2017年08月22日

富士通、携帯事業を売却へ

富士通が携帯電話事業を手掛ける子会社の売却を検討していることが8/22付の日本経済新聞で明らかになりました。富士通サイドは否定しているものの、過去パソコン事業で中国・香港にあるレノボ(聯想集団)との連携を図ろうとしているために、可能性は無いとは言い切れないでしょうね。なお、株式の一部は持ち続けるため、関与は持ち続けるとのことです。


富士通は、日本国内では5位のシェアで、主にNTTドコモへ端末を供給しており、「arrows」や「らくらくホン」・「キッズケータイ」が有名です。ケータイ時代には、東芝と共同で端末を作っていたことでも話題になりました。その東芝は既にケータイ事業からは撤退しております。
独自性を持つ端末が多かったと思います。先述の「らくらくホン」・「キッズケータイ」もさることながら、指紋認証や虹彩認証などセキュリティ面で強化された機種が目立ってましたね(虹彩認証は後にGalaxyにも導入され、一気に世界標準になった感も)。
その売却先と言われているのが、投資ファンド以外にもHuawei(華為技術)、ホンハイ(鴻海精密工業)、そしてパソコン事業で富士通と連携しているレノボが挙がっております。恐らく連携でお互いを知っているレノボが獲得するんでしょうね。


これで、日本のケータイ会社は、実質ソニーモバイル・シャープ・京セラの3社だけになったかと。段々寂しくなるし、選択の幅が広がらないですわね。それだけ海外メーカーが安さで攻勢を掛けてくるのでしょうから、端末の信頼度が上がってくると、さらに日本メーカーは苦戦を強いられるのかもしれません。その警鐘になるのかねぇ、今回の売却(の可能性)劇は・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:25Comments(0)

2013年03月30日

国産携帯電話製造事業者の憂鬱

NEC・日立・カシオが設立した合弁会社NECカシオモバイルコミュニケーションズ中国のPCメーカーレノボ(中国聯想(れんそう))に売却することを検討していることが明らかになりました。
レノボは元々中国の国営機関から設立された会社で、香港を拠点にした後にアメリカに本社を移行世界にPCを販売する会社となりました。中国内でのシェアはトップ、海外の市場シェアもトップになっています。
日本進出は2005年。日本IBMの事業を買収することで設立されました。日本進出後はNECとの合弁会社を設立し、NECのPC事業を統合するまでに至りました。今回のケータイ事業売却検討に至ったのも、この経緯があったからではないのでしょうか。

しかしながら、日本ではシェアトップになっていたNECがまさかここまで追い詰められることになるとは10年前には考えられなかったことですよ。私がケータイ事業に関わったのがそのくらいの頃ですから。


そうなったのも全てスマートフォンの隆盛によるもの日本では当初あまり流行らなかったスマートフォンも、アップルのiPhone発売以降急激に変わり、猫も杓子もスマートフォンになっていったわけです。さらにAndroid開発が進んだことで、今日有名になった海外の大手が急成長を遂げています韓国のサムスン電子・LGがその代表例でしょう。


対して、日本のケータイ市場は、ガラパゴス化が進んで以降、徐々にその隆盛が衰えることとなりました。確かに1990年代後半にもデンソーやパイオニアをはじめとしてケータイ市場黎明期から作り続けていた会社が消える事態もありましたけれども、ガラパゴス化が進んで以降の撤退は長年作っていた会社が消えているというふうなので、事態は深刻です。
三菱電機のケータイ事業撤退を皮切りに、京セラの三洋電機ケータイ部門の買収、先述のNEC・カシオ・日立の合弁会社設立、富士通と東芝の事業統合、ソニーとエリクソンが合弁で設立したソニーエリクソンの解体に至るまで日本企業にいい話は舞い込んで来ません。さらに国内シェアトップをNECから奪い取ったシャープでさえも本体の苦境に併せて苦しい立ち位置に立っていますし、NECとドコモに関してはユーザーインターフェイスを統合しているパナソニックでさえも同様の立ち位置になっていると言っていいでしょう。その間隙をぬって、アップル・サムソン電子・LGだけでなく、ファーウェイ(華為電子)やHTCが参入し勢い付いているのは、最近のケータイ市場を見れば明らかなところです。


今後日本市場ないしは海外市場で日本メーカーに活路はあるのかというと、正直難しいところでしょう。それこそ、海外メーカーができないオリジナリティを確立するだけでなく、安く提供できることも重要なのではないのでしょうか。あとは新興国の人間が興味を持ってもらえるようなケータイ作りをしていくことも重要になっていくのではないのでしょうか。


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Posted by alexey_calvanov at 21:30Comments(0)TrackBack(0)