2019年09月13日

いやいや言える義理なのか

微笑みの国でもあり、アジア有数の仏教国でもあるタイ。お国柄大らかとも言われているのですが、昨今の情勢を見ていると、どうも神経の尖ることの多い気もしないでもない
そんなタイで仏教徒がお怒りの模様。何とウルトラマンに仏陀を組み合わせた絵を描いた女子大生に非難が集中してしまったのです。
この女子大生は、ある展示会で展示したものですが、不謹慎だとの非難を主に保守層の政治家や宗教団体から浴び、タイの文化相からは「宗教をからかい、仏教徒の感情を逆なでしている」とお怒りに。
この一連の騒動に関して、当の女子大生は冒涜の意図は無かったと釈明。その上で、「仏陀もウルトラマンも私達を守ってくれる英雄だと伝えたかった」と涙ながらに謝罪したのです。
この騒動を受けて、美術家達が彼女を擁護ある実業家は作品の1つを4500バーツ(約16,000円)で購入し、オークションで出品。すると60万バーツ(約213万円)で落札されることに。差し引きの収益のうち、創作を続けてほしいと一部を彼女に寄付。そして残った収益は病院へ寄付したとのことです。非難する政治家や宗教団体へのアンチテーゼなのかもしれないですね。アンタ達はそこまでできるのかという。


ここで訴えたいのは、バックのルイヴィトンの柄が不謹慎じゃないかという点ではない(苦笑)。お前ら寺院の絵の中にドラえもんとかムーミンとかやりたい放題やってるやんけ!あの絵を見たら、ウルトラマンを仏陀にしました的な絵も、そううるさく言わなくていいんじゃないかと思うがねぇ・・・。まぁ、円谷プロダクションは黙ってないだろうけど(ニヤニヤ)。


今回の件は、創作をすぼめる行為も問題ではあるけど、あいちトリエンナーレの表現の不自由展のような事態になるもの問題だしねぇ・・・。ライン引きは難しいけど、少なくとも今回の大きなポイントは、著作権の意識の方をしっかり持たせなさいと。仏陀とウルトラマンを掛け合わせるのがけしからんとか言うのは、それ以前の問題やぞ。


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Posted by alexey_calvanov at 21:36Comments(0)