2011年08月05日

今回ばかりは「倒壊テレビ」と言わざるを得ない

東海3県(愛知・岐阜・三重)を放送エリアにしている、フジテレビ(FNN)系列の東海テレビ放送(THK、東海テレビ)平日の朝放送されている「ぴーかんテレビ」(9:55~11:30)で、昨日(8/4)行われた岩手県産のお米(いわゆる視聴者還元プレゼント)当選者を表示するテロップを誤って番組内の通販コーナーで流してしまったのですが、普通に当選者の名前が流れてしまったら、単なる放送事故で済むところを、誤ってリハーサル用の仮テロップを流してしまいました
この仮テロップも「愛知県名古屋市 東海太郎さん、岐阜県 山田花子さん、三重県 伊賀上野さん」とかの名前ならよかったものの、「怪しいお米 セシウムさん、怪しいお米 セシウムさん、汚染されたお米 セシウムさん」という表示を出してしまいました(約23秒)
番組内で謝罪をしたものの、当然視聴者は苦情等抗議が殺到、遂には岩手県が抗議文を出すまでご立腹の状態になりました。

事態を重くみたテレビ局サイドは、今日(8/5)の番組を休止番組パーソナリティが謝罪する番組を数分流した後、「トムとジェリー テイルズ」というトムとジェリーの新シリーズが穴埋め番組として9:58~11:30まで流されていました(かつて放送されていた「トムとジェリー」や「新トムとジェリー」と全く別のもの)。
その後、夕方の報道枠「スーパーニュース」(16:51~19:00)で、社長が事情を説明する検証番組を放送するため「スーパーニュース」は18:37までの短縮放送となりました。
なお、この検証放送の中で、誤ってリハーサル用のテロップを流してしまったこと、そのリハーサル利用のテロップを流した原因は単純な操作ミスと釈明していました。そして「ぴーかんテレビ」は、放送できる体制が整うまで休止するとのことだそうです。
またテロップ制作担当者は50代の男性だと言われています。


この一件、単純ミスで済むのかというのがまず第一、謝罪で済む状態になっていないのが第二、なぜ打ち切りにならないのかが第三、関係者の処分がなぜすぐなされないのかが第四の疑問点として挙げられます

今回の件は、表向きは「がんばれ東北」と訴えながらも、「東北の製品は放射能汚染されてるんだよね」と不評被害を広めたばかりか、仮制作のテロップでも作っていいものではないだろうということがわからなかったのかということに対し怒りを禁じ得ません。率先して視聴者に安心を届けるメディアがこの体たらく。酷いを通り越してもはや呆れます。
そういうことから、謝罪では済まないというのが頭にもたげてくるわけです。先述の仮制作でも作っちゃダメなはずのテロップを作って(単純な操作ミスとはいえ)流してしまった、しかもそれが物の分別の付くはずの年齢の人がやってしまっている(送信者は不明だが、同じくらい、もしくは「これはおかしい」とわかる年齢のはず)ことに対して、個人的なものも絡みますけど、(悪質な50代ネカマジジイに嫌がらせをされた)過去の経験上、あってはならないことですし、東海テレビ社員ならば即刻クビ、制作サイドの人間ならば制作会社の契約を打ち切るレベルに達しているはずだと思います。絶対に許してはいけません。

そして、なぜ休止なのか休止ではなく、ここまで火の手を上げているのならばお取り潰しレベルになっていてもおかしくないです。過去こういったケースで再開したことはないと思います。本当に東海テレビ、ないしはフジ系列のコンプライアンスがザルなのではと思っています。


状況が状況なら、この罪は重く、番組打ち切りでは済まなくなるでしょう。過去にあった、関西テレビ・静岡第一テレビ・福岡放送の不祥事のように民放連の追放、最悪の場合は、それ以上で放送史史上初の免許取り上げも視野に入れるべきだと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:49Comments(2)TrackBack(0)

2011年07月25日

さらばアナログ放送

何かと今年は色々起こっていますが、その中でも一番大きな事象になるはずだった『アナログ放送の終了』が、昨日の正午に、完全停波がその12時間後、つまり今日の深夜0時に行われました


NHK総合は特別番組を編成し、アナログ放送終了後も13:05から第2部を行い、テレビのこれからを討論していくという内容でした。

それに比べ、民放では対応が別れました

最も積極的だったのが日本テレビ系列(中京テレビ)で、11:45から特別番組を放送し、アナログへの別れを演出していました。
フジテレビ系列(東海テレビ)は、「27時間テレビ」の放送中だったこともあり、生中継の中で終了を迎えました。その時の放送は「笑っていいとも増刊号スペシャル」。いいともメンバーと27時間テレビのメンバーとで放送されていました。
TBS系列(CBCテレビ)は、「アッコにおまかせ!」の通常放送の中で、地デジへの移行セレモニーが行われました。番組内では、番組メンバーに加え、地デジカが登場。わいわいがやがやした中で終了しました。

逆に、テレビ朝日系列(メ~テレ)は、オールスターゲームの中継中にブッツリと切れる形での終了同様の措置はEテレ(NHK教育)でも行われ、ご丁寧にデジタル放送で見て下さいというテロップまで出ていたそうで・・・。
テレビ東京系列は局によって対応が割れたものと思います。愛知県にあるテレビ愛知は、アナログ放送終了直前の番組になる「TVAニュース」を放送し、その中でアナログ放送終了の話題に触れていましたそのニュース終了後にアナログ放送が終了するという珍しいパターンになっていました。

独立局もTXN系列同様対応が割れたと思います。
三重県にある三重テレビは、アナログ放送は高校野球の中継時間(9:45)からは風景を流すだけに切り替えられました。逆に岐阜県にあるぎふチャンはメ~テレ・Eテレ同様に途中まで高校野球の中継を行うふうになっていました。


各局の完全停波は局によって凝ったものを製作していたり、そのまま今まで使っていたものを使いながらも最後ということで「今までご覧いただきありがとうございました」的なテロップを加えたものなど様々でした。このあたりは、動画サイトで探すといろいろ見えるかもしれません。


で、かくいう我が家は、既に全てのテレビが地デジカ対応を済ませていましたが、アナログ放送も私の部屋以外(配線の都合で)見られるようになっていました
・・・さて、どんなふうになっているのかいなと思ってアナログボタンを押してみると。


・・・


・・・・・・


・・・・・・・・・


あれ、まだ見られる?



おかしいなぁ、もうアナログ放送が終わってる時間になったはずなのに。
そう思いながらザッピングしていると、画面右上に不思議な文字が・・・。


あ、「デジアナ変換」されてるわ(苦笑)。



そうです、一部のケーブルテレビでは、来るべきアナログ放送終了に備え、2015年3月末までデジタル放送をアナログ放送に変換して、アナログにしか対応していないテレビを『延命』させようとしていたんだった(笑)。


というわけで、我が家ではアナログ放送終了の瞬間はおろか、完全停波の瞬間さえも見えなかったわけで。あまつさえ、東北3県よりも長くアナログマが巣食うことになりましたとさ(ギャハ)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:10Comments(0)TrackBack(0)