2011年08月17日

ググってフォン提供の第一歩?

8/15、インターネット検索最大手のグーグルがアメリカに本拠を持つ通信機器大手のモトローラを買収すると発表しました。


モトローラは通信機器メーカーとしてはノキアと並ぶ古参の一つ。古くからケータイやページャー(ポケットベル)を製造販売していました。ケータイに関しては、アナログ式と言われた頃から販売しておりました。
日本にも、90年代から2008年までセルラー(現在のau)・ドコモ・ボーダフォン(現在のソフトバンク)・ツーカーに提供していました。

かつてはヒット端末を数多く出し、ケータイ業界ではノキアに次いで2位だったものの、最後のヒットとなったRAZR(レーザー)シリーズ以降はヒット作に恵まれなかったばかりか、サムソン・ファーウェイ・ZTEなどの新興メーカーおよびアップルを代表するスマートフォンの潮流に乗り遅れて、シェアをどんどん下げていました
遂には、モトローラ自身が分社化し、業務用機器を取り扱うモトローラ・ソリューションズと今回のケータイ業を生業(なりわい)とするモトローラ・モビリティ・ホールディングスとなりました。


今回グーグルがモトローラを買収したのは、ただ一つ。iPhone(アップル)への脅威と対抗策という点のみでしょう。
ご存知の通り、iPhoneは世界で強大なシェアを持っていますその対抗策として、グーグルはAndroidというOSを無料(ベースとなる部分のみ)で提供しています。このAndroidが開発されたことで、アメリカ・日本ではトップを得るまでになっています
しかしながら、他のスマートフォンを提供している会社を囲い込むのにも限界がある。そこで、自社開発のケータイを出してさらなるシェア拡大を目指そう・・・というふうになったものと思われます。ただ、アップルと違い、自社で開発するコンテンツがなかったものと思われます。また拡販を性急に行いたいという背景もあって、既にケータイ開発のノウハウのあるモトローラに注目したのだと思います。


この買収が、世界のケータイシェアにどういった影響を与えるのか、また日本にも上陸した場合、どこのケータイ会社が販売するかで、国内シェアにも影響を与えるかもしれません。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 22:43Comments(0)TrackBack(0)