2020年04月28日

新たなる一歩、いつ踏み切れる?

昨年7月に起こった京都アニメーション・第1スタジオの放火殺人事件。事件の後、第1スタジオは解体されることが決まり、その作業が粛々と進められていましたけれども、今日完了したとのことです。
更地になったスタジオ跡は、高い囲いに囲まれたままになっており、上空撮影でないと窺い知ることができない状況になっています。


そして、この更地の土地に何ができるかが焦点になってきました
遺族は跡地に慰霊碑を立ててほしいという要望を出しています。京都アニメーションは現地にスタジオを再建することをあきらめ、公園にしたいという要望を出しています。ところが、現場のある町内会は、これらの動きに対して異議を唱えており、これらの動きを見せることを止めるよう要望書まで出したとのことです。
要望書の詳細がわからないので何とも言えないのですけど、止めてほしいと言うからには、対案があるのかという点を追及したいです。何もないままに止めてほしいと言っているのであれば、それは町内会のわがままでしかないと思うのです。

京都アニメーション側が公園にしたいというのは、スタジオを建ててもその時のトラウマを持っている生存者(社員)が仕事に支障をきたしかねないからという点と公共物として京都市に寄贈して経費(固定資産税が一番考えられる)を抑えたいという点もあるのでしょう。ちなみに、京都アニメーションとしては現場への慰霊碑の建立は否定的で、そこでも遺族との対立があるとも言えます。正直薄利になりかねないアニメ業界、その中でも京都アニメーションはまだ優秀な会社だと言えるのですが、それでも第1スタジオ跡を売ることも寄贈することもできないとなると、会社としての経営を圧迫しかねないのです。
さすがに会社が潰れてしまえばいいとは町内会側は思っていないでしょう。ただ、対案を出していないのであれば、同じことを言っているとも思えてならないのです。何とか落としどころを見付けて、一刻も早く双方の心の整理が付けられるように願うばかりです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:06Comments(0)

2019年07月29日

哀しみの京都

先日京都に行った時、どうしても行っておかないといけない場所があった。


京都駅からJR奈良線に乗り換えて、六地蔵駅で下車。この駅は地下鉄東西線の終点でもあるのですが、少し離れたところに京阪の駅もあります。
駅を降りて、小路を通り、山科川に掛かる橋を渡る。


SHV39_5372そこから少し歩いて、曲がろうと思った小路で、飛び込むように凄惨な現場にぶち当たる
JRから見た車窓でも、思わずあっと声を上げてしまったが、ここにたどり着いた時にも、思わず声を上げてしまったほど、焼け焦げた現場を目の当たりにしてしまったのです。



SHV39_5373そして、第1スタジオ正面玄関。
いかに炎がすごかったかがわかる。しかもこの場所は住宅地の中にある。もし犯人が持ってきたガソリン(40Lと言われている)を全て撒いていたら、この黒焦げだけでは済まなかったかもしれない周囲の家を巻き込んでいたのではないかと思えてならないのだ。
その凄惨さと閑静な場所で起こったという事実、そして犯人への憤りで、気持ちが押しつぶされそうになったのは言うまでも無い。
終始大勢の人達が訪れ、手を合わせていきました。皆ただただ絶句だったと思います。



SHV39_5374京阪の六地蔵駅そばには、献花台が設けられていました。
元々第1スタジオ前に置かれていた花束をこの場所に集約させたとも言えます。スタジオ前と同様に大勢の人が黙とうと献花などを行っていました。



SHV39_5378せめて何か支援ができないかと思い、木幡駅にある京アニショップに行ってみたものの、臨時休業となっていました。まだ10日も経っていないから仕方ないのかもしれないです。
木幡駅周辺には、京アニの本社があることからか警察の車が張り付いていました。社長と思しき人がオロオロしながら歩いていました。

しかし、もしこの場所や本社がターゲットになっていたら宅地が密集し、京アニショップの前は車がひっきりなしに通り、時に踏切で通行が阻まれるこの場所が狙われたら・・・。仮に、ガソリンの撒かれる量が少なくとも、大きな被害が出ていたかもしれません。そう思うとぞっとします。



この事件の犯人は、事前に下調べをして犯行に及んだと言われています。数日前から京都市・宇治市をうろついて、かつ犯行に及ぶための道具を買っているのですから、計画的なのは明らかです。自分の妄動のために罪の無い人達、夢と未来ある若者達・百戦錬磨のアニメーターや製作陣を亡き者にしたことは、いかなる理由や状況であれ非常に重い罪に問われてもおかしくないです、いやむしろ問わなければなりません必ず動機を聞き出し、罪の重さを償わせてからでないと、釣り合うものも釣り合わない、そう思えてなりません。あの凄惨な現場を本人に見せ、しでかしたことの大きさを理解させなければ、皆浮かばれないです。


この事件で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、ケガを負われた方々とご遺族の方々の1日でも早い心身の回復を祈るばかりです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:28Comments(0)