式だってアリだと思うのです。仮に、男子の統一化のメドが付かなければ、何の関係のない女子だけでも予選に出られるよう配慮してあげるべきなのではないのでしょうか。もしくは既に成功を収めている野球やサッカーからアドバイザーを派遣して意見を取り入れるとか色々策はあるはずです。
こんなバカげたことでオリンピックに出られませんでした・・・というのは何としても避けてもらいたいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:02Comments(0)TrackBack(0)

2014年05月01日

差別、許すべからず

以前J1の浦和サポーターがホーム側入場口に「JAPANESE ONLY」というのぼりを掲げて大問題になったことが話題になりましたけれども、スポーツ絡みでの差別は、時にそれが起こると、それに対する反差別の動きが倍返しのようになって大きなうねりを起こします
ここ最近、その大きな反差別のうねりが話題になった例が2つ起こったので、ここで紹介していきましょう。


まずはサッカー。スペインリーグのある試合で、黒人選手がコーナーキックをする直前にバナナが放り込まれるという事態が発生しました。
まさかその選手を滑らせて上手く蹴れないようにしてやろうと思った・・・というわけではなく、その黒人選手を侮辱するために投げつけたんですね。実は、黒人選手にバナナを投げ付けることは、黒人選手に対してサルと言っているのと同じ意味に取られてしまうのです。もちろん、この行為は最大の侮辱行為だとされています。
結局、その選手は投げ付けられたバナナを拾って食べてみせ、プレーを続行したのだとか。

そして、その一部始終は世界中に広まり、世界中のサッカー選手や関係者がバナナを持って写真に写ったり、食べたりして差別反対を訴えていました。長友選手や元日本代表監督のジーコさんも行っていました。そして鹿島のセレーゾ監督は記者会見中にバナナをほおばって反差別をアピールしたとか。ホント意気ですな。


もう一つは、バスケットボール。アメリカのNBAで起こった出来事です。
クリッパーズのオーナーが知人女性との会話の際に黒人に対する人種差別発言(黒人との交友関係を揶揄するような発言)を行った模様が録音され、ゴシップサイトに暴露される事態になりました。この事態を重く見たNBAはオーナーの永久追放処分と制裁金2.5憶ドル、さらに今所有しているチームの強制売却に至る深刻な刑罰を与えられることとなりました。

NBAは黒人選手が過半数いるのにもかかわらず、オーナーは1チームを除いて全て白人といういびつな構成になっています。そんな中、公民権が施行される時よりかは表立った差別はなくなっているとは言うものの、まだまだ白人社会の中にはマイノリティへの偏見や差別が残っているという事例を示すことになりました。


いずれも、根深い差別に対して、断固としてNOを訴えようという意識の表れでもあり、世界では差別というのが重罪であることを改めて示してくれました日本にいると、差別というのがあまり表立って来ないのと意識の中で薄いというのがあり、なかなかわかりにくいと思う部分はあります。しかしながら、日本にもマイノリティーへの差別意識や在日外国人への差別意識(島国根性から来ているものと推察される)が昔からありました。この機会に身近にもそういった意識がないかとか日本では何ができるかなどを見つめるいい機会になってくれればと思っております。


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Posted by alexey_calvanov at 23:50Comments(0)TrackBack(0)