2015年08月29日

ボルトはやっぱり持っていた

世界陸上北京大会8日目、今日と明日は世界では花形種目として見られているリレー競技が行われます。
今日4×100mリレーの予選と決勝が行われ、今日と明日で4×400mリレー(通称マイルリレー。1マイルが約1600mのため)の予選と決勝が行われます(予選が今日、決勝が明日)
ちなみに日本はというと、女子は4×400mリレーのみ出場男子に関しては両方出場しました。しかし、男女とも予選落ちとなりました。特に男子4×100mリレーは有望だと思われていただけに、得意のアンダーハンドパスを最終走者で失敗したのが痛かったですね。失敗していなかったら3着は確実だっただけに。しかもサニブラウン選手を決勝のために残しておいたのも悪いふうに出てしまいましたね・・・。残念無念。


というわけで、日本代表がいない中での4×100mリレー決勝になったのですが、それでもボルト選手率いるジャマイカ代表とガトリン選手などを率いるスター集団アメリカ代表の『一騎討ち』になりました。このリレーで優勝すると、ボルト選手の金メダルは通算11個となり、伝説のアスリートでもあるカール・ルイスさんなどに並ぶとのこと。

その決勝は、大方の予想通りジャマイカ代表とアメリカ代表との争いになり、どちらが金メダルになってもおかしくない並走ぶりだったのですが、最後アンカーにバトンパスをする際、アメリカ代表がそれに失敗したため、ジャマイカ代表が抜け出す形になり、金メダルを獲得。ボルト選手に11個目の金メダルをもたらしたのでした。
この金メダル獲得で、ボルト選手は史上初の2大会連続(前回はモスクワ)の3冠(100m・200m・4×100m)を達成。限界説がささやかれていたボルト選手の時代は、まだしばらく続きそうです。本人が述べていた「引退するまでNO.1であり続ける」のは『有言実行』となるようです。

また、この4×100mリレーには大きな波乱も起こっていました最終走者とのリレーパス失敗の際、テイクオーバーゾーン(バトンを受け渡すために設けられた区域)を越えてしまったため、2位に入ったアメリカ代表が失格3位に入った中国代表が繰り上げで2位になりました(繰り上げ3位はカナダ代表)地元での開催ということで普段以上に力が入ったというのもあるのでしょうけど、アメリカ代表の失格で転がり込んできた銀メダル(恐らくアジア勢としては最高順位)だったので、北京オリンピックスタジアム(通称「鳥の巣」)は大いに盛り上がったことでしょう。


また、今日は男子50km競歩でもビッグニュースが飛び込んできました日本勢初のメダルが谷井孝行選手によってもたらされました。谷井選手は3位入賞でリオデジャネイロオリンピック出場も内定し、来年のオリンピックも楽しみになってきました。
ちなみに、優勝したスロバキアのトス選手は30km過ぎにトイレに飛び込んだものの、そのまま独走し優勝してしまいました(汗)。時折こういうハプニングを聞くのですが、優勝する例はそうないです(苦笑)。


泣いても笑っても、世界陸上は明日で最後。女子マラソンなどの注目競技が残っております。日本選手の奮闘を期待しましょう。


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Posted by alexey_calvanov at 22:52Comments(0)TrackBack(0)

2015年08月25日

サニブラウン驚異の走り

現在開催中の世界陸上北京大会。その中でも注目が高かった競技の一つとして男子200mを挙げる人が多かったのではないかと思います。今日200mの予選が行われ、1組に藤光謙司選手、2組に高瀬慧(けい)選手、そして4組にサニブラウン選手が出場しました。
ハイレベルになった予選の中でも、藤光選手はアメリカのヤング選手をかわして堂々の予選2位高瀬選手はハイレベルの予選の走りに揉まれ、20秒33という好タイムを出したものの4位で着順では残れませんでしたが、その後走った選手が2人だけ越えたので、着順各3位(計7組)+タイム3位の3位でギリギリ残りました
そして、サニブラウン選手はアメリカのガトリン選手と同じ組となり、他の選手との競合が心配され、あまつさえ最も走りにくいとされる9レーンでの登場となったものの、若さとパワーで他の選手を駆逐し、ガトリン選手の次にゴールを果たしました。そんな誰もが驚いたパワフルな走りを見せたのにもかかわらず、本人は「後半間延びしてしまって足が回らなかった」と話しているのですから、末恐ろしい。まだまだ伸びる可能性を秘めています。

その200m準決勝は明日行われ、藤光・高瀬両選手はジャマイカのボルト選手と走ることになり、サニブラウン選手は再びガトリン選手と走ることになりました。厳しい戦いが予想されますけれども、実力を発揮できれば、決勝に残れるのではないかと信じて日本から応援したいと思います。


ちなみに、個人的に応援していたのは、ボスニア・ヘルツェゴビナから出場している男子800mのトゥカ選手今季最高記録を出していて、内戦を乗り越えた母国に初の金メダルをもたらしてくれるのではないかと期待していましたけれども、やはりアフリカ勢は強かった。ケニアのルディシャ選手が金メダルとなりましたが、トゥカ選手は3位に入賞し、母国に初の銅メダルをもたらしたことは非常に立派だったと思います。


さあ、明日は200mも注目ですけれども、男子やり投げも注目ですね。予選トップ通過した新井涼平選手に期待したいところです。


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Posted by alexey_calvanov at 22:58Comments(0)TrackBack(0)